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ある君の読書ノート Vol.2 『破天荒フェニックス〜オンデーズ再生物語』

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【「ある君の読書ノート」とは?】
年間48冊(月4冊/週1冊ペース)以上を目標に読書を通じて、知識を得ることを目標に読書を開始。
知っている状態→身についた状態にするために、本の振り返りをしながら自由に感想を書くノートです。

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ジャンル:ビジネス小説
著者:田中修治(メガネ屋OWNDAYS代表取締役、「破天荒フェニックス」は幾多もの修羅場を乗り越えてきたことからついたキャッチフレーズ。)
https://www.owndays.com/jp/ja
所要時間:5〜6時間
おすすめ度:★★★★★
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1.なんでこの本読んだの?

①年始に3夜連続ドラマを観たのがきっかけ
②事実ベースに書かれた会社再生物語のリアルに興奮した
③ビジネスに対する熱量、視点、商売の各ステークホルダーの描写がとても勉強になる

ふと、年末年始にTV好きな相棒とTVを見ていると告知で「破天荒フェニックス 3夜連続ドラマ放送」と知り見ることに。
自分自身メガネが必需品(視力は親譲りの悪さ)で、そんなメガネを主事業にしているOWNDAYS社の再生物語にくぎ付けになり、衝動買いでKindleで購入。

※余談ですが、ある君読書術
 小説など物語系→Kindleで購入し、主に隙間時間や移動中に読む
 ビジネス、ハック系→本を買って、深読む(メモなど直接書いたり)
 こうして、使い分けたりしてます。
 小説などの物語系:想像力や人物の心情を読み取るのに最適!
 ビジネス、ハック系:ただ読んだだけにならないように、深読する工夫

2.この本どんな本?

売り上げ20億円に対し、負債14億円を抱えた瀕死状態の企業を再生する

・「ビジネス小説」ということもあり、ストーリー性はさることながら、ビジネスに必要な視点がとてもイメージしやすく読める本。
・銀行vs企業のやりとりはほんとにリアル
・買収するとどういう反応が起きるのか?
・モノを売るのではなく、その先の「付加価値」を売るということ
・企業再生における、さまざまな破天荒ともいえる戦略・戦術の数々
・リアルで、時に感動し、時に絶望し、時に興奮するヒューマンドラマ 等

「起業して運営していくってどういう事なんだろ?」
「企業の周りにいるステークホルダー(関係当事者たち)はどんな方たちがいるんだろ?」
「最近仕事に熱量が感じないな」
「心動く物語を読みたい!」
そんな思いがある方々にはおすすめの一冊です。

3.学び、見解、意見

「本質」
事業を通じて人々に還元したいことの「本質」はなんなのか、徹底的に向き合い、カタチにしていく姿勢・プロセス。
さまざまな破天荒といわれる施策を展開してきたが、それはすべて「メガネを掛けてみえるようになった素晴らしい世界」を提供することに帰結している。そこに、お客さんは価値を感じ、信頼し、購入へとつながっていく。

「不安=わからないから」
どんなに困難で難しい状況であったとしても、「不安」を「とことん考えつくしてわかる状態」にして、死力を尽くすことが不安に打ち勝つ唯一の方法。田中修二社長は、インタビューにて「僕は不安で怯えたことはない」と言っていたが、それはまさに「不安」の正体に真正面から向き合ってきたことの表れである。

③「現状把握・仮説検証・結果を基に取捨選択、集中的におもいきり戦う
自分の経験と知識にたよって、勘を当てにして進んだ先は間違いなく「死」につながっていたことだろう。
どんなに難しい状況でも、OWNDAYSは間違いなく最後まで死力をつくして粘り強く準備して戦っていた。きっと、本物の熱量とはこういう事なのであろう。

4.ここに注目!!

3.11 東日本大震災後に、OWNDAYSが行った、メガネを配って歩く被災支援活動のエピソード。この時を境に、OWNDAYSは自分たちの本質に気づき、大きくブランド力を増して、強くたくましい企業に成り代わっていった。


メガネの本質である
「メガネを掛けないと、目は見えない。目が見えないということは、時に人からかけがえのない大切なものを奪ってしまう。自分たちは「視力」という、人々の生活に欠かせない、とても重要なものを扱う仕事をしているのだ」
OWNDAYSが本当に売らなければいけなかったもの、それは「メガネをかけてみえるようになった素晴らしい世界」だ!!!

5.感想

時に爽快にすかっとし、時に悲しく涙しそうになり、時に怒りで何度も読んでいるスマートフォンを投げ出したくなる。
この物語はそんな、「ヒトの心を動かす」力をもった物語であると感じた。

仕事など、物事にマンネリなどを感じたときには、この物語を原点として立ち返る、そんな位置づけの一冊になることは間違いない。

ぼくは人生を通じて「未来を想像して、カタチにして、ヒトの心をうごかし、生きがい(=生きる源)を創り出す」ことを実現したいと思っている。
これはすなわち、常に「本質」を追い求めて、それをカタチにして届けることを追い求める旅であると思う。
そんな旅は、時に嵐の中歩き続けることもあれば、砂漠でのどがカラカラになりながら歩くような時もあるが、その先に「心動かす」なにか大きな幸せが終わりなく続いていくのではないかと思う。

おーわり!

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