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TRPGをテキストチャットで遊ぼう! ~テキセのすすめ~

こんにちは、紀和沙(きのかずさ)です。
今日もTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)の記事を、書いていきますぞ!

さて、今日ご紹介するのはTRPGを遊ぶ方法のひとつ、「テキストセッション」です。通称を「テキセ」と言います。
テキセの魅力を伝え、「テキセが増えてほしいな~!」という気持ちでnoteにまとめました。ぜひご一読ください。

■そもそも「テキセ」ってなに?

現在、TRPGをオンラインで遊ぶ方法は、大きく分けて2つあります。

ひとつは「ボイスセッション」。通称を「ボイセ」と言います。ボイスチャットツールを使い、実際に声でやり取りします。

もうひとつが「テキストセッション」です。通称「テキセ」。文字を打ち込んで、やり取りします。
文字を打ち込む場所は、オンラインセッションツールに用意されています。オンラインセッションツールには「ユドナリウム」「新ココフォリア」「TRPGスタジオ」「Tekey」などがありますが、いずれもテキストチャット機能が付属しています。
このテキストチャット機能を利用し、描写・発言を文字で行うのが、「テキセ」ということになります。

なお、ボイセ・テキセの中間に「半テキセ」というセッション形態もあります。例えば、プレイヤー発言はボイスチャット、キャラクター発言はテキストチャットという風にやるそうな。

今回は、すべての進行・発言をテキストチャットで行うテキセについてご紹介します。「半テキセ」は詳しくないので、ほかのTRPGユーザーさんがまとめてくれると嬉しいですね。

■テキセのメリット・デメリット

次に、テキセのメリット・デメリットを考えます。

【メリット】
・性別や年齢を超えたロールプレイがやりやすい。
・静かにプレイできる。
・発言をよく考えて行える。
・ログがリアルタイムで残る。

テキセは、性別や年齢を超えたロールプレイがとてもやりやすいです。声色を変えたりする必要がないので、NPCが多いシナリオには特に有利だと思います。
余談ですが、私の書いたシナリオのひとつには、NPCが幼児のため、「泣くか、黙っている」というロールプレイが要求されます。「これ、ボイセでやるのは大変なのでは……?」と書いてから気づきました(笑)

また、私は家族と暮らしているため、プレイできる時間帯(夜間)に、声を出してプレイすることができません。多くの情報を耳で聞いて覚えておくことにも、自信がありません。そのため、発言のログがすべて残るテキセは、とてもありがたいのです。

【デメリット】
・時間がかかる。
・募集が少ない。

テキセの最大のデメリットは、時間がかかること。昔から、「ボイセの3倍は時間がかかる」と言われています。シナリオによりますが、実際2倍以上はかかるといった印象です。

また、Twitterでのセッション募集を見ていると、テキセは少ないですね。これはもうテキセユーザーが頑張るしかないです……。私も頑張ります。

■テキセのやり方 ~プレイヤー編~

テキセをプレイしていて、プレイヤーさんに「こうするといいですよ」とアドバイスすることが多い項目をまとめました。

・キャラクター発言は「」でくくる。
プレイヤーとしての発言か、キャラクターとしての発言かを区別する方法です。キャラクターとして発言するとき、そのセリフ部分を「」でくくります。

チャットの例)
GM:ではモンスターが村を襲っています。どうしますか?
Aさん:止めましょう。
Bさん:「そこまでだ!!」
Cさん:「もう大丈夫だ」と安心させます。

Aさんの発言は、プレイヤーとしての発言です。
Bさんは、自身の分身であるキャラクターとして発言しました。
Cさんは、キャラクターとしての発言に、プレイヤーとして補足説明をしています。

どれもテキセではOKです。わかりやすいようにチャットしましょう。

・タイピング速度に自信がない場合はどうしよう?
ゲームの開始前に、ゲームマスターやほかのプレイヤーさんに伝えましょう。特に、進行役であるゲームマスターに伝えておくことが、重要です。

また、プレイ中にちょっと時間がほしい状況になるかもしれません。そのときは、遠慮なく「ちょっと待って」とチャットに打ち込みましょう。なにも書かずに反応が鈍くなると、ゲームマスターさんやほかのプレイヤーさんたちも困惑します。「報連相(報告・連絡・相談)」はテキセの基本です!

・テキセの卓がない……どうすれば?
めげないでください!
まずはTwitterで、「やりたいTRPGシステム名 テキセ」で検索してみてください。
また、TRPGに特化したSNS「TRPGオンセン」といった場所でも、たまにテキセの募集があります。

かく言う私も、時々Twitterでテキセ募集をかけてます。システムは『デッドラインヒーローズRPG』や『ブラックジャケットRPG』がメインです。

■テキセのやり方 ~ゲームマスター編~

テキセのゲームマスターをしていて、個人的に「いいな」と感じた点をまとめました。

・時間管理はしっかりと行う。
テキセはロールプレイがやりやすい分、時間がかかります。
そのため、セッションが長くなりがちです。ゲームマスターはしっかり時間を決めておきましょう。
「そろそろロールプレイを切り上げてください」
「では盛り上がっておりますが、次のシーンにいきます」
などと、しっかり告知してプレイヤーさんたちを誘導してあげてください。

・一定間隔で描写を投下する。
これは、私がやっている工夫のひとつです。
シナリオに必要な描写やセリフを、あらかじめワープロソフトなどに打ち出しておきます。
そして、必要な描写やセリフを、1~3分おきにチャットに打ち込んでいきます。

プレイヤーさんたちには、セッション開始時に「○分おきに描写を入れます。その間にロールプレイをどうぞ」と案内しておきます。すると、プレイヤーさんたちもそれに応じたロールプレイをしてくれます。

もし描写の投下が速すぎてプレイヤーさんたちが追いつけない場合は、より長い間隔で描写をしていくといいでしょう。プレイヤーさんたちが追いつくことができているかどうかは、積極的に尋ねましょう。「速い場合は言ってください」とあらかじめ言っておくといいですよ。

・「誰がテキスト入力中かわかる」ツールを使う。
これは、特定のオンラインセッションツールを使うことで、できます。
例えば「ユドナリウム」は、テキストを入力中のユーザーが、チャット欄に表示されます。それを見て、「いまAさんが入力中だから、次の描写は待とう」などという判断ができます。誰かが入力を始めたのがわかると、待ち時間もさほど気になりません。

■最後に ~テキセでTRPGを楽しもう!~

テキセにはメリット・デメリットがあること、プレイヤーやゲームマスターで工夫できることがあること、ご理解いただけましたでしょうか?

私はTRPGを始めてから7年間、ずっとテキセ派です。テキセは楽しいぞ!!
私が蓄積したノウハウが、皆さんのお役に立てれば幸いです。

質問があれば、この記事のコメントをご活用ください。私のTwitterにリプやDMをしていただいても構いません。お答えできる範囲で回答できればと思います。

みんなでテキセを楽しみましょう!!

紀和沙のTwitter:和沙(@7yoduki)

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