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ひとり旅日記京都へ:京都の人からしたら自分は外国人?

2016 年3/27~4/1京都夜行バスの旅。

どうしてか、京都に激しく心惹かれてしまって、なんとか低予算で行けないか…となんとなく夜行バスを調べたら、片道5000円で行けるんだ!で、宿の方は…?外国みたいに相部屋なんてあんの?と「京都 格安 ホテル」と検索して出てきたのが一泊2800円。マジで?日本で??ってなことで、この時期もしかしたら桜咲いてるかな…なんて思って予約できてしまった(笑)。

夜行バス。普通の観光バスに膝掛けが付いてるだけ。安いってそうだよね~。高校生の時に、京都の大学説明会におとんと行くのにも夜行バス使ったけど、その時は3列シートで隣が気にならないカーテンの仕切り付きだったから、夜行バス=3列シートと勝手に思ってたら甘かった(苦笑)。幸い満席ではなかったから、隣には誰も来なくて良かった。それにしても、夜行バス仕様でないからそうそう寝られるモンじゃない。何より、首への負担ハンパない。

何はともあれ、無事に京都に着いた。十条ってとこで下ろされたから、京都駅までけっこう歩いた。天気は快晴。さすが世界の観光地、京都。駅の外のロッカーの数は充実してた。こうでないと!荷物をロッカーに預けて早速観光開始。

修学旅行は寺巡りしたかったけど、なんせ班での団体行動で、寺巡りしたい!なんてシブイ子は他におらず。あれから20年…。やっと訪ねてみたいにお寺に行ける♪修学旅行とおとんと京都の大学見学の際に見たお寺は今回外そうと思った。

4日間で回った所:西本願寺、二条城、鴨川三角州、下鴨神社、錦町、先斗町、祇園、大覚寺、嵐山、竹の小径、三千院、宝泉院、知恩院、八坂神社、六波羅蜜寺、二年坂、平安神宮、南禅寺、伏見稲荷神社、平等院鳳凰堂。

まずは鴨川三角州。万城目 学氏の鴨川ホルモーを去年読んで、作品中でホルモーが行われた三角州をこの目で実際に見てみたいと思ってたから、実際に見られたのは嬉しかった(笑)。橋に向かって三角の頂点に立ってみたり。女子高卒業したばっかの女子3人がどうやって大学デビューするかの話を偶然聞いてしまって、心の中でガンバレ!と応援した。

錦町。活気がすごくて、外国人観光客も多かった。おやつの時間くらいに行ったけどお目当ては売り切れてたり。刺身立食い用を提供してる魚屋さんとか。狭い道を歩いてるだけで、混み方がお祭りの時みたいで、なんか楽しかった。

先斗町、祇園、二年坂はTHE・京都って感じで、歩くだけでなんでこんなに楽しいのか分からない。通りや町並みの存在感がスゴ過ぎる。桜もうっすら咲いてたり、結婚式の写真を撮ってるカップル、絵になり過ぎ!先斗町で和服で写真撮影なんて、センス良過ぎ!

いろんな神社仏閣を訪れた中でピカイチだったのは、大覚寺。ここは自分が何をするでもなく、いるだけで癒されると言うか、気分が良くなると言うか、不思議な感覚で、「いいよ!大覚寺!!」とひとりで何回口走っただろ…(苦笑)。

六波羅蜜寺。日本史の教科書で気になって仕方なかった、空也の口から小さい人が出てる写真の実物をこの目で見たいと、それだけの為に訪れた。南無阿弥陀仏=6文字を唱えたから小さい人も6人。なんかこれ好きなんだよね~。

平等院鳳凰堂。朝9時に着いたけども、内部拝観チケットは10時の物しか買えなかった。来てる人達、もっと早かったのか…。大仏様の第三の目の水晶が輝いてた。大仏様の周りの壁には音楽を奏でてる小さい像。宗教ってやっぱどこかしら繋がってるんではないかと思った。教会だって音楽奏でてる天使とかが脇役でいたし。建立当時の色彩の復元を見ると、自分はまだ訪ねたことはないけど、ペルシャ的な、イスラムモスクのモザイク的な色合いで、日本もこんなカラフルな色使いしてたのか!と驚いた。侘び寂び的な渋さが日本だとばかり思ってたから。

無知で行くと、自分が感じたままに見られるから良いかも(苦笑)。

メジャー所は外した中で、上記行った所リストの中では、稲荷伏見神社がダントツの外国人率だった。東京でこんなにインターナショナルな観光客が来る所って、浅草寺くらい?それにしても、上まで上がって戻るのにかなり汗だくの陽気。

外国人観光客と言えば、自分も外国人かと思ってしまう程に、京都の方々はエーゴで積極的に話しかけてくれた(笑)。次はどっちに曲がるんだろ?と日本語の地図を持ってる自分に”May I help you?”と声を掛けてくれた、親切な通りすがりの地元のおじさん。バスの中では日本人の男性に”Excuse me?” と言われ、お店のお姉さんは、自分の前のお客さんには日本語で対応してたのに、自分の番になったらエーゴで、”Are you Chinese? Korean? Thai?”と聞かれ…。おかしいな?パスポート要らない所に旅してるハズなんだけどな…と。東京でこんなにエーゴで話しかけられないってことは、京都の人たちは国籍不明の者に対してエーゴで話しかけることができるほどに観光客慣れしてるってことではないか!と思った。最後の晩餐に、デパートのレストラン街の和食屋に入ったら、ここでもエーゴ対応とエーゴメニュー…。最後の最後まで何回外国人と思われたんだろ?

