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VTuberは個人事業主

はじめに

どうも皆様こんにちは。

私も素人に近いですが、全くの素人ではない。
そんな程度ではありますが、VTuber(Streamer全般含め)の活動で知っておかなければならない重要項目について少し書いていこうと思います。

それではどうぞ!


個人事業主として開業が最初

これは一番最初にすべきことだと思います。

というのも、将来の目標としては下世話な感じではありますが、やはり夢と現実の現実部分としては、収益化をして収入を得るというのが絶対的にあると思います。
逆に夢部分としては、アイドルとしてとか、表現者としてといった部分など、本人が目指している物や事があると思います。

ある程度になれば必然的に収益化をするのが当然…ではないパターンもありますが、それだと話が終わってしまいますので、収益化をして収益を得るという前提で話をしていきたいと思います。


まず、大前提となりますが、VTuberとしてデビュー前の段階でのお話となります。

VTuberになるにあたっては、当然かなりの資金が必要になってきますが、それらを元にしてアバターやパソコンやそれに伴う周辺機器、ゲーム機やソフトなんかを購入する訳ですが、それらは全て経費に計上が可能となっています。
そして、それをそのようにするには、どうしても個人事業主として開業していなければならないので、まず最初にすることは個人事業主として開業の届出(とどけで)をしなければなりません。

この届出をすることによって、晴れて個人事業主になることができます。

注意点として、既に企業等で正社員として雇用されている場合においては、副業とみなされますので、社内規則等で副業が禁止されている場合は不都合が生じることもありますから、そこらへんは入念に確認をしましょう。
もしアルバイトやパート等の場合であるならば、自身の生業(なりわい)として個人事業主になるのは特段問題はありません。


それでは簡単に開業をするにはどうすれば良いのかを書いていこうと思います。

以下の2つの書類を提出してください。

1.個人事業の開業・廃業等届出書
  こちらを所轄の税務署へと提出してください。
  (リンクを貼ってありますので、必要事項を入力し、出来たものを
   印刷して提出をしてください。)

2.所得税の青色申告承認申請書
  上記1.の書類と同時にこちらも提出してください。

はい、これだけですw
これ以外にも実は個人事業税という都道府県民税に関しても届出が必要ではあるんですが、これはある一定以上にならないとって部分があるので除外してます。


上記の書類を所轄の税務署へと提出することにより、個人事業主としてスタートが可能となっています。
ちなみにですが、これ全く同じものをあらかじめ用意しておいてください。(作成したもののコピーで可)
そして、税務署に提出する際に同封し、返送用の封筒(郵送料分の切手を貼付して)とメモ書き(一部を控えとしてご返送くださいと書いたもの)を入れておくと、税務署から控えが返送されてきますので、それはファイル(書類等を保存するもの)に入れて保管しておいてください。

これらをして、あらためて個人事業主としてスタートしましたら、以後はVTuber活動に必要なものを揃えるですとか、それに伴う帳簿をつけるというのをしていかなければなりませんし、最終的には1年間の活動(活動開始から12月末日までの期間)の結果、それに伴って確定申告をするという流れになります。
しかしながら、この帳簿をつけるにあたっては、簿記の知識が必要にはなってきますので、少しだけ注意が必要です。

自分で調べてやれば知識になりやすいですが、慣れない方にとっては意味不明すぎて頭パンクするかもなので、個人事業として開業したい場合のアドバイザーとしてお住まいの地域にある【商工会議所・商工会】へと相談に行くのも良いかもしれません。
まぁ、ネットで調べられるものではあるのですが、如何せん何も分からない状態だと何を調べて良いのかすら分かりませんから、そういうときにはアナログ方式で、実際に面と向かって専門家に教えてもらいながらというのが良いと思います。

もし仮に地域の商工会議所・商工会に行って相談したいという方は、直接行ってもいいですし、事前連絡をしてから行っても構いませんので、行ったら窓口で「インターネットを利用した動画配信などをするにあたって、開業の届出をしたい。」という事を伝えてください。
そうしたら、担当の方が色々質問をしてくると思いますので、それに答えつつ色々と教えてもらいましょう。
これが税理士さんとかってなると金銭掛かってきますけど、商工会議所・商工会なら基本的に無料で相談に乗ってくれます。

ただし、商工会議所なども会員組織と呼ばれるもので、会員さんからの会費で運営をしている(厳密にはそれだけじゃないのだが)ので、会員さんの為に色々やる所ではありますから、もし可能であれば今後の様々な相談にも乗ってもらえる事を考えて、会員になっておくのも良いかもしれません。
ちなみに、会費はお住まいの地域の商工会議所・商工会で金額が変わりますので、事前にHPなどで確認しておいても良いかもしれません。
まぁ、年間で1万円掛からないのが大半だと思います。


