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ひとり旅日記北欧周辺へ55日目:ダッシュで閉まる2分前に滑り込んだ、天正遣欧少年使節団が到着した大聖堂。

2017年2/22エヴォラ。

久々に目覚ましかけずに寝たが、勝手に7時に目覚めたから起きた。老化現象なのか、そんなに長く寝てらんなくなった気がする(苦笑)。8時am~の朝食を独の子と済ませた。彼女は今日教授に会うことになってるとのこと。欧州は新学期は2月からなのかと尋ねたら、国によって違うとのこと。え?そうなの!仏は早くて1月~、独は4月~とのこと。時期が違うから、葡に来て慌ただしいと言ってた。

自分、今日1日リスボン観光と決めてたハズなのに、周りたい世界遺産を無理矢理どうにか周ろうと思ってもどうにもならないことが判明。日数足りないじゃん!ってな事で急きょバスターミナルに向かい、なんとか10:30エヴォラ行きの往復チケットget。窓口のおばさんに「戻りは14時発でお願いします」と言ったら、「そんなに滞在時間短くて良いの?」と指摘されたが、リスボン観光もしなきゃだから、それで良いと答えた。で、バスチケ取った後にエヴォラで絶対訪れたかった天正遣欧少年使節団が到着した大聖堂は12:20pmで入場〆切、12:30で一旦閉まると地球の歩き方にあった。午後は14時に開くって。バスの到着時間12:15の予定…。って、ダッシュしかないじゃん!行って見らんなかったら残念過ぎる!と思いつつ、やっぱ昨晩おしゃべりし過ぎだったと思った。今日のプランを少しでも立てときゃ1本前のバスに乗れたのに…。とフリープランだからってフリー過ぎたことを悔いた。

こうなりゃバスの運ちゃんが飛ばしてくれることを祈るしかない。で、乗り込んだバス。11:40頃にバスターミナルに着いて、お!余裕じゃん?と思って、念の為隣の席のおばさんに聞いたら、エヴォラは次との事。道路標識に何度もエヴォラって出てきてたから、近いんじゃん?と思ったら、そのバスターミナル出てすぐの標識にエヴォラ29kmとあった。バスは100km/hで走ってるから(指定してないのに1番前の席だったから見えた)、はじきで計算すると、あと30分かかるのか!マジ1分でも早く着いて!!

で、エヴォラに12:13pm着。またまた隣の席のおばさんに大聖堂の行き方を教えてもらい、ダッシュ開始。ダッシュで間に合うかどうかもわからないが、ダッシュしなかったことを後悔しない様に。iPadで写メったガイドブックをチラ見しつつ大聖堂目指して。誰も観光地走ってない!と、土産物通りダッシュの自分を笑いそうになりながら、とにかく走れるだけ走った。今回の旅、ダッシュ多くね?とも思いながら。

12:18pm大聖堂着。間に合った!息切れ激しく、「入れてください…」と声はかすれ2.5ユーロ支払い、呼吸が整うまで席に座らせてもらった。てっきり祭壇のパイプオルガンを天正遣欧少年使節団が聴いてたものだと思って写真撮ったりしてたが、12:30近くになり照明が消され始めて、去らなきゃいけなくなって出口に向かおうとした所にもう一台のパイプオルガンを発見。こっちか?1562年とプレートに刻まれてる。当時欧州でもまだ珍しかったというパイプオルガンの演奏を、長旅の末に聴いた彼らの思いや気持ちはどんなだっただろう。まだ少年であれば、「お母さん…」と思っただろうな。男の子だと違うのかな…。自分なら、「お母さん、無事に着きました!」だな。と、思いを馳せてる時間は少なかったが、12:30になり、本当に扉が一旦閉じられた。この後に来た欧米観光客は、扉の前であーあ。って感じだったから、自分もああならない様にダッシュして正解だった。

大仕事を遂げたかの如く、もうエヴォラ観光良くね?と思ったりもしたが、インフォメーションに向かった。入口にローマ遺跡があるような展示してた。え?ここもローマ遺跡あんの??で、再び観光魂に火が点いて、窓口のおじさんに町の地図をもらいがてらローマ遺跡がどこにあるか地図に○してもらった。○してもらった所に着いたけど、よくわからない。建物の中の受付の女性に尋ねたら、「奥にあるよ」と。ローマ遺跡を含んだ施設なワケね?奥に向かったら、ローマ時代の円形の浴槽があるのがキレイに残ってた。エヴォラ、イイじゃん!!

