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大河ドラマ「光る君へ」第一回「約束の月」

前置き

明けましておめでとうございます。ついにこの年が来ました。
というか去年、オフラインがばたついていてアンソロは出せないわ、キャスト発表noteは完全にやりきれないわで己の無力すぎわろた。
ちなみに、大河ドラマの感想も理想は毎週やるなのですが、それはマジでハードルが高いえ!なのはやる前から明らかなので、できる限りって感じで。一か月に1回まとめてとか、この回はマジでヤバイから書く程度が有力かも。
あと今年、望さが(道長と隆家)の合同誌作るかも。需要?2人だけかな……

ドラマ感想に入る前に、もともと不穏な要素が多いためショック態勢をとるべく、できる限りガイドブックを購入+ネタバレあらすじも読んでいます。
あらすじのネタバレは、当該回か来るまでnoteやX(twitter)でも控える所存ですが何かのはずみで漏れ出したら申し訳ない。
ちなみにヘッダーの画像は阿闍梨餅の満月本店のお菓子「満月」です。満月は道長のモチーフ(個人の意見です)

ドラマ雑感

総評:わりと見られてよかった。心折れませんでした。

一昨年から待機しておりましたが、なにしろ当初から脚本家とワイの相性がヤバだなと感じており、ガイド本インタビューやネタバレまで読み、SNSで流れてくるインタビューもできるだけ読んでショック体勢をつくっていたこともあり面白く見られました。あと非常にしょうもない話ですが、私は「人間の顔を覚えるのが超苦手」なので大河は最初一か月が鬼門で「誰が誰だかわからんからおもんない」で視聴をやめることが最も多いです。しかし今回はキャスト発表を追い、SNSを見、ガイド本を複数読むという予習のおかげ+平安時代にわかオタで「誰が誰だか一発でわかる」という感動のスタダを切りました。

箇条書き感想

・源氏物語と現実をオーバーラップさせないのはGOOD(やりたくなる気持ちはわかるけど成功作を見たことない。登場人物無駄に増えるし、ストーリーライン増えるし初見のハードルが上がる)
・高学歴ワープアとヒョロワーさんに言われててわろた→為時
・物議を醸す藤原道兼、1話の巨大フックとしてはアリ。あと道兼扱い悪いけどキャラとしては萌えキャラ。まあ割を食うキャラにするの、説話や歴史オチからすればわかるはわかる。道隆兄貴へのコンプがすごい。兼家パパのことも時姫ママのことも大好きやんなお前
・俺たちの兼家は最高だぜ! でも兼道への扱いは畜生
・三郎(道長)が見てた散楽、めっちゃ696年藤原氏他氏排斥安和の変ですね。
コウメイ=流された源高明
三兄弟は伊ただ、兼通、兼家のことなのかな。
上の兄貴が死んでるのはそう。でも兼通の安和の変関与具合には疑問……それはさておき、この犠牲者高明の息子と娘が拗らせて出てくるからね、楽しみですね。てか高明この時生きてて京都に戻ってきてるよな。生霊?
・佐々木蔵之介宣孝ヨキ。パリピなので、宣孝。あと蔵之介氏実家が京都の酒造なんですね。
・人を殺せばいいってもんじゃないが、平安京の治安が終わってそうでヨシ。
・藤原伊周、一話から出演(多分)。今日は宴です。道長が遊んでやってるのもエモい(将来道長と大喧嘩する) 詮子様が三郎は本当にいい子ねって言っているのも皮肉に聞こえる 先の読みすぎです。
・ちなみ隆家くんは979年生まれなので、今回は977,978年だったゆえまだ生まれてないです。次回は六年後になっているそうなので、ワンチャンショ隆家が見れるかも!?
・私は装束回り考証には超疎いのでその辺は気にならず。

道長と紫式部(まひろ)について

まあ……今のところどうでもいいかな……。どうでもいいどころか当初は萎え要素であったんですが、平安時代というなじみのない時代のドラマのフックとしては知名度カップリングがあったほうがええかとは思うので、ドラマとして私のヘキに刺さるかどうかですね。で、いまのところはどうでもいいですね……って感じです。小鳥を逃がしてしまった後に三郎(道長)と会うのは源氏物語の紫の上と光源氏の出会いオマージュだったり、ちょこちょこ源氏要素を入れてるのは察した。
道長の兄貴の道兼が母を殺していることで、「思い人が母を殺した者の弟」という悲劇が入るんですがベタっちゃベタですがまあいいか。この辺の創作要素は、自分の趣味に合うかどうかだからなあ~。
あとXでも言ったのですが、道長×紫式部を巨大一般向けフックにしているので、PR映像だと韓流ドラマチックにこのカプをめっちゃ推しています。ただ興味ねえ……と思っているワイからすれば「出来栄えが不穏」と感じてしまう一要因になってたんですが、ドラマ自体は確かに宮中出世闘争となかなか見れない平安セットや装束もあるしで逆にフルサイズで見ると「いけるわ」と思う、逆予告詐欺を受けている感。予告つまんないの草。
まあ自分はそもそも恋愛主題モノ全般得意じゃないので、光る君に限った話ではないんですけどね。

