巨大ショッピングモールの掃除はハード! #仕事の思い出
お盆休み中、家族でショッピングモールに行く人も多いだろう。
519社で働いた私は、単発のバイトで、過去に何度か巨大ショッピングモールで清掃の仕事をしたことがある。
清掃員のほとんどは、高齢者。
50代は、若い方。
私は更に若かったので、中年なのに
「フレッシュな人材」感覚に浸れた。
錯覚みたいなもんだけど、ちょっと気分良かった。
フードコートのテーブル・椅子拭き、床掃除、仕切り板の掃除から始まった。
仕切り板に跳ねたラーメンの乾いた汁の跡を拭くのが意外と大変なのだ。
最も大変なのは、小さい子供連れの家族が座った席にありがちだが、ケチャップやマヨネーズ、溶けたアイスなどが机や席のあちこちについたまま。目を凝らして見ると、ソファーは油まみれの手形がついてピカピカしていて、床にはポテトの食べこぼしが山ほど落ちていたりする。
それを完璧にキレイにしなくてはいけないので、1席の清掃に、かなりの時間がかかる。あまりに酷い状態だと、応援者が来て助けてくれる。
うちも子供が小さい頃は、親達と甥や姪を含めて10人くらいでワイワイ、フードコートで食事したけど、汚れはダスターで拭いて、ゴミもセルフで捨てて、出来る限り食べこぼしのないようにキレイにしてから席を立ったんだけどなあ。
まあ、世間には色んな家庭があるものよ・・・。
慣れっこなので諦めてはいるものの、人手不足の世の中。
お客様にも、少しは気を遣っていただきたいなあ・・・。
どうしても、そんなことを考えてしまう。
すると次の瞬間、タイムリーに、キレイに片付けてから、席を立つご家族を目撃したりする。
そういうご家族を見つけると、私は
(ありがとうございます!
あの善良なご家族に、福が訪れますように・・・)
と、毎回、心の中で、感謝と祈りを捧げてしまう。
感謝感激、雨あられ!
さんきゅーっ!!
3時間半かかったか?
ランチタイム後のフードコート清掃は、一通り終わった。
この時点で、もうヘトヘト。脚も腕も、疲労で重い。
秋冬でも汗だくになる。水分補給、必須!
今みたいな真夏は、更に辛いだろうな。
またディナータイムになれば、一斉に汚れる。
その繰り返し、繰り返しだ。
『ネバーエンディング ・ストーリー』をもじって、
『ネバーエンディング ・クリーンアップ・ストーリー』
ただし後者は、永遠に終わらない上に、希望もなければ、夢の欠片もない。
労働の対価は"最低賃金"だし。
ロボットはまだまだおバカさんなので、高度なお掃除なんて出来ないしね。外国人労働者と高齢者がいなくなったら、誰がやるんだろう。
最後はトイレの巡回清掃だ。
私のような単発バイトが手伝うのは、トイレットペーパーの補充と、ダストボックスのゴミの回収なんだけど、巨大ショッピングモールなので広い!デカい!トイレが多い!
マップを見ただけで、疲れるー。
モールの端から端まで歩く。私が働いたところは2階まであったので、2ラウンドした。
お爺さん清掃員と回ったが、カートに乗せたゴミはあっという間に山積みに。それを裏のゴミ捨て場に持っていくのも、一苦労。
私は休憩なしで5時間しか仕事をしていないが、終わる頃には、歩いた歩数が16000歩になっていた!
どおりで、脚が痛いわけだよ。
もちろん、帰りの電車では爆睡よ。
519社で働いた私の「やりたくない仕事」リストに、巨大ショッピングモールの清掃が入った。
なので当分、やらないつもりだ。
高齢者の清掃員の方々は、毎日、このフルコースをやっているのか!
日本の巨大ショッピングモールの衛生は、そんなド根性を待ち合わせた清掃員の方達に支えられているのだ!
清掃員がストライキ起こしたら、多分、ショッピングモール閉まるって。
今日もクリーンなショッピングモールで、快適に過ごせることに感謝!
ショッピングモールだけじゃなく、公共の施設なんかも、当たり前だけど、自動的に快適になっているわけではなくて、見えないところで、多くの人の頑張りに支えられていることを忘れてはならない。
というわけで、せめてお客さんは、フードコートのテーブルをキレイにしてから席を立とう。ねっ!
余談:
あのショッピングモールは、人手不足が激しかったというのもある。イオンモールで清掃した時は、もっと作業は限定的だったし、歩きまくらなかったし、手隙時間もあったなあ。
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