そして、この先には橋があるらしいからそこまで歩くことにした。地図の解説によると、18Cに作られた水道橋で全長8kmとのこと。自分の背より低い水道橋の所はその下をくぐって橋のあちら側に行く人をたまたま見掛けて、面白いと思った。そうかと思えば、橋が高くかかってる所の真下に家が建ってて上のアーチ部は家にフィットし切れず、その間から空が見えてた。橋の真下に住んでるのも面白い。橋が城壁を横切ってる部分を見て、城壁の外の橋も見に行った。今回の旅は石造りの大きな橋と出会えた旅だったな…。と思いながら。

エヴォラ最後は、これもローマ遺跡のディアナ宮殿。西メリダの町中にあったのみたいに綺麗に残ってた。満足した。世界遺産エヴォラ歴史地区。

バスターミナルに向かうことにした。バスターミナルはお墓の隣。葡のお墓ってどんな感じなんだろう?少し立ち寄ってみた。沖縄のお墓みたい。沖縄は小さいお家型のお墓だったけど、葡は小さい教会型のお墓がけっこうあった。バスターミナルでトイレ済まそうと思ったのが、墓地にトイレがあったからお借りした。有難い。

バスターミナルに着いた。昼抜きはキツイな…。と、軽食屋を見たら、おばさんがスープ注文してた。バスの時間まであと15分。「スープのみください!」1.6ユーロ。ぬるめで良かった。野菜多めのスープを勢い良く食べ尽くし、バスに乗車。リスボンに着いたら何しようか?を決めてコックリさんになった。リスボンに着き、明日のバターリャ→アルコバサ→リスボンの日帰りが可能かどうか窓口のお兄さんに聞いたら、「可能だけど、バターリャからアルコバサは現地でバスチケ買えるよ」と教えてくれた。それが分かれば充分。バターリャまでのバスチケを買った。明日朝7時発ね…。この後本当はリスボンの世界遺産ジェロニモス修道院とベレンの塔に行きたかったけど、どちらも17時までの入場、17:30閉館とのこと。今15:30。もっと時間ある時にしよう。

まずはグルベンキアン美術館へ。18:00までなら慌てて観ずに済むだろう。と。ガイドブックには5ユーロとあったが、またまた情報古くて今は強制的に常設+特別展のセット販売に変わったとのこと。特別展興味ないのに支払わせるって、サイテーじゃね?マドリッドのテッセン美術館は「ブルガリの特別展観る?観ない?」って親切に聞いてくれたけど?常設のみに集中した。タイルの展示は大体がトルコのものだった。オリエント趣味の展示コーナーには日本の印籠、蒔絵の道具箱があった。絵画はモネ、ルーベンス、レンブラント先生達の作品があった。個人コレクションの美術館だけど、楽しめた。

17:05に立ち去り、いよいよ繁華街とインフォメーションへ。アルファマ地区に近い所でメトロを降りて、出口の標識に従ったのの、地上に出たら目の前海でえ?振り返るとインフォメーションがありそうな広場が見えた。【i】と大きく書かれた所に向かうも、何この広場?デカくね??インフォメーションで行きたい場所4ヶ所の行き方を教えてもらった。閉まる時間が1番早い所から行くことにしたが、インフォメーションの姉ちゃんがマークしてくれた所が見つからない。仕方ない。ここまで歩いてしまったなら、マーケットが近いから混む前にまずは腹ごしらえ。18~19時は混むとガイドブックにあったからちょうど良かったかも。

マドリッドのマーケットよりも大きくて、しかも座って食べられる所もあった。どこにしようかと悩んだが、字面のメニューいちいち読んでる場合じゃないから、現物展示してあったチキン+米で。ポルトでチキン食べたいと思いつつ食べそびれてたからね…。このマーケット、wifiあるとのことでさっき見つからなかった店を調べた。姉ちゃん、マークしてくれた所と違うぢゃん!と思った瞬間に、ご飯出来上がりました!のブザーが突然鳴って、自分が激しくビビったのを、対面で休憩中のここで働いてるお姉さん達2人に笑われた。自分、ビビリなんで…(苦笑)。

