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ひとり旅日記北欧周辺へ30日目:リヨンシティカードをフル活用で、観光しまくる。

2017年1/28リヨン。

朝のコーヒーの為にreceptionにお湯もらえるかどうか聞いてみたら、「ない」と言うから、「有料朝食提供してるのに?」と突っ込んだら、「じゃあ聞いてみて」と、朝食会場教えてくれた。係のおばさんに、マイカップに入った粉コーヒー見せて、「お湯ください!」と伝えたら、快くお湯を注いでくれた。メルシー。

仏は62日間の中で慌ただしく移動しなきゃならない。仏2日目で、すでに疲れで起きられなかったし。9時には出発したかったけど、珍しく8時に起きたもんだから10時前の出発。さっきのお湯ないと言ったおばさんにインフォメーションの場所聞いたら、バスの番号とインフォメーションの場所を○してくれた。こっからインフォメーションまでバスじゃないとダメなんだ…。仕方ない。朝出遅れたんだから歩く時間カットしないと。

駅の手前で教えてもらったバスがちょうど来た。1回券2ユーロ。このバスの終点がインフォメーションのある場所みたい。バスの中で、リヨン滞在の限られた時間で、インフォメーションで購入予定のリヨンシティカードでどこに行って何をするか決めながら、宿でもらった地図に印して行く順番を決めた。

バス降りてインフォメーションへ。入り口正面のカウンターにはハンサムガイが2名。どっちに用件の相談しようか迷ったが(笑)、右のヒゲのお兄さんにした。「リヨンシティカードください♪ってか、このカードおトクなんですか?」と確認。ほとんど全てのの美術館、博物館、公共交通機関無料とのことで、買った。使用登録にe-mailアドレス必要とのことで、口頭だと聞き間違いやら聞き返しやらに時間かかるだろうから、「紙に書きますよ!」と裏紙に書いた。リヨンシティカードホルダーにわざわざ自分の名前書いてくれた。最初に行きたい丘の上にある大聖堂とローマ遺跡の行き方を教えてもらい、いざ出発。ケーブルカーで上るのか…。

とその前に、インフォメーション近くのリヨン出身の有名人、サン=テグジュペリの銅像を写真に収めた。ケーブルカー乗り場までは徒歩で。橋まで歩くと、旧市街が!丘の上に大聖堂が!ストラスブールは可愛かったが、リヨンは美しい。

不思議だけど、可愛い、美しい、綺麗な物を見た時は、一瞬目が驚いてしまって、直ぐに目を反らして地面を見て落ち着いて、今一瞬見えた物は現実なの?と問い掛けてから、またゆっくりそちらに目を向けて、現実の光景を受け入れてる。今回の世界遺産巡る旅は。

リヨンはデカイけど、なんかイイ所。パリが大き過ぎるからそう思うのかも知れないけど。観光にちょうど良いというか。

ケーブルカーで丘の上の大聖堂へ。中に入る前に高台からリヨンの町並みを一望してみる。世界遺産リヨン歴史地区。かつては絹織物製造が盛んだったらしい。

大聖堂に入ってみた。ここは4つのモザイク壁画が素晴らしかった。ステンドグラスから入ってくる日差しで金色のモザイク部が輝きを放ってた。モザイク画で細かい描写するって、何色のモザイク用意したんだろ?ゆっくりと感じるままに見てたら案外40分かかってた。

次はローマ遺跡がある場所へ。リヨン。遺跡もあるとは知らなかった。空腹は気のせいと思い込みながら、ローマ遺跡の博物館へ。無料の貸し出しオーディオガイドをパスポートと引き替えに借りた。パスポートの価値の方が上だと思うけどねえ…。メインは遺跡だから博物館はテキトーに見ようと思ったら、リヨンで発掘されたモザイク床タイル画は2世紀だって!幾何学模様や動物、魚、人間の顔。とても約2000年前のものとは思えない。ガラス製作技術発祥は1世紀に中東で、リヨンはそのあと2世紀にはガラス工房があったとか。可愛らしい淡い色の小瓶。何入れてたんだろ?

屈葬用の甕かと思ったら、1000リットルの容量の食物保存用の甕だったとは!デッカぁ!大理石の色一覧も興味深かった。大理石は白とか灰色とかのイメージだけど、赤っぽいのとか黄色、紫があるとは!特に紫は皇帝専用だったらしい。大理石は銅と同じ硬さで、砂漠地帯が生産地らしい。囚人達が刑罰で過酷な気候条件で大理石発掘で一生を終えた者も多かったらしい。

