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忘れられない算数の問題

 ハタチを超えて三十路の背中が見えてきた今、小学校の記憶なんて断片的にもほぼ無いが、忘れられない算数の問題がある。㎝とか㎜を習う小2くらいの時。担任の先生が工夫を凝らした、あの問題。

 はてさて。3ヶ月ぶりの投稿ですか。体感はもっと放置した気がしている。距離の合計を出すその問題は、10㎜=1㎝に正しく変換できるかな?といった趣旨のもの。スタートからゴールまでの地図が書いてあり、スタートから交差点まで400㎝、交差点から公園まで3000㎜、公園から…といった具合に数値が書かれている。

「ゴールの家は誰の家でしょう?」
細かい数値までは忘れたものの、忘れられない理由はその問題文にある。どういうこっちゃ。距離の問題なのに。「そんなの分かんないよ!」とか言ってた子もいた気がする。これはあくまでも想像。

 とりあえず合計を出してみる。合計を書く欄には㎝の単位がついているから、㎜を㎝に直していく。すると、答えはピッタリ1000㎝と導かれる。
「1000㎝ = センセンチ = 先生んち」
このダジャレが当時8歳程度の少女のツボに刺さった。「おもしろ」と思った。と同時に、
「私の名前の方が上手くハマるな?」
と気づいた。

 社会人も2年目にして、最近やっと一人暮らしを始めた。自由だし、会社にも近付いて最高だ。少し無理した家賃が痛いが、家具を揃えたり、料理も楽しい。家事も意外とできるじゃん自分。まだまだ欲しいものは沢山あるし、表札は7㎝がいいなと思った。

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