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[完全版レビュー] マリンワールド海の中道&カメラでマリンナイト (2023/2/18訪問)

はじめに

別の旅行等で中々時間がとれず、更新が大変遅くなってしまいました、、

九州水族館巡り、4館目です。
今回の旅ではこちらが最後になります。

また今回は夜の水族館イベント「カメラでマリンナイト」にも参加してきました。無駄な照明をなるべく消した館内を回るというイベントで、撮影に特化した環境が用意されていました。

ちなみに筆者はカメラを持っていないので、スマホ1台で参加してきました。スマホでもokとなっていたので、筆者としては非常にありがたかったです。

今回は通常の営業時間に回った後、一旦退館して夜の水族館にも参加しました。10時開館からイベント終了の20時までほぼ館内にいたので、同じ水族館に10時間通しで滞在していたことになりますね。そんなにやることあるのか、という感じですが、正直10時間でちょうど良かったです。

と、いうわけで、レビューは通常営業の時間に回ったもの→マリンでカメラナイトの順に書こうと思います。写真メインの投稿になるので、文字数はいつもより少なくなっています。

では、今回も最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

天気は曇りでした。昨日同様、イルカショー以外はほぼ屋内なので特に支障はありません。

基本情報

  • 営業時間・・10:00〜17:00

  • 入館料・・・2500円

  • アクセス・・海ノ中道駅から徒歩約10分

通常営業時間

これまでは大学生の長い春休みを使って平日に回っていましたが、この日は土曜日でした。九州最大の水族館ということもあって土日は混雑するだろうと予想していましたが、想像の遥か上を行く混雑具合でした。

一番乗りでチケットを買いましたが、、
前売り券勢と年パス勢が強すぎて列に並ぶことに。
ひ、人が多すぎる、、

うーん、この混雑具合で1つ1つじっくり水槽を見るのは難しそう。

と、いうことで今回は順路通りに回ることは早々に諦めて

①順路をパパっと一周して概観を見る
②スケジュールに合わせてイベントを見に行く
③イベント中・後の人が少ないエリアを見る

という順番で回りました。とはいえ動線を考えるのが難しく、結局開館から閉館までの7時間をフルに使うことに。

ということで、ざっくり順路通りの写真を見て行った後にイベントを見て、マリンナイトの感想を付け加える形にしたいと思います。写真は時系列順ではないので、ご了承ください。

①九州の近海

ここでは九州周辺の海を再現した展示が並んでいます。近海の展示を重視したこれまでの3館と比べると、浅く広くという感じですね。

アマモ場です。背景のグラデーションが綺麗。
こちらは鹿児島近海を再現した水槽。
近海に生息する生物の小水槽が並んでいます。
小水槽のゴンズイ。

②九州 水の森

淡水魚と陸生生物が展示されています。こちらは小水槽が並ぶエリアのみとなっています。

概観。これしか写真撮ってなかった。

③九州の外洋

大水槽のコーナー。ここから様々なエリアに行けるようになっており、この水族館の中心といっても差し支えないでしょう。

スロープで下っていきます。
イワシとシロワニが一際目立ちますね。
広角で撮らないと入り切らない大きさです。

これぞ大水槽!って感じですね。

ちなみに、筆者はこれくらいの水の色が一番好きです。深い青や鮮やかな水色よりも、少しだけ緑っぽさが混ざってる方が自然な感じがして良いなと思います。

シロワニもマイワシも高いところで泳いでるので、スマホでは画質が悪くなってしまいます。
マイワシ×マダラトビエイ×シロワニ

④かいじゅうアイランド

こちらはイルカプール、アシカ・アザラシプール、ペンギンの丘からなります。ペンギンは鳥インフルエンザの流行により展示中止でした。

イルカプール。上からも下からも見れます。
2種類のイルカがいます。
まずはバンドウイルカ。覗き窓に来てくれました。
次にカマイルカ。日本の水族館で2番目に多い種類です。
続いてアシカ・アザラシのプール。課金すれば上からエサをあげることができます。
下から見た感じ。段々になっていて面白いですね。何か工夫があるのでしょうか。
アザラシたちはごはんに夢中で、中々潜ってきてくれません。
可愛いアシカですが、歯は鋭くなっています。
色々な角度から見ることができます。

⑤九州の深海

大水槽裏の通路に深海の生物や深海関連のコラムが展示されています。

大水槽横に入口があります。通路左側の壁に水槽、右側の壁にコラムが主に展示されています。右側のコラムはちょっと眩しいです。
ザリガニみたい。水槽内の照明は赤が多いです。
カニ。広角にして撮影しています。

ここは通路右側の壁にあるコラムの光が眩しく、あまり良い写真が撮れませんでした。カメラナイトの時間にスタッフさんに黒幕持ってきてもらえばよかったなと、今更ながら思います。

⑥福岡の身近なイルカ(スナメリ)

2つの水槽があり、合計4頭のスナメリがいます。
水槽内にはおもちゃが入っており、よく遊んでいます。
ボールで遊ぶスナメリ。曲線美。
人に興味があるのか、よく水槽の前に来てくれます。

