見出し画像

20240514(火) 薬、生配信

今夜はあまり書くことがない。穏やか。
23時過ぎまで、YouTubeで山口一郎の生配信を見てた。生配信を聞いたり見たりすると、本当に不思議なくらいに不安感や憂鬱がすうっとなくなる。はじめからなかったみたいになる。
リアルタイムで誰かが話したり歌ったりするのを聞き、同時に見ている人たちのコメントが流れていくのを眺めることが、なによりも心を洗い流してくれる。

そのことを毎回忘れて、憂鬱な夜に悶えるんだけど、今日たまたまYouTubeを開いて、思い出した。
andymoriの小山田壮平の深夜の弾き語りを聞いた夜もあったし、神聖かまってちゃんのの子のキャス見て過ごした日もあった。忘れてたよ。

というかね、サカナクションの山口一郎が自分のチャンネルを作って生配信をしているということを、つい先月くらいまで知らなかった。なんなのよ、わたしのインターネット。ちゃんとレコメンドしてよ。わたし、結構長年のファンなんだけど。

最初にサカナクションを知ったのは高校1年生だったと思う。かつてYouTubeが今とは違う動画プラットフォームだったとき、中学生時代から高校生時代の私はよくYouTubeで音楽を聴いていた。
数少ない知っているバンドの曲を探して聞いて、つぎは右側のオススメ欄に表示されている、知らないバンドの知らない曲を聴く。今思うとあれはとても楽しかった。2010年頃はちょうど多くのアーティストが公式でYouTubeにMVを上げ始めた時代だったらしい。一方で違法アップロードも沢山あって、それで知った曲も沢山あった。
サカナクションで最初に聞いた、MVを見た曲は「ネイティブダンサー」。黒い空間で踊る足元だけが映っていて、白いスニーカーがネオンカラーの光をまとってステップを踏む映像。実写なのかCGなのかが曖昧で、何度も見た。冒頭に際立つまだ若い山口一郎の強さのある歌と、強い目線と、サカナクションのリズムと音。ヘッドホンをしてずっと見てた気がする。
他のバンドはべつに、最初に知った曲とかそんなに覚えてないんだけど、サカナクションはそこからMVを見漁ったのを覚えてる。

山口一郎は2年前に鬱病の診断を受けたらしい。少し前にNHKの番組になっていた。ほぼ同時期に私自身もメンタルを壊したので、本人の発信する言葉や気持ちがすごく理解できた。「わかる」って思いながら、でも客観的には「いや休まないと無理よ」と思いながら見てた。

一昨日の日記のタイトルに使った「夜を乗りこなす」というのは山口一郎がよく使う言葉を借りたもの。10代の私はその言葉の意味をあまりよく分かっていなかったけれど、今の私は日々その言葉の意味を感じながら毎日を過ごしている。
正直わたしは歌詞を読んで考察したりほぼしないのだけど、なんだかんだ十数年聞き続けてきたから歌詞のフレーズたちは私のなかに沢山ある。その意味がふっと急に理解できる瞬間がある。サカナクションだけではなくて、小山田壮平の優しくて尖った歌詞も、の子の書く鬱全開の歌詞も。

ありがとう生配信。おやすみなさい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?