ハネイサユ

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マガジン

  • 超短編「Barの女の子」

    毎日Barに来ている、とある女性。 彼女の真っ白な言葉。 僕はその言葉をひたすら聞く。 お酒のお共に、いかがでしょうか。

  • 中編「他人の膿」

    中編小説

記事一覧

独裁ラジオ代133万回 
https://youtu.be/shsbW2qjH0I?si=HZFrO_IFkAUYrdnS

ハネイサユ
4か月前
1

頑張れ

昔大嫌いだった言葉がある。 既にやっていること、わかっていること それを他人から言われることが億劫で。 まだ足りないということを他人からぶつけられている感じがして…

1

ゴミ箱

言葉はただの凶器で、言い訳。 自分がしんどいと思う時に手を差し伸べてくれると信じてた人が、結果、知らんぷりなのが人生で。 見返りなんて求めないと思ってたのに、見…

ばにら、明日をありがとう。

※期間限定で公開します。需要があるか、わかりませんが。。良かったら見づらいけど見てください‼︎

5

ケセラセラ

きっかけはいつも突然やってくる。 そして見失ってた自分を改めて見直して絶望する。 目指したい目標を見つける。 でもそれは、高い壁できっと手の届かないと心の奥底では…

4

「Barの女の子」⑺

ある人が言ったわ。 "僕は夢を叶えてしまったから、生物的な欲を無くしてしまえば別に死んでもいい"と。 そう考えると、夢を叶えても、夢を叶えられなくても、きっと最後…

10

白い箱

場面:プロローグ 樹(M)「雨が…降っていた」  雨の音 咲「(嗚咽)」 樹(M)「体の感覚は徐々に麻痺していき…僕はただ自分の傷口から流れる血が雨に溶けていくの…

18

あと15分だけ

何かに期待するのはもうやめにしたはず。 なのに、期待してしまうのは何故だろう。 期待とかいらない。今までずっとずっと裏切られてきたはずなのに。 僕はそんなことを考…

13

人間。

点と点がいつか線になると誰かが言った。 私はアーティストではない。 でも、作品になると思い、刺激になると思い、悪いこともいくつかしたこの人生。 人間の細胞は生き…

30

「TOKYO」

あなたの一日が、素敵でありますように

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「Barの女の子」⑹

あなたは何でも聞いてくれるのね。 でも酔っ払った女の発言にしっかりと耳を傾ける必要なんてないわ。 その時の感情がどれほど強くてもね、数時間後にはこれっぽっち…

26

「Barの女の子」⑸

私ね、やはり恋愛はまず"顔"だと思うのよ。「性格が良ければ」なんて二の次、三の次よ。 私たちは生きてる上で書類審査をして、生物的に異性か異性じゃないかを勝手に判…

24

「Barの女の子」⑷

人間は誰しもが自己中心的な生き物だし、それで良いと思うの。 だって誰かに親切にしてあげて、その人からは自分は嫌われている。その連続だったら生きていけないわ。 …

16

「Barの女の子」⑶

私、ちゃんと企業で仕事してみようと思うの。体の方はだいぶ良くなったもの。 私はね、私であるということをしっかりと見つけていかないといけないのではないかしら? …

18

「Barの女の子」(2)

