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映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』を観て

感極まりすぎてキッズな感想が飛び出る三十路越え

2023年10月31日。

今日は映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』を観てきました。

従業員は人間だのにお客様は全て動物という不思議な百貨店で憧れのコンシェルジュになることができた主人公・秋乃さんがてんてこ舞いしながらお客様方におもてなしをしていくお話。

映画館の予告編で目に留まったことやtofubeatさんが音楽を手掛けていることもあり、絶対に映画館で観ておきたいと思っていた本作。

物語が進むにつれ、この作品にはいくつものテーマが織り込まれていることに気づきます。

ホスピタリティとは、相手の心に寄り添うこととは。なぜ秋乃さんは北極百貨店のコンシェルジュになりたかったのか、北極百貨店にはなぜ動物のお客様がいらっしゃり、何のために存在するのか。

秋乃さんの危なっかしくも全力で精一杯なおもてなしを通して紐解かれていくこれら疑問点に笑いあり涙あり、胸打つものありで終始見入っておりました。

本作は流れるようなオムニバス形式の物語なので、観る人によってハッとするポイントが異なるのではないかなと思います。

私がハッとしたのはアザラシ婦人の接客回でした。

日常生活でも社会生活でも誰もがアザラシ婦人になる可能性があり、秋乃さんになる可能性もあるな、いや実際なったなと反省しました。

そんな百貨店のコンシェルジュさん越しに「相手を想うこと」についてあらゆる角度から楽しめる作品。

三十路越えのハンケチタオルは上映終了後、大変しっとりモイスチャーな感じになっておりました。ええそらもう大号泣でしたとも。

作画の優しさやわらかさ、tofubeatsさんの音楽とMyukさんの主題歌が物語にさらに強い引力と魅力をもたらしていたように思います。

待って、これもまた「寄り添い」なのでは…?(たぶん違う)

早くもおかわり鑑賞したくなってきたので、次はどの角度で北極百貨店を訪れてみようか考えながら映画館チャンスを伺おうと思います。


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