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#8 抗がん剤、3クール目を終えて。副作用で急遽入院!食べ物や肌など経過についても。

乳がんと診断されて、ちょうど3か月になります。(令和5年3月23日診断。48歳)
診断から2週間ちょっとで右胸全摘手術。
その後、抗がん剤治療と運よく順調に進み、あっという間の3ヵ月でした。


私の乳がんの状態については、#2をご覧いただけますと詳しく記録しております。

診断直後のバタバタが、3ヵ月たった今では嘘のようにゆるやかな時間が流れています。
これは、患者の私だけでなく、周りもきっとそう。

当時の動揺や同情はすっかり落ち着き、それなりの心遣い気遣いを感じながらではあるものの、少しずつ今まで通りの精神状態や業務状態になっているように思います。


「人の噂も75日」と言いますが、人生の色々も約3ヵ月くらいで一度落ち着きを覚えるものなのだろうな~としみじみ感じています。
私自身、乳がん診断後はかなり冷静に物事を対応してきたつもりですが、今思うと、自分らしくない判断、自分らしくない慌てぶりだったなと振り返っているところです。

【3ヵ月の法則】私の中では今後に活かせる大切な学びとなりました。


◆抗がん剤3クール目までの記録◆

さて、抗がん剤投与も3回目(3クール目)を終えました。
現在、3週間に1度の投与(これを1クールという)を行っています。
①エピルビシン
②エンドキサン
この2つの抗がん剤を用いるEC療法という治療となります。

副作用は、個人差があると言われていますが、
私の場合は、症状の重さ順に
・頭痛
・吐気
・怠さ
・白血球の低下
・脱毛
・口内炎(喉や舌の不具合)

という感じでしょうか。

投与した週は、だいたい無力です。吐気止めを飲みながら、頭痛薬を飲みながら、起きれる時に起きて、食べれる時に食べる。そんな1週間です。

ただ、翌週、翌々週は、調子が良いとコーヒーやビールやワインも飲めるほど回復します。笑

食べる量や飲む量は少なくなりましたが、それでも「普段のこと」が当たり前に出来ることは、それだけで幸福です。

仕事は在宅が主ですが、それでも今の体調で出来る範囲で楽しくやっています。これもまたとても幸せな時間。


ところがですね、こうやって回復することも分かっていながら、
1回目、2回目、3回目と回数を重ねるごとに怠さが増したり、抗がん剤投与の前後の体調が分かるようになってきたからこその「怖さ」も生まれています。

特に、先日の3回目投与の前日は、「怖いな~」と思いながら一日を過ごしました。根が怖がりさんなのです、私。


で、怖いな~と思っていると現実にそれを引き寄せてしまうようで、
抗がん剤治療3回目の今回は、投与から3日後に水分も食べ物も受け付けなくなり、急遽外来を受診。
そのまま入院となってしまいました。

とは言え、主治医が側にいてくれるという安心感もありますし、点滴で水分を補給できるという点では、副作用が治まるまで入院という処置は私にとって安心できる環境の一つでもありました。

回数を重ねるごとに副作用の重さを実感しております。


余談になりますが、
2日後、退院して自宅に戻ると、三男坊(中1)が一生懸命おしゃべり。
三男坊なりに心配したであろう反動かしらと、目を合わせながらじっくり話を聞いていると

「ママの髪の毛、だいぶ慣れた~。最初、気持ち悪かったよ~!」と悪気もなくペラ~っと言い放つ。

そのみじんも悪意のないストレートかつ滑らかな言いっぷりに、私、大爆笑(≧▽≦)


三男坊よ、素直な子に育ってくれてありがとう(-_-;)


「3ヵ月の法則」
遠慮のない発言として家族の中でも法則化しております(^_^;)

特に症状が重い投与の週だけですが、1回ごとに副作用の症状を記録しています。

抗がん剤を投与した後は、たっぷり水分をとって(できれば1ℓ以上)抗がん剤を出すことも大切だそうで。
水を飲むのが苦手な私には、これが最も吐気を誘引する材料だったりもして・・・

