消えた100万円

湯けむり旅情、消えた100万円


2時間サスペンスドラマ、略して「2サス」

子どもからおばあちゃままで、一度は人生でみる機会に遭遇するであろう「2サス」

そして一度は聴いたことがあるだろう「テテテッ、テテテッ、テテー!」というメロディーとともにCMに入る「2サス」

その2サスでは暗黙のある掟がある。
まずは、それについて紹介しよう。



2サスあるある「2サスちゃんねる」

◾刑事から事情を聞かれた容疑者が「疑われたくなかったから」と答えるのは、一度疑われたものの、やっぱり犯人ではなかった容疑者がよく言うセリフ。

◾呼び出された容疑者が「何の話か分かりません」と避けるのは、真犯人がよく言うセリフ。

◾シアン化水素を口から独特な香りがでると表現する際、サスペンスドラマではアーモンド臭という。
◾2時間サスペンスの主題歌といえば、岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」を思い浮かべる人が多い。
◾被害者の葬式シーンでケンカが起こる。

◾謎解きをする時、関係者を全員集める。

◾旅館の女将が脅迫されている。
◾警察関係者でない一般人が事件に首を突っ込んで推理する。
◾2サスを見て得た知識も多い。「任意なら断っていい、強制連行するのは違法よ!」
◾「一体どういうつもりだ」「捜査するんじゃない」と刑事は素人探偵に一度は勧告するも、結局は探偵の捜査を許可してしまう。
◾お墓を訪ねれば、重要な手掛かりを握っている親族や顔見知りと必ず出くわす。

◾即死が多い=足を滑らせて、頭をぶつけて、即死する。
◾追い詰められた容疑者は、「全てをお話しましょう」と言わなくてもいいことまで話してしまう。

◾監視カメラの映像をたやすく見られる。
◾すぐに毒殺を疑う。「飲んでしばらくして効く毒がある」「毒は口から入れるとは限らない」と知識をひけらかす。
◾怪しい顔をしている人物は、一番怪しくない。
◾2サスといえば……「手すりの無い屋上」「神社の階段」「崖」「主人公と刑事は友達」「ワインに粉薬」「崖」「目撃者は十時で殺される」「生き別れた親子」「秘密の双子」「崖」

◾「換気口から硫化水素を流し込んで殺す」「ヒ素を混ぜたドーランを塗った女優が舞台で死ぬ」2サスは無茶な殺し方の宝庫である。

◾素人探偵がわざと殺されそうになる。
◾横溝正史の金田一耕助シリーズのオマージュやパロディがある。村にまつわる唄通りに人が連続して死に、「祟りじゃー!」と騒ぎになる。
◾電話線が切られて外部と連絡が取れなくなる。もちろん、携帯電話は通じない。

◾警察が来るまで遺体を動かしたり、触れたりしてはいけない、現場保存、と知識をアピールして忠告するも、素人探偵は率先して遺体の状況を判断する。
◾シリーズモノの場合、決めゼリフがある場合があり、それは毎回同じ。
◾素人探偵の尾行がやたらと上手い。
◾どんな時にも必ずタクシーは2台続けてやってくる。 「前のタクシーを追ってくれ!」

◾素人探偵が刑事や鑑識と仲良くなり、やたらと捜査に首を突っ込んだり、指図したりする。場合によっては、「情報提供と引き換えよ」といい、取調べの様子を見学できるという奇跡も起こる。2サスの掟。
◾警察でないのにあの手この手で丸め込み、個人情報を聞き出してしまう。

◾人は突き飛ばされただけで簡単に頭を打って死ぬ。どこに頭をぶつけても簡単に死ぬ。2時間ドラマの常套手段、略して2サスの掟。
◾シリーズモノの場合、素人探偵が行く先々で殺人事件が起こる。「5日に1件の割合で事件を解決してますわ」

◾バスツアーの乗務員と客、全員が容疑者となる。犯人はツアー客の中にいる。
◾2時間サスペンスのバスツアー物では、探偵役はバスガイドと相場が決まっている。

◾ラテ蘭(新聞などの、ラジオやテレビ番組欄。番組タイトルや出演者が記されている)には、犯人を演じている人物の名前は必ず載っている。(番組調べ)

◾2時間サスペンスのバスツアー物では、参加者が少な過ぎると不自然になるから、『人数合わせキャスト』が必要。よって、事件の容疑者には含まれない。
◾社長室でパターをする社長は犯人ではないが悪人。それが2サスの掟。

◾崖は2サスマニアの聖地である。

◾『十時またぎの目撃者』それは、さんざん犯人だと思わせて、十時になったら殺されるやつは目撃者である。
◾目撃者は通報せずに犯人に金を要求。
◾探偵以外の人が犯人がわかった場合確実に殺される。

◾『崖の理論』それは、どんな偉い議員先生も、どんな偉そうな金持ちも、真犯人に呼ばれれば、たった一人でのこのこ来てしまう。それが崖。そして、それはビルの屋上も同じ。『手すりの無い屋上のテーゼ』という。
◾どうせ犯人の名前を書くなら分かりやすくかけばいいのにと突っ込みたくなるが、素直じゃないダイイングメッセージも2サスの掟。