藤原道兼(若干今後の史実ネタバレあり)

第一話の問題児にしてMVP、藤原道兼。私はネタバレブックを読んでいるので、まひろの母を殺すのは知っていたのですが、映像になると物語的に割を食ってはいるけど萌えキャラやな!!と思いました。
史実的には兄道隆が死ぬ→道兼が関白になる、流行っていた疫病ですぐ死ぬ→道長で政治を握る流れなのでこれだけ見てもなんか不憫なんですが、『大鏡』や『栄花物語』の説話でもなんか不憫です。ブサイクだわ毛むくじゃらだわ強面で幼少の帝(一条)が怖がって泣くとか。この辺は道兼に息子はいたものの、結局没落していってしまい道長の前であったこともあって「道長アゲのためにディスっても文句言うやつがいない」というわけで残念にされてそのイメージがついたのかも。あと実際道兼の息子たちは家人を撲殺したりしている(やっぱ平安京の治安終わってる)ので、そちらのイメージが反映されているのかも。実際は当時の藤原実資(2話から出るロバート秋山)と仲良くて、道隆が死んだあとは道兼の時代だね!と思われてた空気もあったようですが……まさか7日で死ぬとはだれも思わないからね……。
身分の低いもの殴って何が悪い!という発言からも、将来「こんな風にはすまい、こんなのがまかり通る世をなおす政治をするぞ」と思うであろう道長の比較というか反射材というか、損な役回りです。おいたわしや。
でも私的に「両親大好きからの兄弟コンプカッとなりやすい男」萌えキャラです。根はいいやつっぽいんだけど、兼道。

X(ツイッター)感想まとめ

感想、最悪ツイッターでつぶやいたのをまとめる式でもいいかも。
流れて行っちゃうのがよくない。


購入した大河ガイド本

①『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 前編』NHK出版
THE正統ガイド本といえばこちら。ガイドっぽいのいっぱい売っていますが迷ったらとりあえずこれで良きかと。俳優インタビューも多すぎることなくまんべんなく掲載されています。特徴としては後半のあらすじですが、一番露骨なネタバレをしてくるガイドはこれです。ほかのガイド本にもあらすじ掲載されているのですが、この本「道兼がまひろの母に刀を突き刺した」と書いていたら、ほかのガイド「衝撃的な事件が……」と微妙にボカしてくる感じです。多分、物語の楽しみを損なわないための配慮ですね。でもあらすじ続けて読んでしまうと結局わかりますが。この本は一番情緒がないあらすじともいいますが、私はわかりやすくて良きです。好みに合わせて。
ちなみに、これは前編なので後編と、さらに完結編がそのうち出ます。

②『大河ドラマ 光る君へ 紫式部とその時代』宝島社
①にくらべたらかなりとがっているガイド本。買う前にペラペラ中身を見ればすぐわかりますが、2/3が紫式部・藤原道長歴史解説、源氏物語解説の本です。「監修・倉本一宏」とありますので。あとは吉高由里子インタビューが他の本と比べてかなり多め。ストーリーダイジェストも載ってますが、一話につき2,3ツイート分の文字量なのでヤバネタバレ少なめなので、ドラマのあらすじうっすら知りたい人向け。

③『NHK2024年大河ドラマ 光る君へ THE BOOK』東京ニュース通信社
一番俳優の写真が多い、ドラマ内容重視のガイド本。歴史の説明は少ない。
インタビュー量は①と③だと若干③が多いかも。あと噂のF4発言は、書籍媒体だとこの本が一番豊か。なにしろ柄本佑道長・町田啓太公任・金田哲斉信・渡辺大知行成座談会はこの本だけ収録。
超絶余談ですが四納言でF4♡納言だからN4かな♡なことは妄想したことがありまして、だからF4、源俊賢はぶかれてんのかい!!!と心の中で突っ込んでいました。
あとファッサマ清少納言と塩野一条の紙幅も多いので良いです。こちらのガイドにもあらすじが載っていますが、①よりはマイルド・直接的なネタバレは避けています。でもあらすじを続けて読めば察する。②よりは分量多め。

④『NHK2024年大河ドラマ 光る君へ 完全読本』産経新聞出版
すみませんまだ半分くらいしか読み切っていない……!①と内容は近いですが、①よりも紫式部と源氏物語多めで道長少な目。あとは一番観光ガイドブックみがあり、大河ドラマ関連聖地の紹介と、実際にめぐってみた元NHKアナウンサーの記録が掲載されています。
こちらの本にもあらすじが載っていて、ネタバレ度は①と同等です。道兼が突き刺したって書いちゃっているので笑 でも①より淡々としていなくてお話チックにしてあります。

⑤『光る君へ<紫式部とその時代>』NHK出版
すいません未読。未読だがドラマの解説ではなく、平安時代の解説本(だから後回しにしているともいう)。そのため製作者・俳優インタビューは無。でも倉本一宏先生と澤田瞳子先生の対談はあります。ちなみにドラマについての話がないので、ドラマのあらすじも掲載なし。


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