この間ね、「銀河鉄道の夜」を読んだのよ。 私はあの物語で、誰が一番、悲劇なのかなと考えるとね 何度読み返しても「ザネリ」だと思うの。 誰かの代わりに犠牲になる…

19
頑張れ

頑張れ

昔大嫌いだった言葉がある。
既にやっていること、わかっていること
それを他人から言われることが億劫で。

まだ足りないということを他人からぶつけられている感じがして、とても嫌だった。

昔の僕は、他人を他人でしか見ていなく
人は必ず裏切るみたいな捻くれた考えがあって。今でも多少はあるが、最近は信じてみてもいいかなと思ってたりもして。

だから今は、その何気ない言葉に勇気をもらえて、明日からも立って

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ゴミ箱

ゴミ箱

言葉はただの凶器で、言い訳。

自分がしんどいと思う時に手を差し伸べてくれると信じてた人が、結果、知らんぷりなのが人生で。

見返りなんて求めないと思ってたのに、見返りを求めずにはいられない弱い心を酒で飲み込むのが僕で。

結局皆んな自分の視界しか見ていなくて、その視界に入り込めない自分が悪いと、酒で飲み込むのが真実で。

きっと、この世界ではそれが正しい。
きっと、皆んなが自分が正しい。
きっと

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ばにら、明日をありがとう。

ばにら、明日をありがとう。

※期間限定で公開します。需要があるか、わかりませんが。。良かったら見づらいけど見てください‼︎

ケセラセラ

ケセラセラ

きっかけはいつも突然やってくる。
そして見失ってた自分を改めて見直して絶望する。

目指したい目標を見つける。
でもそれは、高い壁できっと手の届かないと心の奥底では知っている。

"きっと"と言う言葉を使ってしまうような自分は、奇跡を無駄に信じてしまう。

そして、なんとかなる、ケセラセラ、
なんとか達成して見せると…勘違いをアルコールで誤魔化して、麻痺させて、間違った選択をしてしまう。

そして

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「Barの女の子」⑺

「Barの女の子」⑺

ある人が言ったわ。
"僕は夢を叶えてしまったから、生物的な欲を無くしてしまえば別に死んでもいい"と。

そう考えると、夢を叶えても、夢を叶えられなくても、きっと最後は虚しさが残るのかもね。本当の幸せなんて、きっと誰にもわからない。

強いて言うなら、夢を歩んでいる時、その道のりこそが、"本当の幸せ"なのかもね。
だから思い出はいつまでも、輝いて見えるのかも。

それに誰しもが最後は死んでしまう。全

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白い箱

白い箱

場面:プロローグ

樹(M)「雨が…降っていた」
 雨の音
咲「(嗚咽)」
樹(M)「体の感覚は徐々に麻痺していき…僕はただ自分の傷口から流れる血が雨に溶けていくのを、朦朧とした視界で眺めていた。でもそれにも限界がきて、泣いている君も目の前から完全に消えた。ただ心臓の音を感じ、君の全力の感情をお腹で受け、君の心が体の中に入ってくるのが嬉しく、そして切なかった。死を目前にしているのに、こんなに落ち

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あと15分だけ

あと15分だけ

何かに期待するのはもうやめにしたはず。
なのに、期待してしまうのは何故だろう。
期待とかいらない。今までずっとずっと裏切られてきたはずなのに。

僕はそんなことを考えながら
来るはずのないメール、または、来るはずのない電話を待っている。

きっかけは、あの日、居酒屋で飲み過ぎてしまったのが原因だ。
「僕、未来のこと好きだ」
言うつもりのない言葉、絶対に言ってはいけない言葉が口から出てしまった。

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人間。

人間。

点と点がいつか線になると誰かが言った。

私はアーティストではない。
でも、作品になると思い、刺激になると思い、悪いこともいくつかしたこの人生。

人間の細胞は生き死を繰り返し、3日でほとんどが入れ替わると誰かが言った。
なら、作品になると思い、刺激になると思った、この感情も無意味だ。

点と点が線になる頃には、それに気づいた細胞は死んでいる。するとその線に興味すらなくなる。

私はアーティストで

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「Barの女の子」⑹

「Barの女の子」⑹

あなたは何でも聞いてくれるのね。

でも酔っ払った女の発言にしっかりと耳を傾ける必要なんてないわ。

その時の感情がどれほど強くてもね、数時間後にはこれっぽっちも覚えてないんだから。

私の言葉も、生きている中の風景の一つくらいに思ってちょうだい。

真剣に聞いても、あなたの人生を彩りはしないわよ。

でもその風景がいつの日か、ふとした瞬間に思い出すような、少しでもあなたの脳裏に残

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「Barの女の子」⑸

「Barの女の子」⑸

私ね、やはり恋愛はまず"顔"だと思うのよ。「性格が良ければ」なんて二の次、三の次よ。

私たちは生きてる上で書類審査をして、生物的に異性か異性じゃないかを勝手に判断してしまってるでしょ。

お互い自分の基準値に満たなければ、いくら性格が良くても恋愛になんて到底到達しないのよ。お酒があれば過ちの一つや二つはあるけど…あれは例外ね。

第一関門は、容姿で決まり。
マッチングアプリが良い例じ

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「Barの女の子」⑷

「Barの女の子」⑷

人間は誰しもが自己中心的な生き物だし、それで良いと思うの。

だって誰かに親切にしてあげて、その人からは自分は嫌われている。その連続だったら生きていけないわ。
誰しもが報われたいし、人に好かれたいものでしょ?

支え、支えられる。
その為に生きているのであるならば、それは回り回って、全部が自分のためにやっていることだと思わない?
だからモノは言いようなのよ。

例えば、自分が死ねば、世

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「Barの女の子」⑶

「Barの女の子」⑶

私、ちゃんと企業で仕事してみようと思うの。体の方はだいぶ良くなったもの。

私はね、私であるということをしっかりと見つけていかないといけないのではないかしら?

楽しい、嬉しい、悲しい、悔しい、憎らしい、そういったものをね、ちゃんと想像ではない形で手を入れないといけないのよ。

いずれ無くなるのは分かっているけど
"どうせ無くなるから何もしない"のとね
"どうせ無くなるんだからやってみ

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「Barの女の子」(2)

「Barの女の子」(2)

この間ね、「銀河鉄道の夜」を読んだのよ。

私はあの物語で、誰が一番、悲劇なのかなと考えるとね
何度読み返しても「ザネリ」だと思うの。

誰かの代わりに犠牲になる人間がいて、犠牲者はそこで終わり。
でも、その"誰か"は生きているからね。残酷よね。

この物語の続きが、ザネリが少しでも救われるような、そんなお話であったことを心の底から祈っていたけど

でも作者も未完のまま死んでしまった。

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