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モーニング娘。1stアルバム「ファーストタイム」を語る

今回は1998年7月8日リリース「ファーストタイム」について語ります!いずれ全アルバムレビューできたらいいな。
参加メンバー
1期(安倍、飯田、中澤、石黒、福田)
2期(矢口、市井、保田)


1.Good Morning

まず1曲目はGood Morning。モーニング娘。と平家みちよのファーストコンサートHello!でもこの曲はオープニングに使われていました。ピアノとシンセサイザーによる軽快なサウンドで、どことなく80年代のニューミュージックっぽい。この時期はまだつんくはモーニング娘。をアイドルというよりボーカルグループとして育てようとしていたので、このアルバムはとにかくハモリハモリハモリです。この曲も例に漏れず結構ずっとハモリが入っています。個人的には矢口のハモリが大好きなので聴けて嬉しい。

2.サマーナイトタウン

もう大本命来たか、という感じ。2ndシングル「サマーナイトタウン」メインは安倍なつみ。僕がモーニング娘。にハマるきっかけになった1番好きな曲。とくに、2番終わり〜ラスサビまでの間奏、最後の半音転調がめちゃくちゃ好きです。しかし、他の曲がどちらかというと素朴な雰囲気なのに対して1曲だけダークでディスコ調、都会的なのでこのアルバムの中では正直かなり浮いている印象を受けます。
この歌は歌詞が本当に好きです。大人ぶった笑顔とメイクで背伸びする主人公。自分の子どもな部分を必死に隠そうとするけど、素直になれなくてスネたり泣き出したりしてしまう。彼は遊び慣れているようなので、主人公の気持ちなど全てお見通しなのでしょう。主人公もそれに気づいているし、自分が遊ばれていることも薄々感じている。でもそれを認められなくて必死に大人ぶって余裕ぶるけど本当は大好きで不安で仕方ない。だから「大嫌い 大嫌い 大嫌い 大好き」につながるわけです。どっちやねん!!と言う人がいますがどっちもなんですよ!!!!

3.どうにかして土曜日

3曲目はデビュー曲候補①だったどうにかして土曜日です。全編ユニゾン。
つんくが迷っていたデビュー曲の候補は、
①どうにかして土曜日
②モーニングコーヒー
③ウソつきあんた
でした。まあ迷っていたというのはASAYANで流すための演出で本当はモーニングコーヒーに最初から決めていたと思いますけど。
アレンジはちょっと前時代です。(ストリングスの使い方やパーカッションで拍手が入るところとかとくに)僕は70年代〜80年代の曲が好きなので好きですがハマらない人からすると古臭いなーと思うかも。

4.モーニングコーヒー

ご存知、デビュー曲です。メインは安倍なつみ。有名な話ですが、モーニングコーヒーの最初のメインボーカルは飯田圭織が選ばれていました。(つんくではないプロデューサーに)しかし、それを聴いたつんくがメインを安倍に差し替えました。
歌詞は初めてのお泊まりデートのことを歌っていると言われています。初めて聴いた時は意味がわからなかった...。なんで「モーニングコーヒー飲もうよ」が泣くほど嬉しいんだよ!って。あとこの曲もハモリがいいですね。「I love you l love you forever」もダサくて好き(褒めてます)。

5.夢の中

飯田圭織メイン曲。モーニングコーヒーで飯田圭織をメインから降ろしたつんくが「飯田とはこう使うんだ!」というのを示した曲。この曲は飯田のうわずるような高音なしでは成立し得ないと思う。その後のタンポポにも通ずる優しい歌詞と曲調。ハモリと輪唱の多様でふわふわした夢の中のイメージが伝わってくる。矢口、中澤のハモリも良い。この2人は高音が綺麗で耳にすっと入ってくる。

6.愛の種

5万枚手売りした、インディーズ時代の曲。モーニングコーヒーのB面でもあります。つんくではなくサエキけんぞうさん作詞、桜井鉄太郎さん作曲の曲です。この曲をものすごく切なく感じるのは僕だけなんでしょうか。歌詞も曲調も明るいはずなんですけど......。なぜか小さい頃の記憶がくすぐられます。幼稚園のとき大切にしていたものとか、小さい頃の友達とか、家族からの愛情だとか。もう失くしてしまったものを懐かしむ心みたいなのを刺激されるんですよね。なぜだろう、イントロを聴くと特に。
ボーカルはみんな音程を1音1音しっかり外さないように歌っている感じでかなり素人臭いです。そこがまた良いんですけど。

7.ワガママ

石黒彩と保田圭のメイン曲です。この2人(特に石黒)は声質が大人っぽくて、初期モーニング娘。に不可欠だった姉貴声を担当していたと思ってます。この曲も大人っぽいです。でも曲は好きなんですけど歌詞がどうしても好きになれない。
ワガママばかりであなたを困らせてた。あなたに振られてからもワガママがなおらない。あなたのようにワガママを笑って聞いてくれる人は他にいない......。っていう歌詞なんですけど、「直せよ(石橋貴明)」としか思わん。しかも歌っているのが黒江(石黒)なので尚更。笑って聞いてくれてたんじゃなくて我慢させてたんだよ......。気づきなさい。

8.未来の扉

メイン安倍、福田。
ここに来てちょっと変化球なパーティーチューン。いきなりテンポ上がったりゆっくりになったりで楽しい曲。個人的に、アルバムの最後から2番目くらいに変化球があるとダレずに聴けるのでとても好き。
ダンスは本当に信じられないくらいダサい。YouTubeに転がってると思うのでぜひ見て欲しい。

9.ウソつきあんた


メイン中澤、石黒、福田。
これも中澤裕子はこう使うんだ!という正解を示したような曲ですね。このアルバムの中だとサマーナイトタウンの次に好きな曲です。中澤裕子の声ってこういう強気な失恋ソングと相性抜群だと思うんですよね。本人の強気なんだけど繊細なキャラクターが歌声にもすごく出ているように感じます。
「いつものことね 振られるわ この悔しさだけは覚えておくわ」とか姐さん、プライベートでもそんな恋愛ばかりなんじゃないのかなと思わせるくらいの曲とのマッチ度。また福田明日香も当時13歳なのに大人っぽい歌声も持ち味にしてて本当にすごいです(この曲に限ったことではないですが)。

10.さみしい日

ラストはバラードです。安全地帯の影響でアルバムのラストはしんみり終わってくれないと終わった感じがしないので個人的には大好きな構成です。
「夢をつかむために 何かを捨てたわ」から始まります。おそらく彼女たち本人のことを歌詞にしているのでしょう。ていうかうたばんでそういう質問ありましたよね。

Q.モーニング娘。に入って捨てたものは何?
A.矢口→友達、保田→犬、安倍→親
よく考えたら親よりも犬の方がリアリティがあって怖い()

安倍、飯田はいきなりデビューして初めて親元を離れてきたわけですから、そりゃ毎日寂しかったと思います。家族からの愛情みたいなものも、離れたことでより感じたでしょうし。勝手にそういう歌だと思ってます。
「寂しいと感じはじめたのは いつからか
  勇気と同じ分だけ さみしいと思う」の部分が好き。


総評

全体を通して、僕はなっち推しなので安倍なつみの歌声が聴けるこのアルバムはそれだけで大好きなんですけど、他のメンバーも良さが最大限に活かされてるので全曲好きです。聴くと毎回、福田明日香がいなくならなかった世界線のモーニング娘。も見たいなあって思います。それくらい初期曲は福田明日香のボーカルありきなんです......。(後藤が入った後の娘。も大好きです)
では次はセカンドモーニングでお会いしましょう。

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