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ブックカバーチャンレンジ(4/7)

知識経営のすすめ
ちくま書房
著:野中 郁次郎/紺野 登

<SECIモデル、ナレッジマネジメント、知識創造>
今ではイノベーション、アジャイル、DEVOPS、デザイン思考だの...西海岸から輸入されているIT系のビジネス論が、日本でも流行っていますが、それらの根本部分、元となる考え方は野中先生のSECIモデルからヒントが得られているとそれらの最近の解説本で暴露されていると聞いてます。我々は、ある意味逆輸入された考え方を学んでいる。って事を後に知ったところでもあります。って事は..日本人って結構イノベーションなどの思考に向いていたりする?

初めてSECIモデルに出会ったのは、かれこれ10年以上前..会社の小集団活動発表会(QC活動のようなもの)の基調講演で、一橋大学の方がこのSECIモデルを説明されていました。いつもこういう基調講演は、眠たい系の話が多い中で...正直"何これ?" って言う感じで一生懸命慌ててmemoをとっていたのを記憶しています。
とはいっても、冒頭はウトウトしていたので、講演終了後にこの本を探し改めて勉強した。というのがこの本との出会いでした。

SECIモデル自体は、野中先生の米国時代に発表された理論なので、日本には英語の書籍翻訳で紹介されているとのこと、最初の頃は独学だったので、分厚い専門書を何冊か買ってみたものの..やっぱ英訳のビジネス本は難解で、ちと大変だった。最初は独学だったので、分厚い専門書を何冊か買ってみたものの..同じような内容の重複もあり、ちと大変だった。

今の仕事はITILをベースとしたサービスマネジメントが専門領域だが、ITILのCSI(継続的改善活動)が、SECIモデルの中で語られているスパイラルアップのサイクルと考え方が同じであることあら、ITILのナレッジマネジメントにも通じる考えだと確信しています。(ITILのコア書籍の中にそのような記載はないですが..)

昨年、SECIモデルを経営の中心においているエーザイ(製薬会社)の執行役員の方に直接教えて頂く機会があり、一部(でもそこが本質)について誤解している部分も晴れ、改めてこの知的創造モデルの素晴らしさに共感しているところです。

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