#フェミニズム
それは『不謹慎な悪ふざけ』ではなく『アメリカSNSの正義』であるという話、『バービー』と『オッペンハイマー』原爆の父の肩に乗るフェミニズムと表現の自由について
『オッペンハイマー』と『バービー』のコラボが炎上している。炎上している、というのは日本だけの話で、アメリカでは最高に盛り上がってウェイウェイしている。 まずはこのファンアートをみてほしい。 原爆の父であるオッペンハイマーが、ハードボイルド小説の主人公のようにマッチョに片手をポケットに突っ込み、マーゴット・ロビー演じるバービーを軽々と肩に抱え上げている。魅力的で美しい白人女性であるバービーはコケティッシュにミニスカートの足を組み、原爆の炎を背に手を突き上げて歓声を上げている
『女は自宅で洗濯ばさみで髪を止めない』とトレンド炎上したイラストの漫画『生徒会にも穴はある!』を購入して読んでみたら、そういう人ではなかった話、というかすごく優れたマンガだった話
発端は、講談社で連載中の漫画『生徒会にも穴はある!』公式のこのツイートであった。 このイラストに対して、「女は自宅でブラジャーの後ろだけ外したりしない」という主張をする人たちが現れ、それに対して「いや私はするけど?」「おかんがよくやってる」などの反論が出た。やがて論点は「女は自宅で洗濯ばさみで髪なんか止めない。女のことをわかっていない」「そもそも洗濯ばさみでポニーテールの髪は止まらない」「いや止める、止まる」という論点に移った。 健全な社会人の皆さんは「バカじゃねえの」と
ツイッターで炎上した、樹村みのり先生の漫画が収録された『女性学・男性学ージェンダー論入門 第3版』を購入して全部読んでみたら微妙に印象が違った話
まずは発端となったこのツイートから。 まあ、ここだけ読むと非常に表現規制的だし、キャンセルカルチャー的であります。ヌードポスターを破り捨てる男の子のモノローグ「お母さんが見たら泣くよ…」というフレーズも非常に家父長的で抑圧的であり、もうネットのダメフェミニズムの見本みたいに見えてしまう。樹村みのり先生もネットに影響されてこんな漫画を描くようになってしまったのか…という反応がツイッターに溢れたのもまあわかる。 しかし本当だろうか?と思って引用元の書籍を購入してみたら、微妙に