簡潔に書くと

1.まずは手元資金を確保する
2.Vになるために必要な物をピックアップ
3.必要な物を用意する予定を組む
4.商工会議所・商工会へと開業に関して相談に行く

とまぁ、流れとしてはこんな感じですかね。
実際には、Vと言えばアバターではありますが、それが無くともまずは開業しておくのが良いと思います。

実際、開業するとなるとかなり細かいことが発生します。
個人事業主って個人と商売の境が曖昧だったりするので、それってプライベートなの?お仕事なの?ってなりがちです。
そういう部分も含めて、相談ができる場所や人がいた方が便利だと思いますし、なるべく費用を掛けないとなると、やはり商工会議所等の組織に属するのが一番なんですよね。

これらに関してはVTuberでなくても、Streamerとして配信活動をするのであれば、少なからず収入を得たりする事もありますので、同様に必須となってくると思います。


その他

その他にお伝えする事と言えば、よく言われるのが【副業】というものに関してです。
V活動などを副業とされる場合においては、既に企業で正社員等として働いていて、労働契約書に基づいて社内規則等が適用される場合、副業が可能なのかどうかもあると思いますので、そちらの確認を必ずしましょう。

また、副業において収入が無いなら確定申告しなくて良いとか、金額が少なければという話がありますが、それはおそらく「20万円ルール」と呼ばれているものが関連してるかと思います。
この「20万円ルール」とは、収入または所得、もしくはその両方の合計が20万円以下の場合は確定申告の必要が無いと言われるものなのですが、これは【所得税】に関するルールになります。

そう、【住民税】にはこのルールは適用されませんから、もし20万円の収入・所得等があった場合、【住民税】の申告が必要になってきますのでご注意ください。
確かに言わなきゃバレませんが、【所得税】は国の管轄、【住民税】は都道府県・市区町村が管轄してますから、管轄が違う=全く別のものとなりますので、下手をすると【住民税】の脱税という事で大変な目に遭いますから気をつけましょう。

じゃあ【所得税】の確定申告をすれば良いのか?ってなりますが、もし会社の副業に関する規則に触れないのであれば、もちろん確定申告さえすれば万事OKです。
もし副業が禁止の場合、確定申告したら【住民税】の計算によって副業してるのがバレます。
もし確定申告しなかった場合は【住民税】からはバレませんが、【住民税】の申告をしておらず、本来納めるべき金額を納めてない、意図して税金を払わないようにする=脱税行為になりますから、前述のとおり痛い目を見る可能性もありますので、どのようにされるのかはご本人次第ではありますが、しっかりと法律に則った行動を取るようにしましょう。

アルバイトやパートしかしてないよ、副業禁止の規則にも抵触しないよって方は、しっかりと所得税の確定申告をしましょうね。

まぁ、初期から余程の人でなければ大きな利益が出るなんてありえないので、経費参入をして元々の収入から納めている所得税を減らす形にしかならないでしょうから、税金を減らすって事は可能なのかなと。

それ以外にも、個人事業主になったら是非ともオススメしたいのが、個人事業主や企業の役員のための退職金共済制度「小規模企業共済」というのに加入する事が出来ます。

個人事業主や企業の役員の場合退職金が無いので、その代わりとなる積立共済制度になります。
ようはある程度の年数この共済を掛けておくと、廃業したり役員を辞めた時に請求すると、プラスになって戻ってくるよって代物です。

この「小規模企業共済」は、掛けている金額がそのまま所得控除(確定申告する時)に回せますので、節税する事が可能なんです。
ただただ貯め続けるようなもので、引き出したりは出来ないのですが、将来的にまとまったお金になって戻ってくるし、税金を減らす事も出来るので、とても良い制度だと思います。
この「小規模企業共済」はサラリーマンは加入できないですからね。
副業できるのならVとか関係なしにオススメをします。


色々と言いましたけれど、実際には個別に話を聞いてみないことにはって部分が多くあると思います。
手持ちで既に道具類は持っていて、ただそれを転用する場合とか、私みたいに既に個人事業主として動いていて、尚且つ勤めにも出ているし、PCから諸々趣味の範囲で持っているという場合もありますしね。(私は配信活動してませんが)


おわりに

いろいろゴチャゴチャと書きましたけど、基礎知識としてこんな事を覚えておいたら良いよって感じですかね?

前述のとおり、私自身は勤め人(サラリーマン)ですが、職場が非常に緩いところでして、副業に関する規則は記載されておらず、現に個人事業主である事も公然と出していますし、職場でも活用していたりします。
今の職場は転職してからですが、前の職場も似たような職種でしたので、その当時から二足の草鞋ではありましたね。
オススメをした「小規模企業共済」も利用していて、それのお陰で所得税の支払いはほとんどする事がありません。(控除額が大きいのもあるけど)
それに伴って住民税も最低額になってたりします。

とまぁ、そういう部分である程度の知識は有してるけれど、専門家ではないので「にわか」な感じですが、それでも少しでもVさんとかの参考になれば良いなと思って書いてみた次第。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いできれば幸いです!

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