吊り看板恐怖症
私ね、天井から吊られている看板が怖くて仕方がないんです。
例えばお店の壁からニュッと出ている吊り看板とか、駅ホームにある発車標シュミレーターとか、駅構内や施設内の天井から吊られているガラス板も怖くて真下を通れません。
吊り看板に対して別段苦い思い出があるわけではないのに、見かけるとなぜか「落ちてきたらどうしよう」という強い不安感に襲われてしまいます。
なので、駅のホームで発車標シュミレーターの真下に立たざるを得ないときは落ちてこないかずっと見張ってしまうし、街中で吊り看板の下を通らざるを得ないときは尋常じゃない覇気をまとって通ってしまいます。
誰かと外出するときも吊り看板や吊りガラスの下を歩かせないように気をつけてしまうし、相手が真下を歩いていたらさり気なく真下から回避させてしまうこともあります。
頭上にある板状のものに恐怖するあたり、私の前世は中世フランスの罪人か何かだったのでしょうか。
もしそうなら、マリー・アントワネットのような美しい女性貴族が良いです。ほら私、可愛いものとか好きだし、甘いものも大好きだし。
そんなわけで、前世が中世フランスの美しい女性貴族説が浮上した私(30代日本人女性・無職)ですが、今日も今日とて吊り看板に恐怖しておりました。
恐怖はしておりますが、足早に通りすぎたり覇気をまとって気をつけたりすれば済むものなので、無理に克服する必要もないかなとも思っています。
ただ、毎回「どうしてこんなに怖いんだろう?」って不思議に思うくらいで。
スタバやデパコス売り場など、他の恐怖スポットは具体的に何が怖いかが分かるのですが、吊り看板だけはいくつになっても分からないままでいます。
もしかしたら「先端恐怖症」や「集合体恐怖症」のような感じで、こうした恐怖症があるのかもしれませんね。
一番考えられるものとしては、やはり前世が中世フランスの美しい女性貴族だったからだとは思うのですが。
まあ、現世の顔はバリバリの日本人顔ですけども。美しい女性貴族顔というよりバリバリのおかめ納豆顔ですけども。
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