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贈りたい心を大切に。祖母との思い出を辿る

大切な人へ日頃から感謝を言葉にすることを
ここ数年は改めて意識している。

それでも気持ちを伝えたり
プレゼントを贈りたいという
思いが起こった時に贈ったら迷惑かな?とか
気を遣わせてしまうかな?とか
考え過ぎてしまうことがある。

やらずに後悔と同じで渡せず後悔はしたくない。
今は最初に生まれた気持ちを大切にするようにしている。

贈り物といえば
何か頂いたから当然お返しするという習慣は
私はあまり好きではない。
あくまで自分がそうしたいから贈る。
相手にもお返ししなきゃとは考えて欲しくない。

与える時は見返りを求めてはいけない
それが自分の為。

なので私は本心からスキを贈る。

前置きがだいぶ長くなったが
もうすぐ91歳になる大好きな祖母の話。

祖母は半年程前から体調を崩してしまい、
なぜか私は今焦っている。
先日の敬老の日に会いに行けなかったことも
この数日のモヤモヤの原因なのは確かだ。

そんな祖母へせめて手紙を書こうと
便箋に向かうが一向にまとまらないので
失礼ながら気分転換にnoteを書いている。

祖母との思い出や気持ちばかりが溢れてくる。

昔からハキハキのチャキチャキの祖母。

家ではいつも畑仕事や草取りをしたり
採れた野菜をご近所さんに配り歩き
時にじいちゃんと言い合いをしたり
10年程前まではオートバイを自由に乗りこなし
突然ゲートボールの審判の資格を取ったりと
エネルギッシュなばあちゃんだ。

かなり我が道を行く人なので
私の母や実の娘さえも、何やらそりが合わない様子。

私が小さい頃、両親は忙しく
敷地内に住む祖父母と過ごす時間が多かった。

そんな常に動きまわるような祖母なので
実際には穏やかな祖父と一緒に過ごす時間の方が
圧倒的に長かったのかもしれない。

祖父母宅で一緒に過ごす日は
テレビをみたり
縁側でごろごろ日向ぼっこをしたり
緑茶をすすりながらお茶請けに
漬け物を食べたりした。
漬け物はご飯の時に食べるものと同じ物でも
お茶請けのそれは何故か特別な味がした。

お菓子はあったとしても
子供には渋すぎるセレクト。
飴は黒飴と牛の絵が描いてあるミルクの飴。

私が小さい頃やけどをした時には
これですぐ治る!と得体のしれぬものを塗られ、
腹痛で苦しんでいた時には
浣腸をしてもらった記憶がある。

若干怪しい部分もありながらも
困った時はそんな自信満々のばあちゃんがいれば
何とかなりそうな気がしていた。
そんな頼もしい存在だった。

それから30年以上が経ち
今では共通の趣味がある。
それは「花を育てること」
二人で延々と花談義に花を咲かせる。

株分けして鉢で育てている花を、何度もお土産にもらった。
祖母は人に何かをあげるのが好きだ。
そして自分が何か頂いた時には大げさな位に喜ぶ。

以前、私が作った袋ラーメン(チャルメラとか)を
「こんなに美味しいの生まれて初めて食べたわ!!」
と何度も言って喜んでくれるような人である。
もちろん味はごくごく普通の隠し味ナシ。
リアクション女王だ。

そんな祖母を想いながら、
持ち帰った自宅の花達に水をやる時間が好きだ。

自分に正直で、やりたい事を自分で決め
楽しんで行動する。
まさしく自分軸の人。
周りに何と言われようと自分の信じた道をいく。
体力もありイキイキとした笑顔の似合う人。

祖母のように歳を重ねたい。
少し前からそんなことを考えるようになった。

こうして祖母という人を辿っていくと、
私の性格の一部が、祖母の影響を大いに
受けていることにも今更ながら気づいた。

この人生、あと何回祖母に会えるだろうか。

このnoteを書きながら
今週末、祖母に会いに行くことに決めた。

おそらく私のこのおセンチな心配をよそに
豪快に笑って出迎えてくれるはずだ。


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