世の中に、楽して稼げる方法はないですよ

2024年5月2日 15:36

投資詐欺被害のニュースを時折り耳にしますが、そもそも、世の中に、楽して稼げる方法はないです。

そんな話があるとすれば、ほぼ詐欺かフェイクです。

「楽して稼げる」、「何もしなくてもお金が入ってくる」、「簡単に資産が増えます」
なんていうのは人々の夢であったり、希望であったりしますが、そういう釣り文句に人は弱かったりします。

そういう人の弱みを把握して、つけ込むのが、詐欺や集客の「常套手段」であることは言うまでもありません。
保険勧誘の謳い文句も、そういう心理的な人の弱みを突くことで、成り立っています。
（なので保険は、自分に本当に必要なものかどうかはよく思案して選別しましょう）

資本主義の原理原則から言って、楽して稼げるというのは相反します。

世界的な投資家や、会社の社長、著名人などが、楽して稼げているかと言ったらそんなことはありません。
常に今後のことを考え、周囲の動向に目を光らせて、勉強と努力を続けています。

ある程度の余裕のある働き方をしていたとしても、その地位まで成り上がるのに、相当努力や苦労を重ねているはずです。

相当努力や苦労を重ねて、成功し、資産を形成し、有名になるということは、資本主義社会では当たり前にあることです。
逆にそれが資本主義と言うものです。

けれど、ビジネスとして集客したい場合に、「相当努力や苦労を重ねれば資産は形成できますよ」と言うより「私の話を聞いたり、真似をすれば資産を形成できますよ」と言った方が人が集まります。
例えば、本を出版するとしても、そちらの方が売れます。

なぜだと思いますか？

それが、人の弱みだからです。

最短で、そんなに努力や苦労をしないで、その人と同じような世界に行きたいと人は思うからです。

人には羨みや妬みの感情があります。
それが「私も有名なあの人のようになりたい」、「あのセレブのような生活がしたい」という夢や希望の表裏一体にある弱みを刺激することで、成り立っているビジネスがあります。

それがよく現れているのが、インスタグラムなどのSNSの世界だと思いますね。

その延長線上に、投資詐欺があったりします。
（それに会社の取締役まで上り詰めた人でも、引っかかってしまうのは残念であり、人の弱みって恐いですね）

有名人が勧める投資と思わせる「なりすまし投資広告」をインスタグラムなどで目にしますが、ほぼ本人は関係していない詐欺で、サービスを提供するプラットフォーム事業者の対応が問題になっています。

Facebookなどの巨大IT企業は、ITによる自動化でコストダウンと規模拡大することを重んじているため、広告も機械的なやりとりのみで、人の判断は極小化する運営になっていて、まともに話を聞いてくれないというのが実情のようです。
なので、なりすまし広告の改善にはしばらく時間がかかるでしょう。