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ひとり旅日記スロベニアとクロアチアへ15日目:日帰り世界遺産シベニクの聖ヤコブ大聖堂→部屋で調理した夜

2019年1/9シベニク

この部屋も寒いな…。寝る時にホカロン貼ったのに。ここも床からの冷気が酷い。いくらエアコンをターボ設定28度にしても床と窓からの冷気に敵わない。  ってか、今までのクロアチアの宿でまともなカーテン付いてた宿なくね?冬、他の欧州を旅しててここまで寒いのは初めて。防寒対策なってない宿だね。エアコンってのもダメなのかも。オイルヒーターじゃなきゃ暖まらないんでは?いくらエアコンで上から暖かい空気出た所で、冷えた空気は下に溜まってるんだから。

昨日の閉まりかけた魚市場ではなくて、活気ある魚市場の様子を見たい。朝食済ませて出掛けた。宿出てすぐの土産物屋に入ってみた。オレンジの皮の砂糖漬けの試食にビビった。うんまッ!イチジクとラベンダージャムはイマイチ。オレンジピールを買って魚市場へ。

こうでなきゃ!カニも魚もごちゃ混ぜのコンテナ、カツオ、マグロの切り身、そしてもちろんスカンピも!サメのコンテナは何故か地面に置かれてた。スカンピ見てるうちに、後悔したくない!買おう。と思った。「いくらですか?」「1kg200クーナ」昨日の甘エビの4倍の値段。「3匹ください」「30クーナよ」「どうやって食べるのが1番良いですか?」「グリルね。オリーブオイルを少し垂らして」

まだ活きてるスカンピを持ち帰りがてら、冬場は13時までしかやってないという昨日のJCB使えます。のお土産屋へ。「戻ってきました」と言いながらカゴを受け取る。気になるものをカゴに入れてく。ラベンダーのオリーブオイル、ラベンダーのエッセンシャルオイル、ブサ猫のラベンダーポプリ。ザグレブのポプリも悪くなかったけど、こっちの勝ちだな。賞を取ったというオリーブオイルを紹介してもらい、それもカゴへ。10%引きでスカンピ1kgと同じ値段(笑)。

宿の扉開けてから気付いた。ヤッベ。明後日の朝この螺旋階段下りるのに、オリーブオイルやらを買ってしまったよ…。きっと朝からまた汗だくの予感…。

荷物置いてバスターミナルへ。世界遺産シベニクの聖ヤコブ大聖堂を見に出掛けた。今日は良い天気で暖かい。バスの温度計によると、外気温13度。シベニクバスターミナル到着。左手に海を見ながら旧市街を目指す。太陽の光が強い。風もなく穏やか。インフォメーションで情報収集。立派な英語の冊子。世界遺産があると、こういうパンフの作成に力入るのかね。スプリトは世界遺産よりも、インフォメーション編集部が実際食べ歩きした厳選レストランガイドに力入ってるのは認めるが(笑)。そういや、そのガイドブックの中の「塩分が気になる人は注文時に伝えよう。米国人は食べる前に塩かけるけど(米国人を悪く言うつもりはない。筆者はクロアチア在住米国人です)」の件がウケた。読みやすくて面白い情報は有難い。

シベニクの資料をgetし、早速世界遺産の大聖堂に。入場前にまずは外観から。この聖堂で珍しいのは72個の人間の顔の彫刻がくっついてる所。誰の顔なのかはわからないらしいが、この聖堂建築当時の一般市民ではないか?と考えられてるそう。顔の向きが一定じゃない。きっと、夜は隣の顔とお喋りして、朝が来た瞬間その向きで固まってるんだと思う。だから毎日向きが違うと思う。あくまで想像だけど、そうであって欲しい(笑)。こういう彫刻を眺めてると、なんとなく彫刻達の声が聴こえてくる気がする。顔が密集してる所は、至近距離過ぎてお互いの口臭気になってそう。ライオンとにらみ合ってる男の真ん中の彼の顔は困って見えるし。じっくりと変態的に色々想像しながら彫刻を見るのはホント楽しい。心ゆくまで外部の彫刻を味わって、やっと中へ。お邪魔します。

入場料支払ったら「パンフの言語は?」と聞かれた。「英語で。日本語はないですよね…」と言ったら、「あるわよ!」と引き出しから出てきた。メジャーな言語は机の上にあったから、日本人はあんまここに来ないのかな?いや。でもわざわざ日本語版作ってんだから、ハイシーズンには来るんだよ。きっと。日本語パンフを読みながら進む。ここの洗礼室の天井彫刻は素晴らしかった。入ってくる光を受けたレースの様な彫刻が美しい。パンフにはユーゴスラビア内戦で1991年爆撃を受けて、最近修復が終わったと書かれていた。重い歴史を経て、元に修復してくれた技術者達に感謝。

見学後、シベニクの町を散策。この町も他の町と同じく、冬場のメイン通りは閑散としていて、店も開いてない。気の向くままに歩いてから、バスターミナルに戻った。今日の日差しは強くて、海が見える側の席は眩しいのなんのって。更に車内温度もヤバイ。暑過ぎて鼻血出るかと思った。喉もカラカラになって、水をガブ飲み。スプリトに着いて、部屋に戻って更なる水分補給。

日が暮れる前に、宿主に教えてもらった展望ポイントに行ってみた。階段…。夜景の写真を撮った。たぶん明日も来るな。明るい時間に。気になるレストランをチェックしながら宿に戻って調理スタート。野菜を切って、まずはナスを素焼きで。パプリカは生のまま。甘くておいしい。そして、オリーブオイルをある程度入れて、いよいよ昨日の魚を揚げる。素揚げ。うわっ。油がハネるハネる!キケン︎けっこうな温度に温まってるらしく、魚を入れた側から出来上がってく。ヤバイヤバイ。早く早く!こりゃ忙しい。スカンピも1匹揚げてみた。まずは一品目完成。次は残った油をキッチンペーパーで少し吸わせて、にんにくみじん切り投入。そしてナスとパプリカ投入。味付けはサンドイッチ弁当のパンに塗ってたリュブリャナ(遠い昔に思える。スロベニア。去年の年末だよ。2週間くらい前の話だよ)で買ったパスタソースみたいなやつと、クロアチアの家庭料理では欠かせないという調味料で味を整えた。野菜炒めだよ。

ハイ。自画自賛出ました!これはウマイ。冷めないうちに、昨日魚市場のおばさんおススメに小魚のフライ。確かに刺身より旨いわ。あぁ、甘エビも少し揚げれば良かった。スカンピは間違いなく美味しかった。1番大きいスカンピを生でトライ。スカンピのエビみそは甘エビに劣る。ってか、濃厚でもなんでもない。ガッカリ。生スカンピの味は?こりゃまたイマイチ。ってか、ダメじゃん。生スカンピ。

生スカンピの半身と最後の1匹を素焼きしてみることに。と、なんか部屋の中が霞んでる…。ヤッバ。換気扇ない。ドアを開けて窓も開ける。窓が古いタイプで開けるのがメンドー。火災報知器鳴ったら完全アウト。素足にビーサンのまま外に避難とかになったら、マジ死ぬわ!幸いそんな事にはならずに、ほ。

スカンピ。君は熱を加えると、身に甘みが出るんだね。今回スカンピの色んな食べ方に挑戦できて良かった。クロアチアの思い出=スカンピになりそう(笑)。さ、明日はスプリト最終日。旅は残すところあと1週間。今回は早い。


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