◾時限爆弾と主人公の腕時計は秒針まで一緒。それは、時計における2サスの掟。

◾被害者の指輪にはイニシャルがある。

◾被害者に瀕死の重傷を与えた犯人とは別に、息の根を止めた真犯人がいる。それを『とどめの真犯人』という。
◾自分の標的が奇跡的に助かった場合病室まで殺しに行く。

◾謎解きは崖で。それが2サスの掟。

◾手袋に付いた血は水で洗ったくらいでは落ちない。試薬で簡単に浮きあがる。2サスマニアなら、それ位の知識はある。

◾犯人が主人公を殺さず、殺人を犯したわけを延々としゃべる。それを『冥途の土産話タイム』という。

◾母は不遇のまま死去した、認知されない愛人の子は、実父を怨み復讐を決意する。
◾昔の友人「私今とっても幸せなのよ」←高確率で不幸。
◾「吉川線(よしかわせん)」それは、人は首を絞められると、他殺の場合、必死に抵抗して、自分の首に自分の爪で傷をつける。2サスマニアなら、それ位の知識はある。

◾ベテラン刑事と若手刑事が登場する。
◾素人探偵(主人公)は死なない。

◾温泉系の場合、景色がきれい&食事が豪華で美味しそう。
◾素人探偵がやたらと証拠品に触る。
◾殺害現場を偽装するのは、その場所で殺したと分かれば、バレてしまう犯人だから。それは2サスの掟。
◾最終的に犯人がキレて主人公に襲いかかりそうになったタイミングでちょうど良く警察が「そこまでだ!」と多数で駆けつける。


引用元:連続ドラマ「神の舌を持つ男」2サスマニア光 他




まぁ今から数年前の話なんですけどね、ここから本編です。

世の中、ネット株ブームだったわけです。


一般の大学生 三村さんが株の売買で3億円稼いだり、ジェイコム男さんがジェイコム株大量誤発注事件で20億稼いだりしていて、触発されまくりました。

それで手数料の安いネット証券を調べ、口座を開設。そしてよく株のことを知らいないまま株式投資を、期待と夢いっぱいで始めました。

そして、株式雑誌がオススメの銘柄を買ったら、なぜか株価が日々下がっていって頭は???だったのを覚えています。

でも、今はたまたまだ、いつかは値上がりすると何の根拠もないのにその株を持ち続けました。気づけば1年経っていて約20万円の損失になっていました。いわゆる塩漬けというやつです。


そこで、だらだら持ち続けては稼ぐことはできないと方針転換して、デイトレード(日々売買)を目指すようになりました。

サラリーマンなのにデイトレード。
秒単位の決断が要求され、株の値動き(板)やニュースをガン見しないといけません。

どう考えても無茶な発想ですが、20万円の損失を取り戻しかったのか、仕事の合間や休憩時間は携帯に表示される株価に喰らいついてました。

もう今思えば、精神的に落ち着かない状態を自ら作り出していたなと。


朝も昼も夜も、仕事中も、株価がどうなったか、明日はどうなるのか心配したり、期待したり。ほんと心は大忙し。

平日休みの日も、どこも行かず朝9時から11時まで、パソコンのトレード画面に喰らいついて、複数のディスプレイで取引をする。
そしてお昼はカップ麺を食べて、株式ニュースに目を通し、12時半から15時までまた、画面と睨めっこ。

そんな生活をさらに1年送り続けました。


年間で、1億円以上の売買をしていたことに気付いたのは、証券会社から送られてくる年間取引報告書を見たときでした。

このときは、現物以外に信用取引にも手を出していて、損失は合計100万円に達していました。


ここで、株で稼いで豪邸を建て、会社を辞め、安めぐみ似の妻と悠々自適に暮らす夢が潰えたわけです。


長いようであっけなく短かった2年間でした。

100万円あったら・・・あれが買えた、これができた、と後悔と意気消沈の日々。
温泉宿で芸子を呼んで豪遊もできた・・・


そこで、なぜこうなったのか?
犯人は誰か?
と自問自答しました。

まぁ犯人はあきらかに自分なんだけど(←いきなりの自白)、自分以外の要因も探さずにはいられなかった。


そして、素人探偵ばりに捜査を続けていくうちに、色々なことがわかってきました。
それを知ったときは、株式の世界は一見フェアに見えて、腹黒い世界だなと恐ろしくなったことを記憶しています。

でも時が進むにつれ、いい勉強になったなと思えるようになりました。


「人と違うことをしないと勝てない」

「波が来ると思ったらそれに乗っかるためにすぐ行動せよ」

「表向きの情報に惑わされず、本質を見抜け」

「経済学だけでは株に勝てない。群衆心理学とそれを逆手にとる冷静さが必要だ」

これらを、とても痛い株式投資を通して実感しました。


今ではそんな痛い損失も、殆ど気にならない収入を得るようになりましたが、これも、あの時の100万円の勉強がとても身になっています。

無駄を抑え、効率的にアウトプットを出し稼ぐ。精神的に落ち着いた状態で。
たとえそれが周りの多数派空気と違っていても、それを実行するのに不安や課題に直面し労力を要しても、自分が信ずる道を歩む。

これは株式投資だけでなく、すべてのビジネスに通ずるものだと思います。

人と違うことをすることの不安を乗り越え、自分の信ずる道を歩み通さないといつまでたっても群衆のひとりで終わる。そう、2サスで言えば、脚光をあびる主人公にも犯人もなれない、ただのエキストラ止まり。

ただのエキストラから、向井理や木村文乃になろう。
(僕は佐藤二朗も好きで尊敬してるけど(笑))



さてさて、ここまで書き終えるのに2時間はかかりました。
これにて、2サス劇場(ノンフィクション)は終演です。

最後は、この歌でお別れですw

さぁ、眠りなさーい 疲れきった~体を~なげたして~♫




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