悩みます、靴

かつて。読売新聞の「発言小町」。
女性限定のネット投稿欄に、靴についての悩みが書き込まれていた。
大きすぎてサイズが合わない、日本人の平均身長は伸びているのに、
ナンなのこれは、どうにかして頂戴、との主旨であったが、本当にねぇ。
靴って悩んでしまうのよね。

わたしも悩む。
相当悩む。
サイズ以上に、足の形が合っいない。
イマイチどころかイマ3つ。わたしにとって、イマ3的なものしか、靴が売られていない。
「だったら特注、誂えて」
気力からして、それはない。よってイマ3つ程度の商品を、半ばしょうがなく買い、しょうがなく履く日々だ。

サイズは23.5センチ。しかも3E。
甲が高い。
横から見ると、奇麗な二等辺直角三角形になっており、数学を思い出してはゲンナリする。
特に左足の小指の形が、何となくだがおかしな具合に膨らんでおり、何だこりゃあ?ってわたしの足。

歩き方にも問題があるのか、普通の道でも蹴褄づく。
家の中でも年柄年中。
階段の段差に、自室の角と、季節を問わずに、あちらこちらで蹴褄づく。
少し前など、濃い紫色に小指辺りが腫れ上がり、あんよ全体が青紫になる程、蹴褄づいてしまって痛かった。
昨夜も違う場所で、同じ所を蹴褄づいてしまって、とっても痛い想いをした。
ひょっとして、平衡感覚がないのかしらん?
いやいや、変な靴を履いているから知らず影響されるんだ、ちゃんとした
靴すら履けば改良されるに決まっている。
家で靴を脱ぐ習慣のない外国に住んでいたら、家の中で転びに転び、蹴褄づき、どこかに転んだ拍子にヨロっとなって転倒。そのまま逝ってしまう可能性も大。
靴を脱いで家の中で生活をする、日本に住んでて良かったものだ。

「あまり見られないですね」
「えっ」
測量する機械がある某靴店で、店員さんに言われ驚いた。
単に「大きい」「小さい」だけではなく、わたしのような足の持ち主。
何だか良く分からないような人の為にも、業界さん、ひとつ踏ん張っておくれ。
そうすれは、こんなに蹴褄づかない人生を送れる。

<了>


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