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【やろやる!】きらめく個性!全国障害者作品展へ

こんにちは。おおかみの人です。

今回のトップ画像は、【きらめく個性!全国障害者作品展】の入口を撮影したもの。




先日10月8日から、【いしかわ百万石文化祭2023】の開催に先駆けて【きらめく個性!全国障害者作品展】が行われている。この文化祭は【第38回国民文化祭】及び【第23回全国障害者芸術・文化祭】をひとつにしたもので、今月14日から来月11月26日まで開催される。

実はわたしも、この【きらめく個性!〜】で、文化祭に参加している。精神疾患を抱える障害の当事者として、地元であるここ石川で全国規模の作品展があると数ヶ月前に知り「何か作ってみよう」と思い立って、作品を応募することに決めたのだった。

会場に入ると、まず色鮮やかな傘が来場者をお出迎えしてくれる。

会場入口に展示されているさまざまなデザインの傘

さまざまな障害を抱えた人たちがデザインした傘が宙に浮かんでいて、雨でもこんな傘を持っていれば気分が晴れるだろうな、と感じた。実際に気に入ったデザインの傘を購入することもできるのだという。わたしが気に入ったのは、この蟹の格子模様の傘だ。

蟹の格子模様がユニークな傘

傘の森を抜けると、全国から集まったおよそ700点に及ぶ作品の数々が並ぶ会場が待っている。
手前には立体作品、奥が絵画などの平面作品が並ぶ。

ここで少し紹介させてもらうと、わたしが出展したのは主に編み物とダンボール工作による立体作品だ。それがこれである。

『あなたのこころ、紡ぎます』 おおかみの人 作

羊の人形が、カラフルな綿を糸車で紡いで糸にしている様子を立体的に表現した作品だ。実はこの作品には原作がある。その原作は【いとぐるま】という作品だ。

【いとぐるま】の原作者は、何を隠そうこのわたし、おおかみの人である。

主人公のまゆはある時小さな糸車を手に入れ、それを自分で作った羊の人形と一緒に置いておくと、不思議なことにその羊がどうやらまゆ自身のココロのもやもやを糧にカラフルな糸を紡いでいて…

というのが物語の始まりである。立体作品においては、この羊(後に主人公によって「ムームー」と名付けられる)がまゆのさまざまな心情をもとにさまざまな糸を紡ぎ出している様子を表現した。

まゆの心情を表すカラフルな糸は、相模原のB型作業所【一葉】様が【fofo. and me】というブランドを立ち上げて販売していらっしゃる手染め毛糸を用いて表現した。この場を借りて、素敵な糸を作り出された一葉のメンバーの方々にお礼申し上げたい。

糸巻に巻かれたカラフルな手染め糸

上に紹介したminneのショップでは、カラフルの一言では言い表せないくらい色とりどりの手染め糸が販売されているので、手芸を嗜む方は一度チェックしてみてはいかがだろうか。

ちなみに、わたしの作品はたまたまではあるが地元のMRO北陸放送の夕方のニュースで取り上げられていたようだ。短い時間だがしっかりと作品が映っているので、ぜひ一度見てみてほしい。


わたし自身の作品の紹介はこれくらいにして、他の印象に残った作品を紹介させてほしい。印象的な作品がたくさんあり、会場内が撮影可だったこともあってたくさん写真を撮ったので、そのうちのいくつかを紹介したい。

まずはこちらの立体作品から。

『大好きカバさん』
石川県立明和特別支援学校5年生 作

わたしの作品も大きかったのだが、このカバの作品も大きく、また口を開けていて迫力と存在感があったため会場に入ったときぱっと目についた。ピンクや水色の紙をちぎってからだに貼り付けてあり、素朴な手作りの雰囲気がとても可愛らしい作品となっている。生徒の皆さんが楽しんで、ほんとうにカバのことを好きで作ったことが伝わってくるようだ。

続いては、こちらの絵画作品。

『我ら棒人間たち』 島村享一郎 作

まるで点描のようにみえるこの作品、近づいてよく見ると、そこには多様な色と太さのペンで描き込まれた無数の棒人間たちがいることがわかる。遠くから見ても色鮮やかでインパクトのある作品だが、近くで見るとそのペンの走りの細かさに舌を巻いてしまう。この作品は会場内に傘にデザインされて吊り下げられてもいるので、会場に行かれた方はぜひ探してみてほしい。

続いては、こちらの版画作品。

『ぼく・わたしのかお』 江口和香 作

この作品は、遠くで別の作品を観ていたときに視線を感じたような気がして、振り返るとあった作品だ。おかっぱ頭に丸い眉、目尻の垂れた目に微笑んだ口元。とてもシンプルな作品だが、作者の優しさや可愛らしさが伝わってくるような、ほっこりとした雰囲気をまとっている。この作品がひと目で好きになってしまった。


……と、まだまだ作品を紹介したいところだが、他の作品はもしお近くにお住まいであればぜひ自分の目で観て楽しんでほしい。人の数だけ色とりどりの、700を超える作品の中から、お気に入りを見つけてみてはいかがだろうか。会期は10月18日(水)までで、16日は天皇皇后両陛下がいらっしゃるためお休み。開場時間は10時〜17時までとなっている。


今回はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回は先日参加したレインボーパレードについて綴りたいと思います。

それでは。



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