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骨折日記 15日目~20日

15日目

負傷して2週間、サイボーグになって1週間が経過。
術後の経過を見せるため、はじめに掛かった総合病院へ行く。
レントゲン画像と診察から、経過は良好とひと安心するも、気になることを言われた。

「骨粗鬆症の疑いがあります」

ですよね・・

手首の骨折は件数こそ多いが、本来は簡単に折れるほど細くはない。たいそうな事故でもなく、70代に手が届く年齢でもなければ、骨の弱体化が疑われるらしい。いずれ骨密度の検査をしましょう、という話のみで本日は終了。

診察、レントゲン 910円
交通費 500円


16~20日目

総合病院へ行った翌日から、またリハビリへ。
4回目に行った日、傷の消毒は毎日しなくても良いですよと言われる。
こちとら絆創膏一枚とはいえ、傷のある部分はまだ洗えずかゆくなるので、むしろ1日2回でも3回でもお願いしたいところなのだが・・と思うが口には出さなかった。

5回目の日。先週に続きマッサージなどの他に、手首に超音波をあてる機械を取り入れる。やったあと、動きが少し良くなる気がした。

6回目。ひじ周辺のむくみはまだ残っているが、手首はかなり捻ることが出来るようになってきている。

診察、リハビリ等(3日分) 5400円
交通費(3日分) 600円


まる3週間が経った。
滑って転んで折った日も、手首に金属をねじ込んだ日も、無視しようにも無視できないしんどさに苛まれ、ろくに眠れず朝を迎えた日の記憶はどこへやら、というほど遠くなった。
薬はもう飲んでいない。
40分ほどの道のりも歩いて帰れるようになった。
大げさかもしれないが、一旦なにもかもできなくなった自分を経験したせいか、日々メキメキと回復しているのがわかる。
身体の中で己の傷んだ部品を全力で修復しようとしている細胞たちの奮闘ぶりが感じられる。
怪我を負ったのは確かに自分の不注意であり、不運だったとも言える。
しかし、なってみなければわからないことを感じられたのであれば、どんな経験も学びになり、財産になるんじゃないだろうか。

なんてことを書きたくなる日もあるのだ。

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