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ひとり旅日記ギリシャとイタリアへ42日目:人生初のスリ被害!

※前日に引き続き、イタリアでの出来事ワースト1か2だった日です。

2018年2/11フィレンツェ②

今日は朝イチでヴェッキオ宮殿の美術館へ。8:30amオープン前の並びたく、朝食はスタートジャストで会場へ。伊にしてはまともな朝食。野菜もオレンジもリンゴもそして米がある!これらはしばらく買わずに済みそう。

7:45には宿を出て、ヴェッキオ宮殿に向かった。既に列ができてた。並ぶ所が分からず、韓国の女の子に尋ねると、「予約なしはここに並べばOKだよ」と教えてくれた。カムサハムニダ。クロークにすぐに荷物預けられる様に、室内暑くてまた具合悪くなりたくないから、ダウンも直ぐに脱いでリュックに入れられる様に準備して、セキュリティチェック。チケットを買って、荷物預けて、ボッティッチェリの「ヴィーナス誕生」と「春」が展示してある部屋まで急いだ。

良かった!貸切で。2枚の絵はけっこう大きいんだね。この2点はどれだけ観てても飽きない。ルネッサンス。なんて素晴らしい時代があったのだろう。こんなにずっと愛される名画を生んだ巨匠たち。絵に限らず、音楽も。現代においても全く色褪せない物を創り出すって、こんなに便利なものに溢れてる現代からも生まれるのだろうか?人間って、多少不便な方が創造できる動物だと思う。現代に生きてると、想像性は薄れて、機能性が優先され過ぎているのではないかと思う。こんなことを思いながらしばらく鑑賞して、順路に戻った。

宗教画エリア。ジャンルとしては興味なくて毎度、金箔の箇所のどうやって模様付けてるんだろう?とか、どうして木の上に描いてるのに、絵がツヤツヤしてるんだろう?とか技術的な疑問ばかり生じてるけど、今日は宗教画でも魅かれる作品が多かった。これもルネッサンスの魔法か(笑)?

8:30のオープンから見終えたのは11時前。まだ1日長い。次はどこ行こう…。ガイドブックで口コミがやたら良かったサン・マルコ美術館にしてみよう。「ルネッサンス時期の名だたる巨匠たちより目立たない云々」の解説だったが、このレベルで目立たないって、どんだけこの時期に有名な画家が生きてたんだ?と思ったね…。確かに聞いたことがない画家の名前だったけど、なかなか良かった。口コミは裏切ってない(笑)。

バチカン美術館のシスティーナ礼拝堂で描かれた地獄絵を思い出す。美しいものはもちろん良いけど、そればっかりもね。闇とか影とかがあるから美しいものはより崇高になる訳で。

じっくり鑑賞してたけど、まだ時間ある。外に出てみかんとバナナを食べて、今日はこのエリアを潰そう。と、アカデミア美術館へ。ミケランジェロのダビデ像はここにあったのか…。しかもこんなにデカイとは思わなかった。台座含めて、たぶん5mチョイあるのでは…。ダビデ像の前に、ミケランジェロが途中で制作放棄した彫刻も展示されてた。こんなデッカイ大理石のブロックから彫ってくんだ!ローマのカラカラ浴場にあったっていう彫刻はどんだけデカイ大理石の塊から彫られたんだろう?ってか、切り出した所からどうやって運んだんだろう?彫刻って、やっぱスゴイ。ダビデ像以外はそこまで面白い展示はなく、アカデミア美術館はあっさり見終わった。

17時前。中央市場がどんなものか行ってみた。生エビとカキが食べられる所を発見。後日来よう。今日の夕飯は昨日買ったシーフードスープとステーキレストランから持ち帰ったパンで。

部屋に戻って、いつ、どこを日帰りするかのプランを考えた。この後バナナを買いに行った。これがいけなかったね…。まさかスーパーでスリ被害に遭うとは。チケット類入れてた小さいクリアファイル。マジかよ?やたら近寄って来た香水臭いキモイ女にチケット類返せと言ったが、トボけてるし。後で思ったけど、その女の写メ撮っておけば良かったし、もっと喚き叫べば良かった。財布類は大丈夫だったけど。昨日からの伊サイテーさ3連発に加え、これは強烈な一発。精神的参ってると、怒りのパワーが出ないと知った。

ホステルのシェアメイトの中国の彼女に話さずにはいられなかった。「こういう時、被害に遭った人にどうしてそうなったの?と聞くのは無意味だと思う。なんで?というのは犯人に聞くべきこと。現金もクレジットカードも無事なら、なんとかなるわよ」彼女にこう言ってもらえて、救われた。良かった。部屋にいてくれて。保険会社にEチケ再発行と、電車のチケット代金が保険でカバーできるかメールした。フィレンツェ2日目で、このザマだよ。


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