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#28 CTで肺に影を確認。転移か!?

2023年の6月は、抗がん剤治療の真っ盛りでした。
当初、髪の毛は抜け、食べることも時に辛く、でも、自分は乳がん治療という未知の領域をどう面白がれるかを俯瞰していたようにも思います。

小さな会社ではあるのですが、経営みたいなことをやっていると、
「ピンチをどうチャンスに変換していくか」という脳の指向性は時間と共に標準装備になっていくもので、逆にそれが自身の乳がんにも活かされたことは、ラッキーな立ち位置だと今でも思っているところがあります。

決して強い人間なのではなく、社会に置かれた立場によって作られた自分があったからこそ、今までもこれからも私なりの「面白がり方」で乳がんと共存していくのだと思います。

(社会に属する場を提供してくれている周囲の方々には、本当に心から感謝です)


そんな乳がん治療のメインイベント「抗がん剤治療」も終えた2024年6月、
治療後の様子に変化がないかを診るためのCT検査を行ったところ、

「肺に気になる影が見つかりました」

と、意表を突く主治医からの呼び出しがありました。


何事もなく、順調に経過観察で行ける気満々だったわけではありませんが、
こんなにも早くがん細胞が活発に動き出すとも思っていなかったので、

「おっ!!っとー!!!」

という感じです。
バイクの後ろにまたがり、旗を掲げて走り出そうとしたら、目の前でお巡りさんがニコニコしながら両手を広げて通せんぼしていた、みたいな。(笑)

あっけなくバイクから降ろされた私は、すぐに呼吸器内科へ島流し。


6月13日のCTで影を発見。
呼吸器内科主幹で2週間後の6月28日に改めてCT撮影。

2週間で見事に影が大きくなってる~!という状態でした。


この影が、がんであるのか、またはがんとは関係ないものなのか。
さらにがんである場合は、乳がんの転移なのか、はたまた新たに生まれ育った肺がんなのか。

これを詳しく調べるために、先日入院をし、気管支鏡検査を実施してきました。

う~ん、私の乳がんは、私の闘病記をずいぶんドラマチックに描いていこうとしているな。主人公を(または、コラムの読者さんやラジオのリスナーさんを)飽きさせないという部分においては、恐れ入りましたという感じです。おぬし、なかなかやるな~、そうきたか。


◆転移は余命にどう関係するのか

もし乳がんの肺転移だったとしたら、または肺がんの勃発だとしたら、命の長さはどうなっていくのか?
やはりそこは一番に気になるところです。

「自分調べ」なりの解は持っているのですが、
そこは外科の主治医と呼吸器内科の主治医など、関係するプロフェッショナルの言葉を待つこととして、

想定より少しスピードを加速しようと思っているのは、
「面白い」を生み出す作業です。

がんの進行が少しでもゆるやかであるよう、運動、睡眠、食事など自分に出来ることはとても意識的にやってきた1年でしたが、

がんの一番のエサとなる「ストレス」だけは、社会生活をしている限りゼロにするのは難しい。
むしろ社会からは、がんであろうがなかろうが、眠れないネタや負の感情が容赦なく降り注がれます。がんであればそれが通常の2倍は痛い。
アーメン。

もうこれは世の定め。
善悪でもない。
アーメン。

であれば、イザナキとミザナミの法則。
ストレスが1000あったら、面白いことを1500生み出せばいい。


面白いと言うと、どこか真剣みに欠けると思う方もいるかも知れませんが、
人に喜んでもらったり、自分の働きによって人がはしゃいでいる状況って、私にとっては、これほど面白いことは無いのです。

命の長さに直面することは、生きたい生き方を実行するとてつもない燃料になることを、今、改めて実感しています。



幸いにも3人の息子たちは、
真ん中の子を中心にバランスを取り、兄弟仲が非常に良く、希望と絶望もうまく料理しながら生きられる力がありそうです。
(不良母でも子は育つ)

この子たちと同じ食卓を囲める時間を1秒でも面白い時間にすることは、命の燃料コンビナート稼業。

検査結果は7月中旬とのこと。
社会の荒波は日々続くこと必至。

色々あるけれども、勝つことも負けることもしない、穏やかな風になりたいと思う今日この頃です。



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