逃亡を、、、、<短歌>

〇逃亡を 防ぐ思いて 初めての
           渡り廊下に 新設校の



※学校自体は廃校。
元・校庭を含む敷地内は、びっちり住宅が建っている。
(は、ぁ)
ホンマかいなと、グーグルマップで確認したら、ホンマであったのには、
更に驚き、ビックリした。
(あ~っ、何だかねぇ。歳月だわ)
悟に至った。
わたしが卒業した小学校の話だ。

かつて。
わたしが転入した時分は、出来たばかり。ホカホカの新設校だった。
色々ビックリしていたけども、断トツは渡り廊下。
仰天したのが、渡り廊下だ。
兎にも角にも、校舎が足りない。学年によっては、プレハブ校舎。
運悪く、その学年だった。プレハブ校舎も、初めてだ。なかむら、初めて物語り。
 
母屋校舎(?)
ちゃんとしたコンクリート製の母屋校舎(?)と、ぴょん吉、もとい。
ぴょんと出たプレハブ校舎、はみだっ子のような校舎を繋いでいるのが、渡り廊下だ。
三角形に繋がれた、ボコスコの薄いトタン屋根。
何本かの柱の下に、土間みたいな床。その上に何十枚も板がびっちり敷き詰めいる。Ⅼ字型構造であった。
(何なんだろう?)
見た事がない。これまた、なかむら初めて物語り。

下駄入れは、母屋校舎にあったかと思う。
プレハブには3クラスが入っていた。
登・下校の際、昼休み。授業中を除いては、その音の凄まじさったらなかった。1クラス40数人前後の子供達が歩き、ふざけあう度に、爆音が轟いた。
土間の床は、音の吸収力が低い。びっちり敷き詰められているように見える板と板の間には、隙間がある。 

「授業中、ヘンな人が来たら分かるでしょ」
旨の利点を、先生がして来れたけど、
(子供が逃げても、すぐに分かるようにじゃないの。本当は)
瞬時にわたしは、思っていた。
可愛気のない子だ。

1番奥の1組に在籍していたが、教室に入るまでが、長すぎた。
(長いなぁ、けど、もっと長く感じる時があるかも知れない)
何となくだか、思っていた。

とある日。
授業中に、気分が悪くなり、保健室まで歩いた。
母屋校舎の1階にある。職員室に近かったような気がする。
(なっ、長い)
気分の悪さと、いつもの気持ちが相成って、余計にゲンナリした。
ゲンナリしつつ、ふらふらになりながらも歩きつつ、(早く家に帰りたい)
ひたすら早退を願った。

<了>


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