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未来にすがらず、今幸せになる!

「つらい今を抜け出して幸せになるにはどうすればいいだろう?」

23歳の私ですが、20代になってから真剣にこのことと向き合った時期があります。長い間体調がすぐれず、生活習慣は乱れ家に引きこもりがちになり、学校も休みがち、バイトを始めても続かない、何もかもがうまくいかない日々が続いていたころでした。

夢をかなえれば幸せになれるか?受験が終わって大学生になれば幸せになれるのか?はたまた素敵な人と結婚すれば幸せになれるのか・・・。今の私にはこのすべてを否定することができると思います。もちろん夢をかなえること、環境が変化すること、人生のパートナーと出会うことが自らの幸せにつながることは事実です。しかしこれらのことが達成されなくても幸せになることはできるし、逆に言えばこれらのことが達成されても幸せになれないことがあるということです。

では幸せになるためにしなければならないことは何か?それは「今」にフォーカスし、夢や目標を持ちつつも「今」という瞬間に満足して毎日を過ごすということだと思います。今幸せに生きる勇気を持たずに未来の幸せにすがってばかりいることは、「今」を犠牲にしているという意味で少し残酷なことのように思えます。

私の中にこのような価値観が形成された背景には、私自身、「今」に満足できず未来に期待することばかりしていたという過去があるからです。例えば中学生だった私に、今幸せかと問えば、答えはNOだと思います。自分に自信がなく、自分がどんな人間なのか理解していなくて、学校でも常に疎外感を感じているような女の子でした。だからいつも大人になったら、とか高校生になったら、というふうに今幸せになるということを考えずに未来の想像ばかりしていました。

高校生になってからは友達や周りの環境に恵まれましたが、体調がすぐれない時期が続き、その中で受験勉強を行うことがとても大変でした。このときもまた未来の幸せに期待してばかりいました。大学生になれば受験から解放され、心の余裕ができて体調も改善するだろう。自分で選択できることが増え、自由になれる!もう少しの辛抱だ、そんな風に思っていました。

いざ大学生になってみればどうでしょうか。「今」に満足し満たされていたでしょうか?そうとは言えないと思います。これまで未来に期待ばかりして、今幸せになるということから目をそらし続けてきたために、今という瞬間を犠牲にしてここまで生きてきてしまったということに、ここにきてやっと気が付いたのです。

「今」幸せになるというのは、実はとても勇気のいることです。もしかしたら幸せになることを後回しにして未来に期待ばかりしているほうが楽だといえるかもしれません。だけど、もし「幸せになりたい」と思うなら、「いつか幸せになろう」ではいつまでも幸せになれないのです。「今幸せになろう」そう思って目の前にある課題を一つ一つクリアして、毎日を大切に過ごすこと、これこそが幸せになるためのポイントです。

なにしろ、過去の自分が夢見ていた未来は今だということです。中学生だった私は、将来どんな仕事をしようかあれこれ想像して、自由に、そしていきいきと毎日を過ごしている自分を心に描いていました。そしてその時想像していた未来に、今私は立っています。

「苦しい状況を抜け出すために今やれる具体的なことがわからない。」  そう思った時に私がいつもすることは、大学時代に出会った職員の方に会いに行って話をするということです。その方は私の母と同じ年齢で、いつも私のことを応援してくれている一番の理解者です。自分のことを理解してくれている人と話をすること、それを定期的に繰り返し積み重ねる。自分がいつも考えていること、感じていること、思っていることにできるだけ近い言葉を選んで表現し、会話をする。こういった作業は、いつも私の心の靄を晴らしてくれます。そして行き詰ってしまった状況を打破し次の段階へと進んでいく方法を見つけることができるのです。

私は子供のころに、学校の先生や自分の親といった大人たちに、努力の先に成功とか幸せがあるという風によく教えられてきたように思います。とにかくがむしゃらにやるとか、毎日何時間も勉強したり練習したりすることが必要だということです。だけどそれが「今」という瞬間を犠牲にするということに決してつながってはいけないと思うのです。時には少し手を抜く日や、自分の心を守るために自分に優しくすることが必要になることもあるのだということを、大人は子供たちに教えるべきだと思っています。

本当に幸せになりたければ自分で幸せにならなければならない。そして「いつか」ではなく「今」幸せにならなければならない。私が大切にしていることです。


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