心の総合病院

黒酢あんかけ団子を頬張る。太りたくないから今日は夕飯を抜こうと思っていたけれど、美味しいと一度思うと、その手が止まることをしてくれないので、黙々と食べ続けて、気づいた時にはもうなくなっているのである。これを食べたら太るとわかるのにね。

といっても、たいていは醤油と味醂、酒、砂糖の組み合わせ。
カボチャの縁取りをしたり、卵を合計120個割ったりして過ごしている。

そうして、自分の皮膚や体型や体調などがどんどんと悪くなっていくので、なにが原因なのだろうと考えるが、この身の絶不調に思いつくことが多すぎてひとつに絞れないわけだから、そういった総合病院をつくってほしいものだ。美容・生き方・旅・恋・食・人間関係・などなど、宗教というものがそれに応えるのなら結構。

休日なので診療所がやっておらず、119に大袈裟な演技を交えて電話をかける。
皮膚がどうしても痒かったのだ。そうして言われたことはやはり原因はすぐには分かりませんよとのこと。皮膚とストレスはかなり蜜月関係みたい。といっても、思いつくストレスが多すぎて、というか生きていることそのものがストレスになったりするので、そのことに関してはどう対応すればいいのだろう。毎日前向きに小さなことでも面白おかしく、何者でもないたった一人の自分を楽しんでいた頃の自分はどこへ行ったのだろうか。小笠原まできて綺麗な海を見たとしてもあまり心が動かない。それどころか満天の流れ星たちやジャングルのような自然が、私を癒してくれると期待しすぎていた。だからこんなに皮膚が荒れたのだ。いつも通りVGを処方されて休日診療を後にした。


とてもかなわない。センスと

人を憎んだこと、もちろんある
けれどすぐ忘れる努力をするね、それは長引いてしまうから

幸せな時ってどういうときですか?
わからないなぁ

じゃあ不幸せな時ってありますか?
ないなぁ

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