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クローズアップ現代で「オミクロン株の後遺症を特集」 ワクチン接種の有無に触れず、いつもの解説者が登場


6/7 、NHKで
クローズアップ現代「急増“オミクロン後遺症”最前線からの報告」
という番組が放送されました。(文末にNHK Plusの動画があります)

結論から言えば、全く信頼できない内容です。

ワクチンについての説明なし

信頼できない理由の一つは、番組中「ワクチン」という単語が一度も出てこないことです。後遺症患者のワクチン接種歴については言及がありません。

ワクチン後遺症と新型コロナ後遺症の症状は酷似しており、切り分けは重要なポイントですが完全にスルーしています。そして後遺症を全て新型コロナの後遺症と断定して説明しています。

これまで、ワクチンは重症化を防止するとアピールしていました。
新型コロナの重い後遺症についてワクチンの防止効果が有ったのか無かったのか当然言及されるべきです。

ワクチンという単語を1度も使わず、後遺症とワクチンの関連性を想起させないようにしていると考えられます。

番組タイトルに 「“オミクロン後遺症”」とダブルクォーテーションでわざわざ強調してあります。
本当に悪質です。


後遺症が発生するメカニズムの解説がヘン

後遺症が出る理由を
「T細胞がコロナウイルスを十分に排除できず、そのかけらが残り続けるため」
としています。
排除できない理由が、T細胞に問題が有るのか、オミクロンウイルスの特性によるものなのか説明していません。
オミクロンに感染するとT細胞が弱体化するとか、オミクロンウイルスがT細胞免疫に対して耐性が有るなどという話は聞いたことがありません。
世界的に認識されている事実は、
「ワクチン接種を重ねるとT細胞免疫が弱まる」
ということです。


また京都大学上野英樹教授

この説明を行っているのが、京都大学の上野英樹教授です。
どこかで見たことありますね。

以下は、10/30に書いた記事です。
この時(デルタ株の流行)、上野教授は後遺症が重くなる理由を
「後遺症が重い人は、T細胞が過剰に作られている事がわかった」
「後遺症は、若者や無症状感染者に多い」
と言っていましたが、そのような報告は上野教授以外に見たことありません。テレ朝で放送された動画は削除されています。

ワクチン接種によってT細胞免疫が低下する事実と、上野教授が言うオミクロン感染によるT細胞免疫の低下は、きちんと切り分けられているのか疑問です。
上野教授は、ワクチン接種によるT細胞免疫の低下を、オミクロン感染によるものに「すり替えている」可能性があります。
もし、そうでないならきちんと反論してほしいと思います。
「Omicron infection reduces T-cell immunity」で検索しても何もでてきません。
上野教授の発見が事実なら、世界的に注目される内容と思います。
NEJMやCellなどの医学誌への論文投稿はあるのでしょうか?
探したたら、日本の医学誌に「T 細胞分画と免疫疾患病態」という記事を見つけました。


ブレインフォグの症例、血流減少の原因については触れず

番組ではブレインフォグを発症した3名を紹介しています。
ブレインフォグの人の脳の血流を調べると、後頭葉などで血流が悪い部位が見つかりました。番組の解説では血流が悪くなった理由については何も触れていません。

普通に考えれば、脳の血管に血栓が詰まっていたり、血管が狭窄するなどの理由が考えられます。
確かに、新型コロナに感染して高熱を伴うような炎症反応を経験した患者さんでは、スパイクタンパクが微小血栓を作り、脳の毛細血管に詰まってしまう可能性があります。それがブレインフォグの原因になる可能性があります。

しかし、ごく軽く発熱もないようなコロナ感染では、血管での炎症が起きておらず、血栓も生じないためブレインフォグを引き起こす原因にはならないと考えられます。
つまり、デルタ株(症状が軽い)より前のアルファ株までの高熱を出した患者さんでは後遺症を起こすリスクがありますが、デルタ株以降の軽症感染者が後遺症を起こすことは考えにくいのです。

もし「無症状感染者でも後遺症がでる」と言う医療関係者がいたら、近づかないほうが無難です。


また平畑光一医師

4000人以上の、後遺症患者を診察したという平畑光一医師です。
どこかで見たことありますね。

4/3の記事で、オミクロン感染で後遺症が酷いという平畑氏の主張について、おそらくワクチン後遺症とオミクロン後遺症を「取り違えている」と書きました。私一人の意見ではなく、井上正康先生も同じことを指摘されています。
オミクロン感染で酷い後遺症が発生しているという医師は平畑医師以外に見当たりません。


ワクチン後遺症を疑う理由

後遺症の主な症状は、息苦しさ、胸痛、ブレインフォグなどです。
それぞれ、肺、心臓、脳の毛細血管に微小血栓が詰まることによって血管周辺の組織に機能不全を起こすことが発症の原因と分かっています。

血栓が出来る理由は、コロナウイルスのスパイクタンパクが血管表皮細胞のACE2受容体に結合し細胞内で作られたスパイクタンパクが細胞表皮に出現すると、免疫機能により攻撃されて血小板と共に血栓となるからです。
オミクロン変異株は、ACE2に結合しにくいため血栓を生じる可能性が低くなっています。

血栓を生じる現象は、コロナウイルスだけでなく、ワクチンが生産するスパイクタンパクでも全く同じ血管毒性が有ることが分かっています。

オミクロン株で重い後遺症が出るというのは、その機序について説明が出来ません。前出の2名についてもその点は明確にしていません。

一方、ワクチン接種者が重い副反応に苦しんでいる事例は、数多く報告されています。大量のスパイクタンパクを体内で生成するのですから、毛細血管が詰まるような現象があれば、後遺症を発症してしまいます。


ワクチン接種とコロナ感染は同じこと

現在の新型コロナワクチンは、2019年に武漢で採取された新型コロナウイルスのスパイクタンパクRNAを基に作成されたものです。
この武漢株と言われるウイルスは、新型コロナの中で最も毒性が高い株です。

mRANワクチンは、この毒性が高い武漢株のスパイクタンパクを体内で数十兆個も生産します。
ワクチンを接種すれば、高熱がでたりして会社や学校を休まなくてはならなくなります。これは、スパイクタンパクが血管表面で炎症を起こしていることを意味します。

新型コロナ感染を恐れる人が、かなり重い新型コロナを発症するのと同等のワクチン接種を自ら受け入れているのは矛盾があります。


まとめ

NHKは、広まっているワクチン後遺症を、オミクロン後遺症と言い換えることによって、ワクチンの実害を隠し、オミクロンの怖さを過剰演出しています。その目的は、ワクチンの接種、追加接種を促すためです。

先日、厚労省の不正統計が指摘され、ワクチン接種者の方が陽性率が高くなることが判明したばかりです。つまり、ワクチン接種によってT細胞免疫が低下するという世界中の研究結果と日本の臨床データも一致しているということです。

このタイミングで、このような放送をしているのは、国民はバカだから気付かれないと思っているのでしょう。

上野氏、平畑氏の「オミクロンの後遺症が酷い」という主張に同意する人はほとんどいません。
それにもかかわらず、上野氏、平畑氏は多数のメディアに出演しています。
一種のクライシスアクターということです。

NHK Plus 配信期限 : 6/14(火) 午後7:57 まで


参考記事


以上