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力を抜くのではなく '入れる' 立ち方と歩行に関する考察

私は、先天的に腰椎に異常があり、姿勢があまりよろしくない。

そのおかげで、朝、目覚めてから小一時間ほど腰が伸びない。

約30度ほど腰が折れ、見た目はすっかりお爺さんだ。

こんな状態で何もせずに普通に過ごしていたら

すぐに寝たきりなってしまうのではないか?

そんな不安から毎日数時間続けている日課がある。

それは、とにかく立つことである。

ぼーっと立っている訳でもなく、かといって

中国武術の中腰姿勢のように苦痛を伴うものでもない。

足裏から感じる微細な違和感に素直に向き合い、

力の抜けている部分に力を入れて

全身のパーツを整える作業を行うのだ。

これを行うと

①朝は病人 or お爺さん

②昼は普通のおっさん

③晩は元気なおっさん(ハードトレーニング可能)となる。

そして残念なことに、床に入るとまた①に戻るのだ。

寝方にも癖があり、それは無意識下のことなので、

このような無限ループが起こるのは仕方がないと思う。

人間の筋力や運動能力が、加齢と共に

衰えていくのは自然の摂理である。

しかし学習によって、それに抗ってみようと思うのだ。

人間は二足歩行の生き物だが、その身体構造は

四足動物と非常に似た作りをしていると言われている。

つまり人間の身体は野生動物のように

全身が連動したダイナミックな動きが本来可能なのだ。

しかし私を含め多くの人が、この連動をブッタ切りにしている。

動作によって生じた力が、全身に正確に伝達されないので、

色んなシーンでのパフォーマンスが下がり、

おまけに身体のどこかに不都合が生じるのだ。

この身体の連動を妨げている原因の一つが

日常生活を営む上で当り前になっている

 ” 持つ ” とか ” 握る ”

という動作であると思う。(7th street 調べ文責負わず)

例えば、右手にペンを持ってのデスクワークを考えてみよう。

大体、縦横20センチ位の範囲なら、書類を動かさないで

記入していることが殆どではないだろうか。

これが習慣化すると右肩と右腰は前に出て、

それに合わせて頭は右に寄り、体重は左臀部に乗ることになる。

これを何年、何十年続けると、

右肩が上がり、頭が右に傾いた

何ともギコチない立ち方が完成する。

腰痛が浮き上がった右腰に集中し、

一方的に体重を乗せられ続けている

左股関節は外旋を続け、

それに耐えきれなくなった左膝に

痛みが出ることが多くなる。

一度、身体にこういう癖がつくと

自分では元に戻せなくなってしまうのだ。

要するに、身体のどこに力を入れたら

元の位置に戻って姿勢良く立てるのかを

脳が分からなくなってしまうのだ。

立ち方が狂うと、その影響は当然歩行にも及ぶ。

あなたは靴底の一部分が擦り減るような

歩き方をしていないだろうか?

その歩き方を、ご自分で正すことが出来るだろうか?

健康は、まず立ち方を正すことからだと思う。

リラックスして立っていても、私の身体は良くならなかった。

”過不足なく力を入れて立つ” という考え方もアリだと思う。

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