チキン+米と別皿でサラダが付いてた。まずはサラダから。りんごとセロリのなんか懐かしい味。エヴォラのバスターミナルのスープ以来の食事だったからものすごい速さで食べ尽くした。おいしかった。チキン。大好き香菜を感じ、少しスパイシーで柔らかく煮込んであって、マジウマかった。ペロリと平らげ、マーケット去り際に客が並んでたエッグタルト屋に自分も並んでみた。1個1ユーロ。サクッ、とろッ。3口で食べた。ハイ。今、ここのエッグタルトが1番になりました!マーケット出ながらの3口だったから、もう一個…。と余程戻ろうかと思ったね…。まだリスボンにいるから後の楽しみに取っとこう。海沿いの世界遺産観光の日にまた来たい。

行きたかった店には閉店15分前に到着。かなり混んでた。ガイドブックオススメの土産に載ってるタラのペースト、ニンニク味がどうしても欲しくて、わざわざここに来たのに、写メ見せたら、来月入荷。売切れとのこと。マジで?そんなに人気なの?だったら尚更欲しくね?でも、来月は日本にいる…。仕方ない(泣)。もうひとつのチキンを漬け込むソースと、鹿ペーストを買った。あーあ。残念。

店を出たら急にフライドポテト食べたくなった。今回の旅、急にポテト食べたくなるんだよね…。日本で急にポテト食べたい!なんて絶対ないのに。北欧で同じく急にポテト食べたくなったら、すぐお店が見つかったのと同じく、リスボンでもすぐに見つかった。ヨカッタ♪1.8ユーロでtake awayできそう。で、塩もソースも無しで注文。待ってる間に、エッフェル塔のエッフェル氏の弟子が作ったというエレベーターがたぶんこっから近いハズなんだよな…とちょっと地図見てみた。そしたらお店の兄ちゃんが、「なんか探してるの?」ってことで、エレベーターの写メ見せたら、腕にボディタッチされて、そして「アユマリ?」と聞かれた。アユマリって何?と理解しようとしたが分からず。彼は何回か同じこと言ってたが、次のお客さんが来たから接客に行ってしまった。笑顔でボディタッチのアユマリって何?で、肝心のエレベーターどこよ?

で、彼が戻って来て”I said are you married?” え?店員が客に聞く質問じゃないよね??少なくとも日本ではアリエナイ。「いや、してないけど」と答えたら、「いくつ?」と来たよ。絶対当たんないから。”You can guess!”で”29?28?”やっぱ間違ったから、「+10歳」と言ったら、言葉を失って、”Why?”と。知らんよ。んなこと。ま、期待してた年齢でないことは確かだろう。彼はポテト渡しながら、「エレベーターは店の前の道まっすぐ行くとあるよ」と教えてくれた。オブリガード!

言われた通りに進んだら、エレベーターあった。そしてウケたのが、エレベーターの手前の信号の隣にあった看板がそのポテトの店だった(笑)。夜景はどのくらいキレイなんだろ?とポテト食べながら並んでみた。並んでる最中にエーゴ激上手なアジアの小1くらいの男の子が、自分のポテト見て”She is haveing frenchfries! I want to have french fries!”と言ってたから、エーゴで「食べる?あげるよ?」と言ったら、照れてお母さんの陰に隠れてしまった。「まだ揚げたてだよ?」と付け加えたが、出て来ない。お母さんは笑いながら「大丈夫。ありがとう」と。いや、単なる親切でなく、マジで食べ切れなくて困ってたから、男の子の発言ラッキーと思ったんだけど。仕方ない。shy boy になっちゃったから。

エレベーター、上り下りで5.7ユーロ。更に上の展望台は+3ユーロ。誰がそんなに支払うか!って、エレベーター同乗者達は自分以外みんな展望台へ。だって、スカイツリーみたいな高さでもなんでもない、周りの建物より少し高いだけで。3ユーロは出ねーよ。話のネタ程度だね。このエレベーターは下から眺める分には美しいカタチ。乗ったらフツーのエレベーター。

今日できることはもうやり切った。スーパーで土産買い込みスタートした。赤ピーマンペースト、ハムのパテ、イワシとツナのパテ、オリーブペースト、紙パックワイン、ハーブ+にんにくチップの瓶詰、イカ詰物の缶詰を買い込んで宿に戻った。このスーパーはリスボン初日にルーマニアの女の子が調べてくれた所で、ガイドブックにも載ってたスーパーで助かった。30kg詰められたとしても、宿の階段が最大の難題だよな…。メトロはエレベーターあるし。当日はホント誰かに手伝ってもらおう。

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