失敗は人生を豊かにしてくれる(はず)
歳を重ねるごとに、物事の効率が上がり、失敗する数は減っていく。
これは仕事においても、生活においても言える。
そして、さらに人間は楽な方を選んでしまいがちだから、さらに合理的であろう選択を望んでいく。
だって、失敗して失敗を後始末するってめんどくさいからね。
さかのぼって、僕がまだ若いとき、だいぶ歳上の先輩にホットコーヒーを買ってくるよう頼まれたことがあった。よくコンビニで売ってる紙パックを買って、セルフで入れるコーヒーを。
「任せてください」なんて威勢よく言って、すぐにコンビニでホットコーヒーを買ってきた。
そしてそれはもう親切だろうと、そのホットコーヒーにストローを刺してその先輩に渡した。
そしたら先輩は「おれを火傷させる気か!」とめっちゃ怒り、ストローをぶん投げた(笑)。
そりゃそうだよね、でも若いときの僕は知らなかったんだ。ホットコーヒーだってストローで飲めるモンだと思ってた。
今となっては、とてもお恥ずかしい限りだか、もう笑い話。とある日常のエッセンスだった。
しかし、いまではそんな失敗はもうしない。
失敗しなくなる日々を送っていると、不安になることがある。
"今日は何もなかった1日ではないか。"と。
仕事においても、生活においても、できるルーティンをこなすことは、失敗は明らかに減る。
でも、新たなチャレンジもしていない可能性もある。
ホットコーヒーにストローをぶっ刺してワハハと笑えるユーモアな日常もないのだ。
新しいことに挑戦しなければ失敗はない。逆に言えば、新しいことに挑戦することは、失敗をすることと等しいと思う。
誰でも最初から自転車に乗れるわけではない。何度も転んでを繰り返して、やっと自転車に乗れる。
そういう体験は失敗しないと得られないのかなと。
そうだ、また失敗を探そう。
追記
それを機に、僕はコーヒーを愛し、毎日飲むようになりましたとさ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?