地下鉄に乗った時。ヤング外国人のグループが、どこで降りたらよいのかを先に乗ってたおばさんに話しかけてるタイミングで、自分が地下鉄に乗り込んだ。おばさんと彼らの間の席が空いてたから座ったら、彼らがおばさんにまた話し掛けてた。おばさんが理解できてなかったから、訳したのを伝えると、ヤング達とも話すことに。左耳はおばさんに「アナタどこから来たの?」など自分に関する事を聞いてきて、右耳は彼らが「次は宮島に行くんだ。何が面白い?」と同時に話して来た。話題が同じでないってのがかなり笑えたが、なんとか対応した。「宮島に行くなら、牡蠣は絶対食べて!」と伝えた。彼らが得ている情報に牡蠣の事はなかったらしかったから、驚いてた。「自分が宮島の牡蠣そばと生牡蠣が忘れられないから」と伝えた。二条城は外国人ツアーのバスが10台は止まってたんでは?京都、ゴイス過ぎるゼ。だてに、日本の都として長きに渡り君臨してた訳じゃない。

そして、京都。食べ物が美味しい。抹茶フォンデュ。夜カフェのデザート盛り合わせ。おばんざい定食におばんざいバイキング。宇治の茶そばとほうじ茶ゼリーに抹茶チーズケーキ。

抹茶フォンデュ。並んでまで食べる価値、大アリ。これは…。こんな風に食べることを考え人に拍手。美味しすぎる。抹茶って、ステキすぎ!濃厚抹茶を絡めて食べるフルーツ…。なんて素晴らしい世界観。

夜カフェデザート盛り合わせ。2人前をひとりで×2回。「これを食べる為だけに夜行バスで京都に通いたい!」このセリフをお店のスタッフの方々に伝えた。生きてて良かった!レベル。手作りアイスの食感、全てがちょうど良い甘さ。チョコも、有名ブランドも屁じゃね?と思った程の美味しさ。ティラミスっぽいのは、濃厚バターのような味がしたり、ブラウニー?と思って食べたら味は初めて出会う味で、予想を裏切りすぎて、楽しく美味しく食べられた。

おばんざい。生麩を初めて食べた。生麩さん…。どうしてもちもちなんですか?おばんざい定食屋さんは、おばさま方が切り盛りしてるお店だった。ガイドブックに行く前に連絡すると取り置きしてくれるとあって、その様にした。お店に着いて席に座ったらそんなに待たずに頂けた。かぼちゃサラダみたいのも美味しかった。日替りで食事提供なら、全種類制覇してみたいよね…。

おばんざいバイキング。ひとりで入ったのに、自分が取ってきた大量の食べ物がテーブルに並んだのを見たお店のスタッフさんが、2人分と勘違いしてしまい、追加で置かれた箸とおしぼり…。笑えた。ごめんなさい。大食いで。大好きプリンがあった♪野菜中心で薄味で、美味しかったな~。ここは開店前に並んだら、自分は5番目。食べ終えた頃にかなりの行列になってた。またリピりたい。

宇治。さすがお茶の産地。見たことないほどの濃い緑の茶そば。上品な量でした(笑)。デザート。ヤメロヨ💢京都!どんだけ美味い物あるんですか?ほうじ茶ゼリーのさっぱり感と超濃厚抹茶チーズケーキ。バランスが良すぎる。どちらも美味しすぎたから、ちびちび食べては目をつぶった。夜行バスでなければ、お土産として持ち帰れただろう。要冷蔵に長旅は禁物。いやぁ~。こんなに美味しい物が世の中にはあるんですね?ウィーンのカフェに置いたって、絶対勝負できる。間違いなく。

京都は神社仏閣参拝料と食費にお金飛んでったね…。楽し過ぎて。移動費と宿代抑えといてヨカッタ。

ちなみに宿は町屋を利用したもので、3月下旬の夜はまだまだ冷えてたのに暖房空調は効きづらい様だった。宿泊客もほぼ外国人観光客。出歩いても、宿に戻って来て外国人と接する機会が多かった京都。もはや、日本ではなくどこかの外国に行ったような気分だった。京都は古くて新しい、楽し過ぎる所。


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