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taichi808s
2018年11月27日 20:45
マルとの暮らしは長くは続かなかった。マルの最期は寿命からくる老衰だった。 病院に運ばれてからも何度か発作を起こし、その度に点滴を打たれ、ぐったりとしたまま身体はどんどん小さくなっていき、意識が薄れ、獣看護士の受け応えにも反応しなくなり、2回程小さな嗚咽を繰り返し、動かなくなり、最後はカチカチに固まっていって、やがて眠る様に死んでしまった。 看取った義母は大往生だと言った。マルは捨て猫と