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ひとり旅日記:3度目のインドは知人に再会と世界遺産めぐり②

2018年7/20〜7/25アウランガーバード

うっすら寝て、目覚めたらアウランガーバード到着。9:30am。そんなに暑くもなく。さて。どうやって宿に行くかね…。話し掛けて来たおじさんに値段聞いたら、悪くなかったからお願いした。何より疲れてた。おじさんのトゥクトゥクに乗ったら、「今日はどうするんだ?アジャンタ?エローラ?」と聞かれた。「疲れたから、今日はゆっくりして明日考えます。ところで、空港まではいくらで行ってくれますか?」「200ルピー」「じゃあ、予約します」宿に着き、チェックインし、ベッドに伏した。

目が覚めたら持参した物資で腹を満たし、ちょっくら町を歩いてみるか。歩いてる途中ぬかるみにハマり、コケそうになるのを必死に堪え、クロックスもどきが脱げて片足泥まみれ。インドっぽい。こういうの嫌いじゃない。コケて服が泥まみれになるくらいなら、サッと水で流せば落ちる足が泥だらけになる方が何万倍もマシだよ。

google mapにショッピングモールと表示があっても、存在せず…。一体彼らはなんの情報を元にこの地図を作成してるんだろう。インド版コンビニがあったから、ヒマラヤリップクリームを大量に買った。宿周辺が大体わかったから戻ろう。宿近くにスーパーがあったから、野菜を買って部屋に戻った。今日の宿はエレベーター付いてるし、クレジットカード払いできたし、ちゃんとシャワーも付いてる。こうでないと。ムンバイの宿はある意味、今まで泊まってきた中で1番ヤバイ部類に入るかも。明日は世界遺産アジャンタ遺跡へ。

世界遺産アジャンタの石窟寺院群へダイレクトで行けるバスに乗る為に、バスターミナルへ。と、昨日のトゥクトゥクのおじさんが。「今日はどこに行くんだ?」「アジャンタ」で、営業が始まったが、「バスの方が安いから」と断ったら、「バス乗り場はここだ」と教えてくれた。このおじさんのユルさ、気になる…。強引な勧誘しないで、とりあえず声掛けた。みたいな。

バスは定刻よりもかなり遅れて来たが、仕方ない。ここは印。他にも外国人観光客が乗り込んでた。印は1年で1番雨が多い7月。今日はこの旅初で傘&合羽の出番だな。スニーカーが濡れるのはゴメンだから、クロックスもどきに履き替えた。

現地到着。早速石窟寺院群へ。張り切ってLEDライト持って来たけど、100均如きでは光が全然届かず(苦笑)。従って、フラッシュの光も届くはずなく。壁画が残っているが、よく映らなかった。

猿がいた。何か取られそうになってる人がいた。エレファンタ島と言い、猿はキケン…。

仏教は印で生まれた。というのが刻まれたまま時が止まっているアジャンタの石窟寺院群。進んで行くと、座っている仏像の場所に来た。印ヤング達が石窟内でフザケてたのを係のおじさんが追い出してくれて、この空間は自分だけのものとなった。ありがとうございます。

カーブのある川沿いにある石窟寺院群を対面から眺められる見晴台があったが、けっこうな雨の降りっぷりで足元が悪いから遠慮した。早目にバスに戻りたい。同じバスに乗ってたカップルとかち合い、お互い写真を撮りあって、バスまで一緒に戻る事にした。

このバスは少し値段が高いからか、地元の人は乗らず。そして安いからとそっちに流れてる観光客が雨の中長蛇の列に並んでた。絶対座って帰れないじゃん。バス車内から鬼混みローカルバスを待つ人々を眺めた。自分は快適さをお金で買った。

アウランガーバードに戻った。ガイドブックに載ってたレストランで夕飯。タリーだね。って、食べ放題の店らしく、少し減ったらすぐにサーブしてくれた。本気の印カレーはやっぱ辛すぎ。鼻かみながら食べてたのは自分だけだった。じゃがいもがゴロってしてる一品は、印のどこで食べてもおいしいや。米とカレー、チャパティとカレー、デザートたらふく頂きました。

ここも行ってみたかった世界遺産上位のエローラの石窟寺院群へ。先月はボルブドゥールに行けたし、今年は行きたい世界遺産に来られて、本当に良かった。バスターミナルでまたトゥクトゥクのおじさん。今日もまたバス乗り場教えてくれた。今日はローカルバス。ドライバーのおじさんからピーナッツもらった。煎りたてなのか、香ばしかった。今日はかろうじて天気大丈夫かな。

3つの宗教の石窟を見られるエローラ。普通新しい宗教が来たら、前の物を壊してその上に作ると思うけど、そのまま残して次から次へ石窟を作ったという。宗教の共存との事で、印の寛容さが伺える世界遺産として知られている。タリバンやISには壊しちゃったからね…。世界遺産を。

