ドラマ『内部事情』

東欧チェコの刑事ドラマ。
ある殺人事件の第一発見者になってしまったことから、警察の捜査官になる主人公。順風満帆に進むと思われた警察での職務も、上司の不正を見逃せず、告発を試みたことから思わぬ方向へ進んでゆく。

東欧ドラマ、映画ではよくある正しい行いをする人ほど、権力ある者から虐げられてしまうという展開。
ロシア、チェコなど東欧の旧共産圏では独裁政治に対して未だにしこりがある事が分かる描写が多い。それだけ人々の心に影を落としたのでしょう。時々、“秘密警察”という単語も出てきて、やはりかつての共産国の怪しくも恐ろしい部分を感じずにはいられない。

アメリカのドラマに比べたら野暮ったい映像が多いが、個人的にはヨーロッパ映画の様でとても気に入っている。
北欧ドラマや映画は穏やかで常に陰鬱だが、東欧映画は割と粗暴で陰鬱のように見受けられる。基本的に寒い地域は陰鬱になってしまうのだろう。故郷の北海道も似たような感覚がある。

余計な効果音や音楽がないので、スッキリとストーリーに没頭出来てとても良い。
ドラマとしては尻切れトンボのように終了してるが、本国ではもしかしたら続きがあるのかもしれない。Amazon Prime Videoで観れるのは6話迄だが、区切りの良いところだとは思う。

ドラマとしてボチボチの作品。東欧そのものが好きな人や静かなドラマを好む人にはお勧め。

AmazonPrimeVideo『内部事情』

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