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8050カフェ【2024年2月21日】当事者研究<ひきこもり経験を活かす研究>

開催日時 2024年2月21日 17時半~18時半
会場 ノーマライゼーションカフェ(町田市山崎町2200町田山崎団地内)
就労継続支援B型作業所 ノーマライゼーションk の運営するカフェです

当日の動画 https://youtu.be/kVKyUznxFtc

当事者研究 テーマ 「ひきこもり経験を活かす研究

・高齢者の自宅に訪問したときに、声をかけていいのかどうか悩む。以前研修で、声をかけ続けることの必要性を聞いたことがあるがどうか
→自分は切羽詰まっていたから声をかけてくれて良かった。そうじゃないタイミングでの声掛けはリスクがあると思う。

・リスクとは何か
→キレるというようなことはなかったと思うが、(やめてほしいと)母に対して強く主張した可能性はあったかと思う。ただ、世界を広げるために手紙で「こういう人たちもいる」というような情報はあっても良かったと思う。

・母の支援者から、頼られた時どのような思いを抱いたのか
→あまり母のためにという思いを私は抱かなかった。

・引きこもりを脱した原動力は何か
→切羽詰まっていたということがあった。母の支援者の方と一緒に動いたのは、引きこもりを脱するためのリハビリになった。

・もっと早い段階で、引きこもりを脱するきっかけはなかったのか
→きっかけがあれば良かったと思う。そのような人は多いと思う。91年から引きこもりを始めた当初は情報を得にくく、孤立していた。

・リスクに目を向けすぎると、支援を躊躇することが支援者としての怖さである。

・タイミングがあることはわかった。それ故に今でなかった場合のためらいを越えて投げかける根拠が明らかになれば、支援者や当事者が一歩踏み出せる機会を増やせるのではないか。

・出ていけないタイミングはある?
→タイミングは難しい。早い方がは傷はあさい。年取ると深い。ただ年取るとその分深く考える。

・手元に残る情報があれば出るきっかけになるか。
→それはあると思う。

・手紙などはじっくり読んでいるという話を聞いたことがある。

・私は支援されている立場。支援してくださっている方から、調子が悪かった時に「睡眠が取れていますか、少しでもご飯をてべてください」というメールが来た。自分のことを心配してくれている人がいるという安心感があった。

・最初のアプローチはどうしたらいいのか。
→文章は柔らかい方が良い。最初の情報は少ない方がいい。自分が引きこもり始めた頃は、この状態は、世界中に自分一人だと思っていた。

・引きこもりは「安心・退屈・絶望」のサイクル。

・経験を活かす何かアイディアはあるか。
→社長は講演会を開いたら?と言ってくれている。自分はまずは小さく始めたい。「出たい気持ち」をどう作るか、引きこもり続けることはハッピーという人はいない。

・出たい気持ちがあってもそうできない理由は何か
→人の目だと思う。外に出てやっていけるのか、仕事できるのかというコンプレックスもあった。

・当事者研究というテーマでやっている。このような場があったら当時参加していたか。
→していないと思う。出歩くことがつらかった。
→それは人に対する怖さか
→そうだと思う。

最後に「今日の感想」

・同時代を生きてきた。「気合い」でなんとかする空気感が当時あった。それから変わってきているところはある。他人と比較してしまうということはあったのではないか。

・引きこもりの状態とそうでない状態の境界は薄い。

・今後に繋げていきたい。

・タイミングの大切さ、アプローチなど勉強になった。

・支援者の立場から、当事者の声を直接聞くことの有意義さを感じた。これが次の当事者に活かせるように続けていきたい。

・多様性を認めない時代をひきづりながら生きている。それを感じた。強引さとおせっかいの境界には地道な関係性の構築が必要であると感じた。

・8050をテーマに様々な視点から話を聞けるのはとても勉強になった。一緒に考えていきたい。

・人生のきっかけって大切。人の言葉に助けられた。愛のある言葉を投げかけられるおせっかいなおばさんになりたい。

・子どもが引きこもりだった、その時は父と子の関係で社会復帰していった。家族故の難しさに思いを巡らした。

・引きこもりたい時はあったが、家族が許さなかった。場所があったから、今ここにいられている。支援してくださる方からの一言や手紙がやる気を起こしてくれていた。感謝である。

・様々な人の前で発言されている姿に、成長したんだなという思いを抱いた。

・引きこもっている人はヤドカリのようだと思った。家を引っ越すときの裸ん坊になる恥ずかしさに伴走できれば、心細い思いを乗り越えられるのだと思った。

・あまり迷わずにアプローチをすることの確信を持てた。

・支援センターはつなぐことが仕事。当事者の方たちには中々時間をかけられていない。50の話しを聞く大切さを感じた。

・引きこもりの経験を思い起こしていた。タイミングが偶然か必然か考えていた。様々要素があった。直接間接のアプローチを感じることができた。これからも関わっていく。偶然を必然に変える長いアプローチが必要になると思った。

・人それぞれのタイミングよりも、当事者同士の共通項が見えたことが大切なんだなと思った。人との接点も大切である、共通項探しをくりかえす、投げかけることが大切。解決はできなくても一緒にご飯を食べに行ける関係づくりが大切だと思った。

・精神手帳をとった時は、場に出て来れる状態ではなかった。当事者研究会に参加する中で、当事者同士で交換した経験が大切であると思った。本人の思いを丁寧に聞き取ることを大切にしたい。

・人は言葉の力で生きているんだなという言葉が印象的。言葉の力が発揮するのは「安心、安全、愛情」なのだと思った。それは相手を知りたいという思いが向けられた時に生まれるのだと思う。

・「ここにきてご飯を食べよう」と言える場所が貴重。お家でもなく、食堂でもないノーマライゼーションカフェという空間が大切だと思った。

・きっかけの話が印象的。人生を思い返してみると、あまり明確ではない。だからこそ、キッカケやタイミングを共有すればするほど、支援や考えの幅が広がると思った。


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