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失敗の原因は仕組みにあり【後編】人を責めずに改善する方法「エラープルーフ化でミスを防ぐ仕組み作りの重要性」|#DX企画書のネタ帳

こんにちは、近森満です。
今回は以下の内容でお届けします。

【タイトル】

失敗の原因は仕組みにあり【後編】人を責めずに改善する方法
エラープルーフ化でミスを防ぐ仕組み作りの重要性

【記事概要】

この記事では「失敗の原因は仕組みにあり、人のせいではない」というテーマの後編をお届けします。昨日は、物づくりの現場におけるヒューマンエラーについて話しましたが、今日はその解決策としてのエラープルーフ化について詳しく解説します。人は完璧ではなく、ミスは必ず発生します。しかし、仕組みやシステムを工夫することで、そのミスを未然に防ぐことができるのです。

【目次】


【音声配信】

※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。


【本文】

はじめに

おはようございます。近森満です。今日もDXしてますか?今日は土曜日ですが、昨日金曜日の続きのお話をしたいと思います。「失敗の原因は仕組みにあり、人のせいではない」というテーマの後編です。昨日は、Keyenceさんの「物づくりの現場でのミスの原因」として、エラープルーフ化の5つのポイントからヒューマンエラーについてお話ししました。今日は、その解決策について深掘りしていきます。

昨日の前編記事はこちら。

ヒューマンエラーの原因と限界

ヒューマンエラーはなぜ起こるのでしょうか?不注意、意識の低下、疲労、錯覚、経験不足、慣れ、連絡不足、マニュアルの不備、違反、リスク放置など、様々な原因があります。これらのヒューマンエラーを完全に無くすことは教育や注意喚起だけでは難しいのです。人間はどんなに手続きを踏んでも、突発的なミスを起こしてしまいます。

エラープルーフ化の5つの原理

エラープルーフ化とは、ミスが起きにくい仕組みを作ることです。Keyenceの「物づくりの現場でのエラープルーフ化の5つのポイント」を参考に、その原理を見ていきましょう。

  1. 排除:エラーの原因を取り除く。例えば、つまずく可能性のある床の段差をなくすなど。

  2. 代替化:人が行っていた作業を機械やシステムに置き換える。例えば、IoTやAI技術を利用して人のミスを減らす。

  3. 用意化:作業をしやすくする。例えば、工具を決まった位置に並べることで選びやすくする。

  4. 異常検知:異常を速やかに検出し、それ以上の被害を防ぐ。例えば、工場の生産設備が止まったらアラートを出すなど。

  5. 影響緩和:エラーが他の箇所に影響しないようにする。例えば、食品工場で原材料が腐る前に対処するなど。

実際の事例:QCサークル活動

私が最初に勤めた会社で取り組んだQCサークル活動は、現場の従業員が小集団に分かれ、品質改善について話し合い、実際に行動に移す活動です。例えば、工具を決まった位置に並べることで作業効率を上げる取り組みや、組み立てる部品を順番に並べることでミスを減らす方法などが実践されました。これにより、問題の定義から解決までのプロセスをしっかりと学び、多くのミスを未然に防ぐことができました。

QCサークル活動(小集団改善活動、日本科学技術連盟)

https://www.juse.or.jp/business/qc/

結論と今後の展望

人間のエラーは完全には無くせませんが、エラープルーフ化によりその発生頻度を大幅に減らすことが可能です。教育や注意喚起も重要ですが、仕組みやシステムの改善によってミスを防ぐことができます。今後もこのような取り組みを継続し、より効率的でミスの少ない現場を目指していきましょう。


さいごに

いかがでしたでしょうか?少しでも皆様の気づきになれたのであれば幸いです。ではまた。

【音声配信】

※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。

#DX #ヒューマンエラー #エラープルーフ #QCサークル #品質管理

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