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にぎやかに進む静かな時間【文学フリマ京都8レポ】

こんにちは。ななゆきです。
去る1月14日、文学フリマ京都8にブース出店して参りました。

昨年の文学フリマ大阪に一般参加し、自分も文章書いて出店してみたい!と思い、なんとか百合小説の短編集をまとめて本にしました。

今まで二次創作では何度もイベントに参加してきましたが、オリジナルで本を作りイベントに出るのは初めてで、久しぶりに「誰か手に取ってくださるだろうか……」という緊張感を覚えていました。

さらに西日本でのイベント参加も久しぶり。
私は西日本の民なので移動のハードルは下がるのですが、知り合いが東日本の人たちが多く、単独参戦かつふぉろわ~さんも来ないだろうな、という不安とともに参加しました。

そんな私が当日何を思っていたのか、というレポートでございます。

いざみやこめっせ

自宅から電車に揺られること数時間、駅の出口を間違えていきなり迷いかけながらも、10時20分頃に会場のみやこめっせに到着。

ひとかけらも雲が無い快晴

私が着いた時には一般待機列も形成されていて、イベントに来たなー!と実感しつつ、出展者入場証を渡して会場内へ。

私のブースの場所は「き-21」。
一番端っこ、柱の横で左隣の方だけいらっしゃる場所でした。

百合島からちょっとだけはみ出しています

すでに設営されていたお隣の方にご挨拶してから、まずは見本誌の提出です。

文学フリマにおける見本誌提出は、いわゆるコミケなどにおける受付を兼ねた販売物の内容チェックではなく、見本誌コーナーへの販売物の展示です。

見本誌コーナーは会場の中(もしくはすぐ近く)に設置されていて、ブース記号ごとに机が分かれており、一般参加で訪れた人は、このコーナーでその日の販売物の見本誌をじっくり立ち読みすることができます。

個人的に文学フリマ大阪でめちゃくちゃ良いな!と感じたのがこの見本誌コーナーで、本当に三十分くらいかけて、いろいろな本をじっくり読んで素敵な本との出会いを楽しんでいました。

見本誌には「これはこんな本です!」と書いた見本誌表を貼り付けて、自分の手で机の上に置きます。※会場によって違うかもしれません

キーワード、迷いましたが直感で書きました

百合作品が固まっていればお邪魔させてもらおうと思ったのですが、私が置きに来たときは見当たらず(もしくはキーワードに書かれておらず)、埋もれませんようにと祈りつつ他の方の作品の隣に置かせていただきました。

それから自分のブースに戻って設営です。

二次創作でイベントに参加していた頃から大きくレイアウトは変えず、かつ今回は本も一冊のみでしたので、設営は十数分程度でスムーズに完了。

そして11時。文学フリマ京都のスタートです。

文学フリマのすごいところ

文学フリマのすごいところなんですが、開場してからずっとコンスタントに来場者がいらっしゃるんですよね。

他のイベントだと、どうしてもお目当ての品物を売り切れる前に購入したい人が多いため、開場直後~2時間くらいが来場者のピークでその後目に見えて人が減り始めます。

一方で、文学フリマは本当に閉会直前まで見て回っている方が多かった印象です。多少の波はありますが、本当に「人が減ってきたな」と感じたのは15時頃(開始4時間経過後)くらいでした。

実際、閉会30分前に購入してくださった方もいらっしゃいました。

なので、今回は他のお店はあまり回らず、基本的に自分のブースに居て、ぽつぽつと来てくださる方に対応していました。

ちなみに、当日の来場者数は昨年を大きく上回る3643名だったそうです。すごい。

一冊買ってもらえれば十分

今回、私の目標は「一冊買ってもらえれば十分」でした。

前述した通り、オリジナルの作品を販売するのは今回が初めてでしたので、正直あまり感覚がわかりません。

(以前別の記事でも書きましたが、二次創作は「そのカップリングだから」「そのキャラクターだから」という理由だけで買ってもらえることも多々あります)

ジャンルもファンタジーや異世界モノといった人気ジャンルではないし、別に有名でもなければプロ作家でもない。果たしてどれくらいの人が私の本に興味を持つのだろう……と考えた結果、出た結論が「一冊買ってもらえれば十分」だったのです。

もちろん、あらすじやお品書きで興味を持ってもらえた方には、会釈をしたり見本誌の立ち読みを勧めたりはします。とはいえ、イベント開始直後はまだそんなに人は来ません。

普段はあまりガツガツとせず、「買ってくれ!」なんておこがましいことは思っていないのですが、この日ばかりはいろいろと初めてなことが多く、自分で設定した目標すら達成できるだろうかと、開場後三十分くらいは少しそわそわとしていました。

しかし幸いなことに、人の流れの中から、私のブースへ向かってくださる方がいらっしゃいます。
「一冊ください」
その言葉を聞いてようやく、誰かと接する緊張感を持ちながらも、ほっと安心するような、そんな気持ちになりました。

興味を持ってもらえることの幸せ

ありがたいことに、それから三十分に一人くらいのペースで、いろいろな方がブースで足を止めてくださいました。会場の熱気や賑わいもすごかったのですが、それに対して私は静かにブースに座り、来てくださる方にお声がけさせていただきました。

見本誌をご覧になったのか、あるいはどこかで宣伝を目にしていたのか、ブースに来てすぐに買ってくださった方。

ブースで見本を見たりあらすじを読んだりして手に取ってくださった方。

「よければ名刺だけでも」とおすすめしたら、きりんちゃんを見て「可愛いイラストですね」と言ってくださった方。

一度見てから通り過ぎた後、「あのっ、やっぱ名刺だけください!」と戻ってきてくださった方。

本の内容についてたくさんお話してくださった方。

本を買っていただいても、そうでなくても、自分の作品に興味を持ってもらえるというのは、とても幸せでありがたいことなんだな、と、来てくださった方と接しながら強く感じました。

結果的には目標を上回る冊数をお迎えしていただき、はじめてのオリジナルオンリーイベントにも関わらず、とても充実した時間が過ごせました。

あらためまして、私のブース、七雪珈琲で足を止めてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

各方面のアイコンと名刺に印刷している、うちの子のきりんちゃん
そろそろリメイクしたいと思い続けて早二年

今後の予定

創作活動としては、いまカクヨムに投稿している幼馴染百合長編「生まれる前から、私たちは」を6月頃にはお披露目したいと考えています。

現在は投稿をストップしておりまして、これは「途中で全体を書き直したくなったりするかもしれないし、長編はきちんと最後まで書ききってから投稿したほうがいいな」と思い直したためです。

順番として、まずは本として仕上げてからWeb投稿する形になるかと思います(もしコンテストとか出したい!ってなったら前後するかも)。

ただ、それまで作品を全く何も発信しないのは寂しく思いますので、短編を書いたり、140字SSのようなミニ小話を各所に投稿したり、お絵描きしたり、といったことは気ままに続けていきたい次第です。

イベント参加としては、文学フリマ、また出店したいですね!!!(大声)

この幼馴染百合長編の本を引っ提げて文学フリマ香川か大阪に出店するつもりです。

が、初開催となる文学フリマ香川は募集120に対してすでに140スペースの応募があるらしく、私の抽選運とプライベートの予定次第なところではあります。

大阪は地元なのでほぼ確実に参加する見込みです(本ができれば)。
諸般の事情により今年はあまり遠征ができないため、しばらくは西日本を中心に活動する形になるかなーと考えております。

というわけで、最後までお読みいただきましてありがとうございました。
引き続き、細く長く活動していきますので、見守っていただけますと嬉しいです。よろしくお願いいたします。



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