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頭痛と耳鳴りとわたし(耳鳴りの章)

わたしの毎日は常にけたたましいBGMと共にある。
非常ベルのような音、
キーーーーンという金属音、
ぅわんぅわんという、うねるような音。
なんとなく認識しているのはこの3種類。
これが常に鳴り響いていて、それをBGMに生きている。

けたたましいBGMだが「日常の音」はちゃんと聞こえている。
医者の言う”普通の人”より聞こえている音が多いだけ。

この耳鳴りの音量や種類は体調や天気、地震なんかでも変化する。
…地震に関連しているかもということに気付いたのはここ最近だけど(笑)

わかりやすいのは偏頭痛がおこるとき。
急激に音量が大きくなって周りの音が聞こえなくなる。
(もちろん偏頭痛の前兆症状は他にもたくさんあるので別途書きます)
鎮痛剤を飲むタイミングを間違えたら最後、爆音の耳鳴りの中、暗闇で息を潜めることになってしまうのです。。。

一番やっかいなのはうねる音。
これが大きくなると目が回って立っていられないし、酷いときは嘔吐する。

金属音もうるさくて仕方ない。
もう慣れたとはいえ、うるさいものはうるさい。
静かな場所に行きたくても眠る以外に方法がないのが辛い。

ちなみに聴力検査に異常はない。何一つ。
もうすぐ38になる今もモスキート音が聞こえるから繁華街の店先は耳が痛いし、
脳にも、なんなら太っていることを除けば頭のてっぺんから足の先までなーーんにも問題のない健康体。
(体に異常がないから体重については何も言われていないようなもの)

わたしにとって普通だったこの耳鳴りの中の生活が「他の人と違う」と知ったのは、確か小学校の聴力検査のときだったと思う。
けたたましい騒音の渦の中で聞こえる検査音を聞き取っていたのだけど
それを友達に話してみたら誰一人同じ人、理解してくれる人がいなかったのだ。

みんなにはこの音が聞こえていないことを知ったとき「なぜわたしだけなんだろう」とは思わなかった。
「なぜみんなには聞こえないんだろう」と思った。
きっと幽霊が見える人もこんな感じなのかな。
みんなには見えていないのか…みたいな。

子供の頃は親にも理解してもらえなかったから何もしなかった。
それが間違いだったのかもしれないけれど、親に理解してもらえないと子供の力ではどうにもならないのが現実。

大人になって鬱陶しさが爆発してとにかくいろんな病院で診察・検査した。
それでも原因はわからなかった。
今もわからない。

ただ、1つだけ違う回答くれた先生がいた。
顎が開かなくなって助けてもらった整体の先生。
あっさりとこう言った。

「地球の音が聴こえてるんですねぇ」

なるほど。
それならもう仕方ない。

オカルトみたいに信じるか信じないかはあなた次第みたいな話だけど
わたしにとってはこの「地球の音が聞こえる」というのが
なんだかとても特別な力をもらったような気がしてしまって
爆音の耳鳴りはとても鬱陶しいと思う日もあるけれど
目に見えない何かとの共存の証拠として捉えるようになった。
(それで地震につながるのです)
(予知なんて出来ないけどね)

だから原因が分かる人(メニエールとか?)が羨ましく思ったりもする。
治療中の人はその人の辛さがあると思う。
わたしは原因がわからないことが辛い。
何に頼る?誰を頼る?
原因がわからなければ何も出来ない。

だからわたしは”特別な力”だと思うようにした。
そうしなければ辛いだけだから。
いつか解明してくれる誰かと出会えたら
きっとそれ以上の幸せはないだろう。

あ、頭痛の話の前に耳鳴りの話をしてしまった笑。
次こそ頭痛の話にしよう。

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