窓の外には古代ローマ劇場が!100年前までこの辺りは果樹園で、遺跡っぽいのが少し見えてたらしく、あるのはわかってたとか。1933年。当時のリヨン市長が遺跡の完全発掘を決めて、作業は1970年まで続いたらしい。外の劇場から空の方を見ると、この劇場を発掘しきるには確かにそれだけの時間がかかるほど、深く埋まってたように見えた。博物館が地下5階建てってのからもわかる。夏にはここで音楽祭やるらしい。楽しいだろうね。ローマ遺跡が残ってくれたおかげで、歴史を感じながら一瞬で消える音楽に聞き入るのは。

朝作ったサンドイッチを食べながら、ケーブルカー乗り場へ。下にあるホームに行く前に、上からホームにいた女の子に、「あなたがいるホームは町行き?」と聞いたら、「Yes!」との返答。10分くらい待って丘の上から町行きのケーブルカーが来たのは、向かいのホーム。マジ?その彼女と一緒に、向かいのホームまで階段駆け上って駆け下りた。友人に、「大人になったら走らなくなった」って言われたけど、自分はいつ走らずに済むようになるんだろ…。ま、常に走ってるから足がもつれるとかはないけどさ…。

次は織物と家具博物館へ。1階が14時で閉館ってことで、地下鉄乗り継いだ。地上に上がったは良いが、どっちに向かえば良いか分からず。正面から歩いて来たおじさんに助けを求めた。良かった!たまたまエーゴ話せる人で。「連れてくよ!」と言ってくれた。「君は日本人?」「なんでわかるんですか?」「僕はね~、なんとなくわかるんだよね~」「リヨンは暖かいですね~」「2週間前は-14℃だったんだよ!」「え?本当ですか??」「パリはもう行ったの?」「前回2年前に。今回は南の方を旅します。明日オランジュに移動してポン・デュ・ガールも行きます」「え?僕オランジュ出身なんだよ~」色々話してるうちに到着。メルシー!

博物館。残念。写真禁止。でも、ここは本当に来て良かった。と心から思った。仏って、どうしてロマンチックとしか言いようがないものを作れるんだろ?どうしたらこんなロマンチックな図柄のタペストリー織れるんですか?リボンがぶっとくなった感じの飾り。花で表現された蝶ととんぼ。本当に素敵だった。2階の展示室行ったり来たりするのに何回も素敵なタペストリー見たよね。写真撮れないのは悔やまれるしイイ!と思ったものがポストカードになってたわけでもないから残念としか言えない。家具博物館は別に…。

リヨンシティカードで行きたい所あと3つ。映画とミニチュア博物館。映画の特殊撮影でもミニチュア使って撮影してるってのははじめて知った。ミニチュア大好き!小さい世界。奥行きがあるミニチュアは初めて見た。小さい手袋、時計、靴のは参った。可愛すぎ!

当初予定には入ってなかったけど、ゴイスなだまし絵があるとのことで日が暮れないうちに、旧市街を通り抜けて写真撮って再び地下鉄乗車。乗る前にさすがにサンドイッチだけじゃ足りなかったから、クッキー屋に入って見たことない分厚いクッキーと、中にキャラメル入ったクッキーなど計6個買った。7ユーロ近かった。早速キャラメルのから。ウマ過ぎてシビれた。で、分厚いのはココナッツ入ってて、甘くないけど、ショートブレッドみたいな食感ではなく、それよりももったりしたなんとも言えない食感。正直マズイかも。

16時にだまし絵の所に到着。ナニコレ!スゴインデスケドッッッ!!実物大の建物に描かれただまし絵。素晴らし過ぎる!としか言えない。リヨンは色んな顔を持ってて面白い。自分も等身大だまし絵の前に立って、写真撮ってもらった。

織物見たら、織物が気になって仕方ない。リヨンシティカードの地図にシルク関連の展示がある所が載ってたから移動。残念。工房は16時で受付終了。今16:30。地図、閉館時間も書いてくれれば良かったのに。

もう1ヶ所に賭けてみた。ヨカッタ!開いてる。雨が降ってきた。この旅3度目の傘の出番。ここでは織り機の展示があった。実際に織ってるの見たかったな。見終わった後はお土産コーナーへ。リボンラックで迷いに迷った挙句に、昨日のストラスブールに続いてやっぱり買えなかった。こちらは値段が1m/20ユーロ。

日も暮れたし、雨だしで夕飯はマーケットホールで食べようと思った。着いたら19:30。ほとんどの店が閉店してた。終わった。宿に戻る道でどっか美味しそうなとこないかな…と歩きつつ、サイアクの場合も考えて、スーパーでサラダパック買った。

駅近くのレストランメニューのタルタルに釘付け。ポーランドで食べ損ねたタルタル!日本では提供NGの牛生肉。注文したら、店員のお兄さんが、「新鮮な生肉だけど?」「えぇ。それはわかってます。逆に新鮮でないと困ります」で、出てきた200gの生の牛肉!サラダパックを盛りながら完食。肉って、ウマイ…。


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