3回目にして、水=いろはす「桃」にしてみたところ、スムーズに水分補給できるようになりました。

水を飲んでトイレに行きますと、赤いお小水が出ます。
(赤色の抗がん剤エピルビシンですね)


◆食べ物について◆

抗がん剤の副作用で、頭痛、吐き気、怠さがある中でも、まずは食べることが出来れば体力の回復も早いだろうと考えています。
なので、投与後は、あまり難しいことは考えずに食べられるもの、食べたいものを優先して食べています。

時に何故か、
洋食っぽいものというか、若干、ジャンクフードっぽいものが以外に喉を通るから不思議です。

それすらも食べられない時は、
「蒟蒻ゼリー」。2回目の投与後から愛用です。笑
糖分取りすぎにならないかと少し心配ですが、せいぜい2日も食べると落ち着きます。

もう一つハマっているのが、
生姜の味噌スープ。

生姜の千切りを入れたお味噌汁です。
作るのもあっと言う間ですし、スッキリした味わいで、これもまたすごく落ち着く一品です。

6月の大館市は、いちごが美味しい季節です。
地元の生産者さんよりお見舞いに頂いたいちごに元気をもらいました。
果物も口内炎の状態が良いと美味しく食べられます。

比内町「とっと館」寛子さんのイチゴ

私の場合、急性期が過ぎると、いわゆる身体に良いとされるような食材が食べられるようになります。
例えば玄米。
体調が悪い時って、意外にも玄米を食べるのが難しいんですね。初めて知りました。体力がいるというか。

もずくや梅干しも、体調が戻ると食べられるようになります。


こうやって食事は、何か一つでも食べられるように、家族も寄り添ってくれながら食べています。


食べられないという状況になって初めて気づくのですが、
食べるということは、ものすごく体力のいることです。卵が先か鶏が先が理論になるかも知れませんが、体力が無いと食べられない。食べないと体力がつかない。食べるって・・・食べるって・・・色々考えさせられます。



◆肌のこと。髪の毛よりも気になります◆

抗がん剤、2回目の投与後から、手の黒ずみや爪の変色が見られるようになりました。
決して色白というわけではない私ですが、それでも明らかに黒い手。
乾燥が進むのかシワも増して、年配の方のような手になってきています。

頭はウィッグや帽子でカバーできますが、手先は手袋が良いのでしょうか。
いずれ、仕事や家事をしていても自分の視界に入る手の変化は、私にとって髪の毛の脱毛より気持ちが少しだけ落ちます。
なんか、病気っぽさが手に露出している感じがするというか。
病気であることに引き戻される感じがするというか。


でも、そんな感情にウジウジするのも苦手なので、
楽しくケア用品を探すことに意識をシフト。あれこれ探す中でベストパートナーに出会うことが出来ました。

北秋田市「肉のまつお」の馬油石鹸

洗顔を含め、全身に使える馬油石鹸。
とにかく優しい泡で、保湿力も良いところがお気に入りです。
手術後の傷あともこの優しい石鹸なら気にせずに使うことが出来ます。


保湿クリームは色々探して、色々試しましたが、
結果的に無印良品の敏感肌用クリーム。

無印良品の敏感肌用クリーム

洗顔後のお手入れの他、手や腕、足の保湿にもこちらを使っています。
刺激がなく、とても柔らかな塗り心地。
お値段もお手頃なので、全身に使っても満足度が高いのがいいですね。


◆梅雨の時期のモヤモヤ◆

雨が降る日やどんより曇り空の日は、手術をした傷が痛みます。
白血球の低下を抑制するための注射をしたせいか、雨の日は特にあちこち筋肉痛です。

6月と言えば梅雨。
この時期は、とくに抗がん剤治療の副作用と付き合うのが難しい時期なのかも知れませんね。


母親が北投石入りの温泉風呂を用意してくれました。
雨の日は、ぬるめのお湯にゆっくり浸かって、副交感神経を優位にしたほうが良いかな~などと考える今日この頃です。

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