スナメリ、めちゃくちゃ可愛いですね。前回の海響館は水中部分のみの展示となっていましたが、マリンワールドでは水面より上の部分も見えるようになっています。

⑦九州のクラゲ

スナメリを見たあとに階段を上がると、クラゲコーナーがあります。

概観。奥は大水槽横に出ます。
ミズクラゲ。照明の色は固定されています。
ドレープ感が良いですね。
カミクラゲ。最近の一推しです。
小さくて可愛い。

クラゲの名前全然覚えてなくてちゃんと紹介出来ないのもどかしい、、頑張って覚えていこうと思います。

⑧奄美のサンゴ礁

サンゴ礁展示です。小型〜中型水槽が並んでいます。

概観。円柱水槽の右手にはクマノミなどの小水槽が。
岩場の水槽。
メイン水槽?カラフルな熱帯魚が多いですね。
タッチプール。この後は子供で賑わっていました。
先程の水槽とコンセプトの違いがわからなかったです、、

⑨ラッコプール

開館10分後くらいの様子。ラッコ目当てのお客さんで賑わっています。
ラッコのリロくんの紹介。今や日本に3頭しかいないレアな生き物となってしまいました。
ちょうど飼育員さんがエサをあげる時間で、サービスショット連発でした。
水中からの様子。スマホ撮影にしては躍動感、、?

ラッコは現在日本に3頭しかおらず、今後新しい個体が増える可能性も低いと言われています。

こちらでは国内唯一のオスのラッコ「リロ」が見られます。他の2頭は、現在鳥羽水族館で見ることのできるメスの「キラ」と「メイ」です。

理由は以下の通り。

①輸入が難しい

野生生息数激減による法律改正に伴って、ラッコをはじめとする様々な海棲哺乳類を海外から輸入することが困難になってしまいました。
また北海道では野生のラッコが約10頭確認されていますが、水族館として飼育する予定はないとのこと。飼育の可能性はゼロというわけではないですが、野生で弱っている個体を「保護」という形で水族館に迎え入れるケースしかないでしょう。

②繁殖が難しい

現在国内にはオスが1頭、メスが2頭いますが、高齢出産or近親交配になってしまうためいずれの組み合わせも厳しくなっています。

過去にはブリーディングローンといって、水族館同士で近親交配を防ぐために個体を交換して繁殖するという試みがありましたが、2館3頭のみとなってしまった現在ではそれも不可能に。

ラッコに限らず、ここ最近で極地に生息する珍しい海獣を見られる水族館は減った気がします。シャチやイロワケイルカは、現在それぞれ2館でしか見ることが出来なくなっていますし、個体数も最盛期よりだいぶ少なくなっています。ただしこの2種類に関しては、国内で繁殖の可能性が残っているというのが不幸中の幸いでしょうか。とはいえ、こちらも繁殖が難しくなってしまうと見れなくなる時期が来るかもしれないので、今後の技術進歩に期待したいところです。

ひとまず、今いるラッコ達は元気なうちに見ておきたいですね。

⑩ショープール

目玉イベントのショーです。タイトルは「イルカ・アシカショー」となっていて、全部で3種類の生き物が登場します。

ショープール概観。水がかからない座席にはヒーターが付いていて暖かいです。
まずはカリフォルニアアシカが登場
次はイルカの番。バンドウイルカですね。
ポール飛び越えるやつ。
イルカと一緒にパフォーマンスに参加するのは、コビレゴンドウのユキ。最前列から見ると圧巻の大きさです。
同時ジャンプ。

この他にもコビレゴンドウのテールスプラッシュ(尾ビレで水をかけてくるやつ)が炸裂して大量の水飛沫が飛んだり、バンドウイルカのスピンジャンプやサマーソルト等の技が披露されました。

⑪情報ひろば うみのたね

ショープールの下には、レストランと水中観覧窓などがあります。

レストランです。座席にもよりますが、イルカを見ながら食事を楽しめます。
カツカレーの大盛り。結構なボリュームでした。
水中観覧窓です。手前にはイルカやコビレゴンドウの、個体別の特徴が書いてあります。
一緒に泳いでいます。コビレゴンドウの大きさが際立ちますね。
奥の方にはケープペンギンの水槽が。鳥インフルエンザの影響で④に展示されていない分もこちらに。


コビレゴンドウを見れる水族館は現在、マリンワールド海の中道と太地町くじらの博物館のみとなっています。夏にくじらの博物館へ行った時は立ち入り禁止ゾーンのプールにいて近くで見られなかったので、今回見れて良かったです。

