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ひとり旅日記インド6日目:遂に憧れのタージマハル到着。

2012年12/31インド6日目。

10:00amやっと下の寝台に下りた。列車内は暑かった。寝てる間暑さで目覚めて、着ている服を脱いでいってたし、列車が停まる度に起きてしまった。
列車移動で一緒になった男性が、「薬、必要ないからどうぞ!」との事で、残りの旅行日数分の薬をもらった。彼に教わったのは、病気でなくても、旅行前に病院に行けば薬を処方してもらえること。インド旅行なら特に可能とのこと。次回の旅行から、発つ前に最低限の薬のために病院に行こうと思った。昨日買った果物を食べてから薬を飲んだ。
同じく昨日合流した女の子2人のうちの、リシュケーシュに行きたいと言ってた子も体調不良でダウン。自分よりキツそう…昨日一緒に列車を待ってる間の時間に、自分の風邪がうつってしまったかな…だとしたら、本当に申し訳ない。
そして自分は風邪の他に、お腹が痛くもないのにピーピー状態。この状況を彼らに伝えてみたら、それは水当たりと言うらしい。隣の寝台のドイツ語で観光客をガイドするというインドのおじさんが、日本語までは分からないはずなのに、水の話をしてくれた。ペットボトルの水にも良い悪いがあるらしく、そこら辺の川の水を煮沸しただけのものも出回ってるらしい。え?ペットボトルの水って、ミネラルウォーターでもなんでもなかったの?マジで??と一同同じ顔して、そのインドのおじさんに「どの水なら良いか教えて下さい!」と教えてもらった。旅は後半も後半で今更だけど、水を気にして買おうと思った。

そう言えば、合流した彼女達が甘いマスクの送迎ガイドさんは、バラナシに列車で来る日本人ピックアップの為に、定刻に駅に行っても列車が遅れてるから、一旦家に戻ってまた駅に行ったり、その間に会社に行ったりで列車に振り回されて寝不足で死にたいって言ってた。という話を教えてくれた。日本の旅行会社は、現地スタッフの負担考えたら列車移動を組み込むのをもう一度考え直した方がいいよね…ナンパしてたりした彼にそんな悩みがあったとは。

14時頃にアグラー到着。8時間遅れ。アグラフォート駅で昼食になりそうなものを買って、女子3人は同じ宿へ。宿に荷物を置いて、体調が悪くなった子は部屋で休んで、もう一人の子と二人で列車に同乗した彼らがいるレストランへ。我々はそのレストランの外のベンチで、駅で買ったサンドイッチとジュースで昼ごはん。サンドイッチは、「お腹空いてるからなんとか食べられるレベルだよね~」と話しながら。

再度待ち合わせ場所を決めて、いよいよどうしてもこの目で見たい世界遺産のひとつ、タージマハルへ。
体調不良の彼女の様子を伺いに宿に戻った。「自分のせいで風邪ひいちゃったよね?ゴメンね…」と謝ったら、「インドに来る前に、深夜近くまで連日残業してたから、そのツケが今来たと思う」と言ってた。今日はほとんど食べてない彼女に、お湯をもらって味噌汁を飲むように勧めた。味噌汁で少しホッとしてた感じだった。それでも、今日は観光する自信がないとのことで、「タージマハルはパスするから行ってきて」と言われた。

宿から徒歩でタージマハルへ。西門に着いてしまって、待合せの南門まで行ったと思ったら、行き過ぎて逆サイドの東門に行ってしまった。戻って、この辺りだろうという所で路地に迷い込んでしまい、さすがに南門がこんな所にあるワケない!と困ってたら、インド人男性が南門まで連れてってくれた。ヤケに親切だと思ったら、最後はやっぱり金の要求。急に英語がわからなくなったフリをして、完全にシカトした。

待ち合わせの時間に30分くらい遅れてしまったのを、ガイドのロイトさんはイラついてるよね…きっと。と思いながら彼らにやっと会えた。ロイトさんは会ってすぐに「ゴメンナサイ」と始まった。ロイトさん付きの車に同乗すると500ルピーかかるのは聞いてたし、その話は流してたし、我々は最初から同乗する選択はなかったし。だけど、ロイトさんはもっともっと良い方法がなかったものか。と気になってしかたなかったらしい。ガンバレ!新米ガイド、ロイトさん。

何はともあれ、ついに、やっと、憧れのタージマハル!!実物を見ないと、そこに漂う空気を味わないと、写真やTVでは得られない感動だと思う。本当に本当に、美しい白亜の左右対称のお墓。
ロイトさんが「遠近法で面白い写真を撮ってあげる!」と言って、タージマハルをつまむ感じで映してもらった。
夏は結構な照り返しできっと眩しすぎるだろうから、冬に来た方が良いと思った。中は写真禁止。安置されてる白亜の棺を、インド人は写真禁止のプレートがあるにもかかわらず、誰も彼も撮りまくってた。

気が済むまで写真撮ったら、陽も傾いてきた。帰りも歩いて帰ろうと歩き出したは良いが、「なんか違うね~」との事で、気付いて戻って正解。暗くなるのが早かったから、道を見落としてたみたい。
宿に戻って、フロントのおじさんにオススメのレストランを教えてもらって、また歩いた。タリーの米の中のマトンが美味しかった。我々以外に日本人がいたから、まあまあ良いレストランなんだろう。
列車に同乗した日本人男性が、「ずっとロイトさんと一緒だから少しロイトさんから離れて行動したい」との事で、「じゃあ夕飯済んだ20時頃にまた集合してお茶しよう!」ということになり彼のホテルに向かった。彼の話だと、「日本だったらガイドさんと部屋が別々のはずなのに、ロイトさんと一緒の部屋なんだよね…」の告白にはビビった。そりゃひとりになりたいよね…恐らく、ロイトさんの部屋も費用がかかるという旅行社の配慮だろうけど、でもなんかヘンだよね…
お茶とケーキで100ルピー。安かった。お喋りしてるうちに、声がガラガラ。ホントヤバイよね。でもまさか、旅先で日本人と行動するとは思わなかった。薬も分けてもらえて、有難かった。

23時に解散し、自分の部屋へ。TVつけたらニュージーランドが新年迎えた様子が流れてた。オークランド、スカイタワーか。

寝台車の寝汗と、ピーピーにまみれたのを清めようと、インドに来て2回目のシャワー。サッパリした。

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