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【日記】日本もまだまだ捨てたもんじゃないと思った話
皆さんこんにちは。ピロ子です。
今日も暑いですね。
note書きたいけどネタがないな〜とぼんやりしていたところ、感動的な出来事があったので衝動的に文章を書いています。
Twitterよくある嘘松とか言われるやつみたいな話にはなるんですけどガチです。ガチ松です(?)
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今日は15時ごろからバイトだったので、5分くらい暑い中歩いてバス停まで行き、いい感じの時間に来たバスに乗りました。
そのバスには前の方におばさんとおじさん(2人は他人)が乗っているのみで、他に乗客はいませんでした。
こんなご時世だし乗客は少ない方が気持ち的にも快適だなと思いながら、いつも通りイヤホンで音楽を聴きながら真ん中くらいの席に座りました。
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私が乗って2〜3分くらい経ち、信号が赤になりバスが停まっている時、1番前に座っているおばさんが席から身を乗り出して、何やら運転手に話しかけているようでした。
最初は目当てのバス停に停まるのかどうかとかを聞いてんのかな〜とか思いつつそんなに気にしていなかったのですが、運転手がバス内のマイクで「どなたか5千円を両替できる方はいらっしゃいますか?」と言ったのが、イヤホンをしている耳にうっすら聞こえてきました。
なるほど!バスの運賃のために両替をしたいけど五千円札しかないのか!普通バスは千円札は両替の機械があるが、五千円札や一万円札は両替できないもんな…と考えながら、一応見てみるか、と思い自分のリュックの中をゴソゴソしました。
そこで私はふと思い出しました。
そういえば財布忘れてきたやん、と。
バスに乗る前に気づいて、しっかりツイートまでしてたのに、バッグを漁るまで全く思い出しませんでした。無念。
(まあ私の財布に5000円も入っていることはかなり稀であるので、財布があったとて両替はできなかっただろうと思われます。)
五千円札を両替したいおばさんが後ろをキョロキョロしていて、目があったので、私は持ってませんという合図で首を横に振りました。
おばさんは、あちゃー、みたいな顔をして軽く会釈をしました。少しだけ申し訳なかったです。
そういう感じで私は5000円持ってないよーということを伝えたのですが、そのおばさんの真後ろの席に座っているおじさんは、運転手の放送が流れてから全く財布を探したりする気配もないし、おばさんが後ろ向いて軽く話しかけてるのに、全く見向きもしませんでした。
まあそもそもおばさんが五千円札しか持ってないのが問題なのかもしれませんが、ないなら無いとかでいいから意思表示をしたらどうなの?と少し腹が立ちましたが、もしかしたら何らかの理由(寝ていた、耳が聞こえない等)で返事ができなかった可能性も0では無いので、事情を聞かず批判するのは良くないことだ、と思います。
上記のようなことがあり、おばさんは五千円札を両替できず困っているようでしたが、私は財布を持っていない以上どうすることもできないのでスマホをいじっていました。
すると、途中のバス停でおばあさんが乗ってきたので、おばさんは、前の方に座ったおばあさんにすかさず両替ができないか聞いていましたが、おばあさんは「今お札使ったから無いのよね〜…」と申し訳なさそうに答えていました。
まあそうだよな〜、偶然千円札を5枚も持ってる人なんてそうそういないよな〜、と思い、もう運転手に連絡先とか教えて後日払うとかしか方法はないよな…と考えていました。
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私がバスに乗ってから10分ちょっと経ち、おばさんが降りるバス停に着きました。おばさんは結局五千円札を両替することができなかったので、運転手にその旨を話そうとしたところ、先ほど乗ってきたおばあさんが何やら話し始めました。
私はイヤホンをしていたのであまり聞こえなかったのですが、「くまモンのICカードは2回タッチできるか?」とおばあさんが話しているところのみ聞き取れました。
それから、そこで降りるわけでは無いおばあさんのくまモンのICカード(熊本のバスで使えるICカード、Suicaの不便バージョンみたいなやつ)をバスの降り口にタッチし、おばあさんは「大丈夫大丈夫。」と言っていました。
なんと、両替ができなかったおばさんの代わりに、おばあさんが運賃を支払ってくれたのです。
おばさんはとても感謝している様子で、せめてこれだけでも、と元々持っていた小銭の100円玉を渡し、降りる際に連絡先を教えてください、と言っていたが、おばあさんはこれを拒否し、そのままおばさんは降りて行きました。
このやりとりがバスの出口で行われていて、少し停車時間が長かったので、私は普段だったら降りる時にチンタラしてる客がいると腹が立つのですが、この時ばかりは泣きそうになりながらニコニコしてそのやりとりを見ていました。
そして、世の中には悪い人もたくさんいるが、こんなに良い人もいるんだ、日本もまだまだ捨てたもんじゃないな、と思いました。
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私はバスに乗って15分くらいの、終点でバスを降りたのですが、代わりに運賃を払ってあげたおばあさんもおなじく終点で降りていました。
そのおばあさんがバスを降りる際、運転手さんは「さっきはありがとうございました」と言い、もう払わなくていい、という旨のことをおばあさんに伝えました。
おばあさんは少し渋りましたが、そこまで言うなら、と引き下がり降りて行きました。
だったらさっきのおばさんに払わなくていいって言ったのと同じじゃん、とも思いましたが、一連のやりとりを見て運転手さんも思うところがあったのでしょう。
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と、まあこんな感じの出来事があったのです。
以前ス○っとジャパンを観た時、毎回5000円札しか持ってないと言って運賃の支払いを拒否してる人がいて…的な話があっていたことがありました。ス○っとジャパンはほぼほぼ作り話(これこそ嘘松!w)と思っているのですが、やはり少なからずそのように支払いを逃れているズル賢い人間もいるのは事実だと思います。
それにも関わらず、代わりに支払ってくれたおばあさんはもう相当な良い人です。そして、おばあさんに払わなくていいと言ってくれた運転手さんも同じくとても優しい人だと思います。
少なくとも私は、代わりに払ってあげようなんて考えには至らなかったし、それを思いついたとしても赤の他人のためにお金を払ってあげるなんて嫌だな…と考えてしまうでしょう。
でもやっぱりこのような良いことをすればいつか自分にも返ってくると思うし、支えあってこそ人間だ、とも思います。
このおばあさんの行動が100%正しいとか、このような状況だったらこうすべきだ!とかは言いませんが、みなさんも困っている人がいたら勇気を出して助けるよう心がけてみてはいかがでしょうか?
おまけ
バスに乗る前に財布を忘れたと気づいた時、私はTwitterで、「スマホあれば何とかなる!キャッシュレスの時代に生まれて良かった!」などとほざいていたのですが、こんな便利な時代になったとて現金は持っておいた方がいいな、と思いました。
おわり
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