マリンでカメラナイト

通常営業時間で見られた展示は以上になります。ここからは、夜の水族館イベント「マリンでカメラナイト」で撮影した写真を紹介していきます。

開始直後、大水槽前でイベントがあるとのことで、まずは大水槽へ直行。

イベントの内容は、水族館写真家で最近注目を集めている銀鏡つかささんが水族館撮影のコツをお話してくれるというものでした。

水族館巡りを始めて1年も経っていない自分にとって、沢山の写真やレビュー等を投稿されているつかささんは先駆者のような存在で、是非一度お会いしたいと思っていました。

僕が水族館巡りを始めるようになった経緯や経歴は、ここに書くと長くなってしまうのでいつか別の記事を書きたいと思います。

それでは、マリンでカメラナイトで撮影した写真をご覧下さい。

大水槽前にはカメラを構えた人達がずらーっと並んでいて、普段の水族館では中々見られない光景が広がっていました。

開館直後の大水槽を再掲します。

比較してみましょう。こちらは通常営業時間に撮ったものです。一番奥のアクリルガラス付近などを見ていただけると違いが分かるかな、と思います。

基本的には、暗い場所から明るい水槽は見えやすく、逆の場合は見えにくくなります。

撮影時も同様で、暗い場所から明るい場所を撮影すると綺麗に撮れますが、明るい場所から暗い水槽内を撮影しようとすると水槽にこちら側の様子が反射してしまいます。また、こちら側が暗くても近くに非常口灯などの明るい照明があると、水槽に反射してしまいます。

こうした理由から、撮影するのが非常に難しい水槽も少なくありません。特に深海展示などは、水槽内が非常に暗くなっているため撮影は非常に難しいです。

今回のイベントは、こうした撮影の難しい水槽でも撮影ができるような配慮が行き届いていました。写真は全てスマホ(iPhone11)で撮影したものになりますが、大水槽の雰囲気を感じ取っていただけたらと思います。

適度に人のいる方が「水族館」って感じがして写真映えすることもあります
横から撮影した構図。水槽は奥行きが短い分、横に長く作られています。
大水槽前の椅子に座って撮った写真。目線を落とすとより水槽の大きさを感じられます。
1枚のアクリルガラスに映し出される光景は、描かれたものが動く絵画のようです。

大水槽以外も見ていきましょう。

玄界灘を再現した水槽。この水族館の看板ともなる展示で、スマホカメラでもこのクオリティの写真になります。
近づいて広角にすると雰囲気が少し変わって見えます(実際の雰囲気は広角使わない方が伝わる場合が多いです)
こちらは鹿児島の錦江湾を再現した水槽。いおワールドの投稿を比べていただくと「浅く広く」という展示のイメージが伝わるかと思います。
こちらも通常営業時間は反射のため撮影が非常に難しいのですが、水槽内の様子が分かるくらい撮りやすくなってます。
右側のウミガメ展示は昼間は左奥の水槽と同じくらい明るくなっているのですが、左手前の水槽を撮影するため全消灯。
その左手前の水槽には、タチウオがいます。

ウミガメ水槽が非常に明るいためタチウオ水槽は昼間での撮影が非常に難しく、今回のイベントの目玉の1つでした。筆者はスマホでの撮影だったので右側で若干反射してしまっていますが、カメラを使っている方はとても綺麗に撮っていました。Twitterで「#マリンでカメラナイト」と検索して頂ければ色々な方が撮影した写真が見れるので、是非ご覧ください。

スナメリ水槽の周辺も暗くなっています。
美しい流線型ですね。昼よりも寄ってきてくれた気がします。
クラゲは水槽全体を撮るか、1体をクローズアップして撮るかのどちらかが個人的なオススメです。
照明は青を基調としつつ、赤が差し色として使われていて綺麗です。
撮影しやすくなっているので、ミズクラゲを近くで撮っても反射しません(昼は少し反射した)


干潟などに生息するヨダレカケという魚の展示。岩場の雰囲気が丁寧に再現されていて好きです。
サンゴ礁展示も反射せず、綺麗に撮れました。
近づけて広角にしました。この撮影方法は画角が固定されるので、綺麗に水面が映り込むよう高さを調整するのがコツだと思っています。
左下のナポレオンフィッシュが一際目立つ、円形水槽です。平坦な水槽よりも撮影は難しいですね。


ラッコのリロくんもおねむな様子。
陸地で寝ています。自然界では水上で睡眠をとるようなので、水族館でしか見られないであろう光景ですね。

ナイトショー

この日最後のイベントです。内容は通常のショーとさほど変わりませんでしたが、撮影のためにスタッフさんがジャンプする地点を事前に教えてくれました。

ショープールは普段と違った雰囲気。
時間外労働をするバンドウイルカ達、お疲れ様です。
息の揃ったジャンプ。
水飛沫がかかるようなパフォーマンスは流石にありませんでした。

スマホカメラということもあり、本格的な写真を撮影するのは難しかったです。他の参加者の皆さんはカメラでとても上手に撮影されていました

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました☺️

幼い頃からずっと行ってみたかった九州の水族館、至福のひとときでした。

次の夏休みには中国地方と北海道西側の水族館巡りをする予定なので、そちらの記事を書きたいと思います。

単発で行った水族館のレビューもサボらずに書いていきたいなーと思いますので、今後もお読みいただけると嬉しいです!では!

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