「明日も!」と言って帰った2人の男の子のこと

note3日目。
本日も、小学生対象『放課後あそ部』の話です。

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予約の表をみて、嬉しくなりました。
今日の欄に、昨日来たAくんBくんの名前があります。
実は昨日の終わりごろ、「絶対明日もくるから、どうしてもこの作品を残してほしい!」と言われたのです。
カプラという積み木で作ったものを、片づけずにとっておきたいと。

『放課後あそ部』は夕方の時間帯、親御さんに代わってお子さんを預かる側面もありますが、やはり子どもの側から「行きたい!」と思って選んでもらえるのは嬉しいことです。
「お母さんに明日も行きたいとねだったんだろうなぁ。」と思ったら、自然とその姿が想像できて、微笑ましくなります。


何といっても、基本的には片づけるルールになっているものを交渉してくれたことが素敵だと思いました。

「ルールを守りましょう」

を、しつけとして小さい頃から言われ続けた人は多いのではないでしょうか。私もその1人です。
実際AくんもBくんも、片付けのルールは知っているし、他の日は守ってくれていました。

けれども、「ルールを守りましょう」が染み込みすぎて、その枠の中でしか動けなくなるのはよろしくないと思うのです。

ルールは時に、古くなっていたり、やってみたらその場にいる人に合っていなかったりするもの。
「言われたから守る」ではなく、「納得した上で守る」。そして、ズレを確認したら「何のためのルールなのか」に立ち返って変更することも必要。
私たちはそう考えています。

だから昨日、彼らの中で「ルールだから→片付けよう」に「待った!」がかかったのが嬉しかった!

ルール通りに片づけたくないほど、明日も続きをやりたいと思うほどの遊びができたこと
すぐには壊したくないと思える作品を作れたこと
あそ部のスタッフはもしかして交渉に応じてくれるのではないかと思ってくれたこと、そんな関係でいられたこと

大切にしたいと思いました。

片づけは、仕舞う=おしまいにするためのルール。
今回はおしまいにしたくないわけだから、いいよね?などと話し、出しっぱなしで困るひとがいないことを確認。
昨日は「そのまま帰ってOK」という結論に。

『あそ部』では、場のルールを利用する子どもとスタッフが一緒になって作ることになっています。都度、変更もOK。
はじまったばかりでまだまだ文化は出来上がっていませんが、「ルールを守りましょう」を鵜呑みにしない、今日のようなできごとが少しずつみんなの中に経験として残ってくれたらいいな。と、期待しています。


放課後の時間になってすぐ、せかせかとやってきたAくんとBくん。
「俺ちゃんと今日学校で(カプラの)構想考えてたんだよ!」
Aくんが楽しそうに教えてくれました。

いやいや、6時間の授業はどうした(笑)

でも、これこそが遊びですよね!
このわくわく感、満喫にしてほしい!

昨日の作品でどんな風に遊ぼうか?
新しい作品も作りたい!
何を作ろうか?
どうしたら作れるかな?
もしかしたら、長さが足りないかも知れない。
その時はどう対処しようか?
こんな風に組み合わせれば上手く行くはず。
あー、はやく実際にやってみたい!

きっとAくんの頭の中はこんな風だったんじゃないかな〜。

実際にできあがった今日の作品がこちら。


神殿だそうです。
太い柱が何本もあって、きっちり並んでいるのが、雰囲気出てます!

できたー!の瞬間の満足顔は、何ものにも代えがたいですね。


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『放課後あそ部』は、主体性を大切にする遊びの場。
みんなが心地よくすごすためのルールをみんなで都度作りながら、それぞれの"やりたいこと"を、時に1人でもくもくと。時に仲間でわいわいと。
福岡県京都郡苅田町で、学校がある日の夕方オープンしています!


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