奥田伝説5

奥田伝説
干支。みなさんは何年生まれですか?
23歳の夏、中国人しか働いていない、中華料理屋で働くことになった、先輩に紹介されて面接を受けさせてもらった。
その店の店主は皆からママと呼ばれて慕われている女性がオーナーでその方から面接をしてもらったのだが、名前を聞くより先にカタコトの日本語で「あなた干支何?」と聞かれ、その質問に違和感を覚えながらも寅ですと私は答えた。
中国では人間関係を構成する際に干支を重視するそうだ。
私は寅年である。自分を動物に例えるなら自分でも虎だと自覚している。

ママは一瞬悩んだ、でも名前を聞かれ、可愛い名前だね!いいよ! パパも寅年でうるさいけど気にしないでね!と言われた。パパは筋金入りの中華料理人だ。もちろん中国人。

その店は結局自分には合わず、2週間で辞めさせてもらった。パパはうるさくはないが、纏ってる覇気がとても怖かった。

そこから干支に惹かれ、出会う年違いの方には干支を聞いている。生まれた年で性質、性格が似ているのがとても興味深い。

それと同時に夢もできた、友達、知り合い十二支集めてみんなで遊ぶことだ、
そこで何かが起こる、そして伝説が始まる。
奥田伝説。

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