のたんぷ-NOT AMP-なな緩解のリーディング4本立て▲「霧香白夜-むこうびゃくや-」B鑑賞
久しぶりに演劇を見てきました。ツイッターやトピアでも活動している宮本晴樹さん、過去に朗読劇を配信で見たことがあったのですが、今回は舞台での生観劇。
AとBの2チームに分かれ、その中でもさらに2本の物語が並演されるという、2x2=4の構成で、僕が見たのはB公演の方でした。
B公演の一幕、『白痴は気付かない』を演じたのは宮本晴樹さん、糸巻こまきさん、志村茜さん、花房律希さん。公演前にSNSから募集した台詞をアドリブで盛り込んでいくといった趣向もあり、SF的、実験的な演目でした。その分、もうひとつの演目より短めで、もう少し見たかった。宮本晴樹さんは声に鮮明な輪郭とキャラクター性があり、入り乱れる台詞の中でも聞き取りやすく演劇では武器になるなあと思いました。
もうひとつの演目、二幕目『夜の帳は、まだ。』は打って変わって、人生の折り返しを過ぎた孤独な男性のヒューマンドラマ。清水艦長さん、加園陽一さん、辻亜希さん、西田倖太郎さん、ともよさん。こちらは長さもあり、物語としてもとてもよかったです。田舎から東京に出てなにもつかむことのできなかった男性が故郷に帰る物語。平凡なようで、物語として救済しえないので誰も描かなかったような打ち捨てられた人物の内面に朗読劇として迫っていて、小説としても読めそうな気がしました。読み上げる役者さんたちの演技もよかった。
二幕ともとても楽しめました。会場は遠かったけど、見てよかった。余裕があればA公演も見たかったな。本日が千秋楽で、また若干席があるかもとのこと。
ここからは一幕目のネタバレなど含め少し月額マガジンで書きたいと思います。
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