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七草日記

絵やマンガなどの創作物、WEB記事やTwitterに書ききれなかったこと。あとは映画やいろいろな作品について、ネタバレを含むのでTwitterなどに書けないことなどを書いていきた… もっと読む
絵やイラスト、身の回りのプライベートなこと、それからむやみにネットで拡散したくない作品への苦言など… もっと詳しく
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2022年1月の記事一覧

1月最後の日なので『おかえりモネ』を振り返る

日本アカデミー賞に思う、俳優と演技と賞の関係について

日本アカデミー賞は、ネットであまりよく言われない。まあご存知のとおり色々な理由で無理もないと思う。でも言ってはなんだけど、選考が微妙な賞というのは日本アカデミー賞だけではない。 「日本の映画賞は役者ではなく、役に賞を与えている」と言ったのは、たしか映画『劇場』が公開された時の行定勲監督だったと思うのだけど、そのインタビュー記事を見失ってしまった(ご存知の方がいたら教えてほしい) (記憶が確かなら)行定監督の真意はつまり、俳優の演技ではなく脚本に書かれたキャラクターの魅力に役を

じゃりン子チエとバカボンパパと殺人鬼が大阪の路地で激突する日本映画の傑作『さがす』のこと

映画『さがす』が公開されました。すでにnoteの公式アカウントにもコメントを掲載していただいているのですが、改めて紹介したいと思います。 ポン・ジュノ監督のもとで助監督をつとめるなど多くの作品を支え、貧困と搾取を描いた衝撃的な作品『岬の兄妹』で知られる片山慎三監督の作品。 すでに多くの人に絶賛されているけど、『岬の兄妹』の地を這うような視線を引き継ぎながら、サスペンス、エンターテインメントとして幅広い人が見ることができるという、広さと深さを両立した作品になっている。 伊東蒼

ダンスカンパニー・チャイロイプリン『FRIEND』

池袋あうるすぽっとで、おどる戯曲『FRIEND』を観劇しました。安部公房の名作戯曲と言われる『友達』を下敷きにして、ダンス中心にリミックスした舞台で、2013年の若手演出家コンクールで最優秀賞、国内+韓国ツアーも行われている。これまで何度も再演されている作品とのこと。 これは完全に僕の責任なのだが、安部公房の『友達』を舞台として見たことがなかったので、本来それを知った上で見るとダンスリミックスの醍醐味をもっと味わえたんだろうな、と思いました。池袋あうるすぽっとは音響も照明も