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一度決めたら最後、最初の出資者選択

以前、下記のポストで起業メンバー選びについて書いたが、出資者の選択についても少し書いてみたいと思う。出資をお願いする前に、少しだけ立ち止まる参考になればと思います。

 創業時に出資をしていただく場合、2つの重要なポイントがある。ひとつは、説明不要かとは思うが、最初の企業の運営資金を返済不要のリスクマネーとして調達できることである。もう一つは、その人(組織)が株主に名を連ねていることでそれら株主の「名声」や「第3者の保証機能」としてそれらの信用を借りることができる。米国のスタートアップでは、有力なVCが出資していることを「第3者の保証機能」として利用することが一般的である。
 とはいえ、あなたの体の一部である自社の株式を手放すにあたり、投資家を見極める指標みたいなものがないか?と考えるのではないであろうか。そこで、出資を希望者のスクリーニングとして、その方の「信用」等の利点を除き、次の3点はどうであろうか?
 まずは、出資希望者が多くの株主比率を要求するかどうかで考える。あなたの会社を支援したい方であれば、多くの株式を要求し、あなたの会社をコントロールしようとはしないであろう。
 次に、出資時の株価を創業者と比べてどの程度高くすることに同意するかどうかで考える。これも、ひとつめと同様に、本当にあなたの会社を応援したいのであれば、人生をその企業にかける創業者より高い株価(数倍)での出資を考えるはずである。
 最後に、株式を譲渡制限とした場合に、快諾するかどうかで考える。あなたの会社を売買可能な「もの」ではない認識があるかについて確認する手法として有効となるであろう。
 起業にあたっては、色々考えることも多く、感情的な面もあり、「まーいっか」となることもあるかもしれない。しかし、1度株を渡すと取り戻すのは極めて困難なのは周知であろう。上記手法は初歩的なことではあるが、一次スクリーニングとして利用し、慎重に考えてみてはいかがであろうか。

bon voyage!

記事を書くときの素材購入の費用などにさせてもらえればと思います。