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新型コロナ後遺症の原因が一部判明したという報道。ワクチン後遺症はどうなってますか?

10/29 テレビ朝日の報道ステーションで、新型コロナ感染後の長期に渡る後遺症について、メカニズムが一部解明と報じていました。


後遺症が重い人は、T細胞が過剰に作られている事がわかった。

後遺症は、若者や無症状感染者に多い。

新型コロナに感染する前に、感冒コロナに感染した人が、新型コロナに感染すると、T細胞がたくさん作られ免疫応答が強まって後遺症になっているのではないか?

昨年11月に感染した女性、嗅覚に異常が続いている。(D614G? B.1.1.214?)

最近、コロナ後遺症の患者が増えている。????

ワクチンを接種して、調子よくなったときも有ったが、大きくは変わらない。

テレビの解説を見ただけでは、T細胞が多く見つかったという事以外、新しい発見は無いように思いました。

この報道を見て違和感を感じたのは、圧倒的に発生数が多いワクチン後遺症でなく、コロナの後遺症を扱っていることです。
これまで、テレビはコロナ感染の後遺症について何度も放送して、若者に恐怖心を植え付けてワクチン接種へ誘導してきた実績が有ります。

これまで、ワクチン後遺症の方がより深刻だという報道は見たことがありません。

LONG-COVIDについては、以前調べたことがありますが、もっと進んだ研究も有ります。

たとえば、下の論文では、新型コロナ後遺症の特徴である嗅覚異常に注目して、トキソプラズマ・ゴンディ感染と新型コロナ感染の相互作用について調査しています。この論文では、T細胞の枯渇が起き、トキソプラズマに対する制御が効かなくなることで、トキソプラズマ症誘発性脳神経麻痺が発生し、嗅覚異常を生じると説明しています。

また、41名の死亡者の脳の剖検を行い、脳から炎症性サイトカインの上昇、ミクログリア結節が見つかり、さらに、急性および亜急性の低酸素損傷がすべての脳で報告されたとしています。LONG-COVIDが発生するメカニズムの想定について詳しく説明しています。

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下のリンク先は、COVID-19の脳にあるミクログリア結節とT細胞浸潤が生じる機序の研究です。
LONG-COVIDの症状である嗅覚異常にしても、ブレインフォグにしても脳神経の異常が有るので、コロナウイルス感染がどのように脳に悪影響を与えているかを説明する必要が有ります。

報道ステーションで紹介された内容が論文で公開されているか分かりませんでした。

新型コロナの後遺症を報道するのは構いませんが、より深刻なワクチン後遺症も報道すべきです。

「最近、コロナ後遺症の患者が増えている」とありますが、信じられません。あるとすれば、ブレークスルー感染した人ではないでしょうか?
デルタ株は、そんな症状を起こさないと言われています。

心筋炎について小さな報道はありますが、流産、ギランバレー症候群なども多発しています。下に参考記事を載せました。

以上