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地球は回り夜が明けて行く

910 文字

 冒頭の、たった一行に半日以上を費やす日が数え切れない程ある。
 今日は無理かな ? 等と考える。
 無理無理、な〜んにもな〜いと思いながらの今日のキーボード操作、何も出て来ない日は心がざわついている。
 ザワザワ、ひゅうひゅう、ピトッと思考は止まり、予期せぬ諸事情が重くのしかかる。
 解決出来るならたいした事はないけど、出来ない事だから心がざわついて行ったり来たり、同じ所をクルクル回って回り過ぎる。
 
 風の当たらないモミジに夕方のお日様があたり、燃えるような赤ら顔で目に沁みる。 
 ふっくらとしたススキの穂は随分種を飛ばしてほっそりとしていた、木々の間を北風が通り過ぎて、カラ松の細い葉を道路や地面にまき散らかせている。
 カラ松の紅葉の季節、だいだい色の細い葉は色んな所に出没して、「あらっ、カラ松の葉っぱよ、色が綺麗ね」なんて思う人等いないのではないだろうか。
 よく思わない人が多い様な気がする。
 道路一面だいだい色、美しい、この紅葉した黄色とだいだい色のカラ松は山を染める、とんがり枝先、やまぎりカットは規則正しく整然と並び気持ちがいい。
 このカラ松の葉が全て落ちると、いよいよ雪が降り出して来る季節の到来となる。
 スッキリ秋晴れの水色の空は、空気の冷たさを知らせて、木々の枝だけの間を北風がスイスイ通り過ぎる、あまりの風の冷たさに風の行く先を見つめて、寒いと言う覚悟をしなさいと、風様がおっしゃっている。
 野の動物たち、昆虫たち、もう直ぐ来る冬の準備は出来ましたか ? 
 凍った枯れ葉を裏返すとテントウムシが寒さをしのいでいた、小さな蛾も枯れ葉の下で動けなくなっている。
 この上に雪が積もるとテントウ虫、冬眠なのかしら ? 温めるとモゾモゾ動き出すから冬眠とは違うのですよね、身体が動かなくなってしまっただけね。
 そのまま枯れ葉の下で、来年暖かくなる迄ジッと隠れて居なさいね。
 嗚呼・・・脳から何も出て来ないのは最近さつま芋食べていないからだわ、さつま芋サイコロに切りにして、レンジでチーン、毎朝5個食べる (笑) ひらめきがやって来る。
 気のせいかもと思うけど・・・

      信じる者は救われる。
 
 
 

#エッセイ

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