こんな作品がBJに~地震前兆と動物~

実際は、猫。「マコとルミとチイ」。私小説だと位置づける作品の中で、手塚家は猫を数匹、飼っている。

しかし「ブラック・ジャック」。「BJ」と訳したくなる作品には、地震前兆に伴う犬の話や、大地震が勃発する話が出て来る。後者はチョイと忘れてしまったけど、前者。ピノコが拾って来た雌犬の話を自然、思い出す。

「ラルゴ」音楽用語で「ものすごくゆっくり」を現す名前の犬は、兎にも角にもトロかった。やる事がずば抜けてお間抜け。よってBJから嫌われる。トロいラルゴがある日、地震を察知し、外へと逃げ出す。「あっ、どこへゆく!」捕まえようとして外へ出るBJとピノコ。同時に地震。2人は何ともなかったが、ラルゴが犠牲に。その時、初めてBJはラルゴの行動の意味を知るのだ。

手塚も或いは信じていたのかも知れない。「動物には、危険を察知する能力がある。人間以上に優れている」と。そこから思いついた話でもあろう。

昨今、仕切りに言われているけども「動物」。烏からアリ、ペットの犬猫、兎に小鳥等々には、やはり察知できるのであろう。

数年前、わたしの父が他界した。遺体となって自宅に戻って来たが、父が可愛がっていたお向かいの飼い犬が、凄く鳴いたそうである。そして昨日、朝から烏が集団で、五月蠅い程に鳴いていた。

やはり地震。大地震が近いのだろう。

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