憧れの世界遺産。今日は時間が決まった往復バスではないから、心ゆくまでエローラにいよう決めた。まずは仏教石窟から。昨日のアジャンタと違って、壁画はなくて彫刻だった。雨季だからか、誰もいない。エローラはアジャンタより人気ないのかな…。ほぼ貸切だった。一つずつの石窟をゆっくりとじっくりと見た。この岩場の土地を見つけて岩を彫りあげたんだから、スゴイよな…。

途中途中で日本から持参したゼリー飲料を補給しながら進んだ。エローラのハイライトはヒンドゥー教の第16窟。これは、塊の岩を彫り上げたんだ。上から見てみたくて、脇道を歩いて上がってみた。段が大きくて降りられなかったから、印ヤング男子の手を借りた。ありがと!上まで来ると、風を感じられた。下から見上げも、上から見下ろしても、この作品は素晴らし過ぎた。アンコールワットの彫刻群と似てるモチーフ。グラマラスな女神たち。等身大のゾウさんがたくさん。

ヒンドゥー教石窟最後のアクセスが、世界遺産なのに保全されてなくて通れず、大きく迂回しないとならなかったのは残念だった。

エローラ最後の石窟寺院群はジャイナ教石窟。ここは離れた所にあった。誰も歩いてない。着いた!と思ったら、ほぼ同時にバスが到着し、人がたくさん降りて来た。ヤバイ。写真撮るのに人は邪魔だよ。負けじとサッサと石窟の中に入る。ジャイナ教石窟もまた独特な彫刻で、柱の彫刻の細かさはピカイチだと思った。この宗教の彫刻には人生初で触れた。男性器の彫刻があった。ここにはアジャンタみたいな天井画があった。

ガイドのおじさんに「日本人?」と聞かれたが、タイ人と言うことにしといてもらった。頼んでないのに、色々説明してくれた。コップンカー。この宗教にもゾウさんの彫刻があった。仏教以外はゾウさん彫るんだね。

心ゆくまでエローラを堪能し、出口に向かおうとしたらタイミング良くシャトルバスが来た。これに乗るには先払いの往復チケットが必要だったらしい。「着いたら窓口で払います」と伝えて、乗せてもらった。バスを降りて、どこで支払うのかを聞いて、その方向に行くフリして結局支払わず。ごめんなさい。窓口で説明すんのもメンドーだったんで…。

出口出たら、なんで?毎日バスターミナルにいる、あのトゥクトゥクのおじさんが!自分はエローラを出る時間なんて一切伝えてないのに。笑えたが、少しコワかった。他のタクシーやらトゥクトゥクやらにうるさく声を掛けられたが、しぶとくバスを待ち、そんなに待たずに乗れた。

アウランガーバードに着いて、この町で有名なミニタージマハルに行く事にした。トゥクトゥク料金交渉開始。ガイドブックには50ルピーで行けると相場が書いてあったが、どのトゥクトゥクも80とか100とか。挙句に初めて印の時もそうだったが「その情報は古い」とか。うるせーよ。立ち去ろうとすると、50で連れて行ってくれる人が現れたからお願いした。

ミニタージマハルも外国人プライス。そして中へ。うゎ!確かにミニタージマハル。なんか可愛い。ってか、めっちゃソックリ。復路も50ルピーでバスターミナルまで戻ってくれるトゥクトゥクを見つけた。今日の夕飯は、スーパーの対面のカフェで。印、日本より進んでる。紙ストローだった。タンドリーチキンサンド、おいしかった!

宿に戻って、最終日のプラン考えてから寝ることにした。ってか、この宿、なんで網戸ないんだ…。4階でも蚊が入ってくる。顔も刺されるから困る。タイで買った虫除けスプレーを目の周り避けて、顔にうっすら塗った。7時間の効果が切れたらすぐ刺しに来るから困るよね。刺されて痒くて起きるとか。

空港に行く前に、インフォメーションに日本語パンフがあるってことで、トゥクトゥクで行った。英語でこの旨話すと、中に通してくれて、アウランガーバードの日本語パンフをくれた。民芸品も売ってたから、友人と自分の色違いのストールを買った。シルクと言ってたが、真偽の程はわからない。

そして、空港へ。今日のトゥクトゥクのおじさんは爽やかな青いシャツで、カジュアルだった。なんだかんだ言って、アウランガーバードで毎日会ってたおじさん。色々ありがとう!

去年の年末にヨガ修行行って、7ヶ月後にまた印に来るとは思ってなかった。5月に仕事でMr.Pethe御一行に出会わなければ、この旅はなかったと思う。我ながら印ビザをフルに使ったな〜と思った。印。やっぱり好きな国のひとつ。

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